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お弁当に伊勢海老やブランド牛!?「庶民は貧相ね」子どもの弁当で張り合うママ友→見栄を張った結果…

  • 2023.11.29

娘が通う幼稚園は、月曜日と木曜日はお弁当を持って行きます。出勤前にお弁当を作るのは正直ハードでしたが、かわいい娘のため。娘の好物・栄養バランス・彩りを考えて作っていました。娘のクラスではおかず交換が流行っていて、わが家のお弁当はおいしいと絶賛されているのだとか……。しかしそれを聞いたママ友が、急に私に張り合ってくるようになって……。

日に日に増える私のお弁当のファンーー。高級住宅地に住むナオヤくんも、そのひとりです。ナオヤくんはミートボールが気に入ったようで、お弁当に入れてとママに頼んだよう。翌日、ナオヤくんのママ・サエコさんが私に話しかけてきました。

セレブ家庭のお弁当

サエコさんは、高級住宅地に住むセレブそのもの。派手なワンピースにジャラジャラとアクセサリーをつけていました。聞くところによると、ご主人は代々大病院の院長の家系で、地元では有名なお金持ちなのだそう。

はじめは、レシピを聞きたいのかな? と思ったものの、サエコさんの顔はなぜだか怒っています。用件を聞くと「息子に庶民の料理を食べさせて、安っぽい舌になったらどうしてくれるんだ!」というクレーム。そんなことを私に言われても困ってしまいます。

勢いに負けた私は、不本意ながらも謝って、差し障りのない会話をしようと「ナオヤくんのお弁当には何が入っているのか?」と尋ねました。

待ってましたと言わんばかりのサエコさん。ナオヤくんのお弁当のすごさを一方的に話し出しました。伊勢海老のグラタンにブランド牛のステーキ、鰻丼……高級食材のオンパレード! 返す言葉をなくしていると、サエコさんは言いました。

「ナオヤがおいしいって言ったからって調子に乗らないでくださいね! あなたのように貧相な材料で作ったお弁当は持たせていないの」

しかし無邪気なナオヤくんは「みんなのお弁当とってもおいしいよ! きんぴらごぼうとか切り干し大根とか、初めて食べたんだ」と言います。

それからというもの、サエコさんは相当悔しかったようで、毎日のように私に『お弁当マウント』を仕掛けてくるのでした。

「庶民弁当」とバカにするママ友

マウントを取られる日々に慣れてきたころ、運動会が開催されました。運動会のお昼ごはんは保護者と一緒に客席で食べます。私は娘のリクエストを聞いて、前日からお弁当の下ごしらえをしました。

運動会当日、レジャーシートを敷いてお弁当を食べる準備をしていると、サエコさん一家がやってきてわが家の隣にシートを敷きはじめました。私のお弁当をチラ見して「相変わらずの庶民弁当ね」と嫌な笑いを見せます。サエコさんのお弁当を見るのは初めてでしたが、本人の言うとおり、びっくりするほどの豪華さ!

それでもナオヤくんはわが家のお弁当をチラチラ見ています。きっと大好物のミートボールが食べたいのでしょう。しかし以前「庶民の舌になるから食べさせるな」と言われています。心苦しいですが、ナオヤくんにすすめることはできませんでした。

弁当マウントの代償

そこへ遅れてやってきたのがサエコさんの夫・マサキさん。マサキさんはサエコさんとは異なり、清潔感のあるシンプルな服装をしていました。

私が挨拶をすると、マサキさんは

「いつもナオヤから聞いています。お弁当がおいしいって! 今日もおいしそうですね〜僕もお弁当のおかずで一番好きなのはミートボールだったなぁ」と笑顔で話します。サエコさんの夫とは思えないほどでした。

サエコさんは、夫が私のお弁当を「おいしそうだ」と褒めたことが気に入らなかったのか、いつものお弁当マウントを繰り広げます。私が聞き流していると、マサキさんが爆発! 「そんなところにお金を使っていたのか!」と激怒していました。クレジットカードの明細を突きつけられたサエコさん。見栄のために高級食材を買い漁り、請求金額は凄まじい額になっていたようでした。

「子どもにそんなものばかり食べさせて、栄養のバランスを考えろ! 食育の大切さをまったくわかっていない」とマサキさんの説教は止まりません。

反省したママ友は…

結局、サエコさんはこれまでの態度を改め、私にも謝罪。改めて、わが家のおかずのレシピを教えてほしいと頼まれました。これまでの態度を考えると、拒否したい気持ちでいっぱいでしたが、家でもおいしいミートボールが食べられると喜んでいるナオヤくんを見ると断れず……。私はサエコさんに料理を教えることとなりました。

ちょっと不本意でしたが、お礼にマサキさんからたくさんの食材を差し入れてもらったので、ヨシとしました。

お弁当は大人が見栄を張るための道具ではありません。マウントをとるよりも、子どもの希望を叶えたり、バランスよく栄養を摂れたりするようなお弁当を持たせてあげたいですね。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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