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【日本とフィンランドを繋げてくれるモルック】 ノーラのフィンランド旅気分 Vol.10

  • 2023.11.28

フィンランドと日本をつなぐコネクターとして活動しているノーラ・シロラさんが、日本でフィンランド気分を体験できるようなスポットやライフスタイルを提案する連載。前回に引き続き、フィンランド生まれのスポーツ・モルックについて、フィンランドで開催された世界大会の様子をご紹介します。

フィンランド旅気分のアイデアを教えてくれたのは…

ノーラ・シロラ(Noora Sirola)さん

サウナの聖地、フィンランドタンペレ市出身。 タンペレ大学大学院卒業後、2019年から駐日フィンランド大使館商務部兼フィンランド政府観光局で勤務。2022年からは北欧旅行フィンツアーが東京表参道で展開する北欧カフェ&ショップ「Hyvää Matkaa!(ヒュバ・マトカ)」のプロジェクトマネージャーを務めながら、フィンランドと日本を繋ぐコネクターとして活動。京丹後市の温浴施設「ぬかとゆげ」のサウナプロデューサーや、日本モルック協会公認「モルックアンバサダー」としても活躍。2020年10月には「世界ふしぎ発見!」にミステリーハンターとして出演。

日本で盛り上がるモルック

Moi(モイ)! 前回はフィンランド発祥のスポーツ「モルック」を紹介しました。近年、日本全国で幅広く大会が開催されるようになり、多くの大学でモルックサークルが生まれたりして、これほど日本でモルックが盛り上がっていることに、フィンランド人は正直びっくりしています。 私自身は日本モルック協会の公式アンバサダーを昨年から務めていて、モルックを通して日本とフィンランドを繋げるような活動をして、フィンランドの魅力を発信しています。去年からは日本国内も海外も、いくつかの大会に行かせていただいています。

10月に桜島で第10回モルック日本大会が行われました。日本の火山の麓でフィンランドのモルック、とても興味深い文化の融合。

モルック世界大会 inフィンランド

今年の8月に世界中の選手たちがモルック発祥の国フィンランド、ヒュビンカー市に集まって、世界大会が行われました。私も日本選手団のサポートとして行ってきました。800人近くいた選手のなか、一番多かったのはフィンランド人でしたが、その次は100人を超えた日本の選手団。国別対抗戦で見事2位に輝いて、本戦でもベスト16に日本人チームがランクインしました。

モルック世界大会inヒュビンカー、フィンランド。日本選手団(一部)。

19か国からの選手が集まった2023年の世界大会。フィンランド人、日本人、オーストラリア人、ドイツ人、香港人も。共通の言語がなかったにもかかわらず、年齢もバラバラの選手が仲良くなって、ジェスチャーや片言な言葉で楽しく交流して、バッジやTシャツも交換して。こんなにもモルックが世界中の方を繋げてくれることに感動しました。他の国と比べて、日本からの若い選手が圧倒的に多かったことも印象的でした。

国別対抗戦のフィンランドと日本チーム。言葉が通じなくても、年齢や文化が違っても仲良くなれるのがモルックの特徴。

世界大会といっても、お互いが応援しあったり、負けても仲良くしたりSNSを交換したり。モルック大会のフラットで素直な雰囲気は特別です。

フコク生命の100周年を記念して、ハローキティも日本選手団を応援しにフィンランドへ駆けつけてくれました。

大会の開会式では、日本国大使館から宮﨑臨時代理大使と留盛防衛駐在官から挨拶の言葉をいただきました。

フィンランドから日本へ!

今までのモルック世界大会はずっとヨーロッパで開催されていましたが、来年2024年は初めてアジア、見事に日本開催となります! 2024年8月23日~25日北海道函館市にて、世界中の選手たちが集合します。フィンランド発祥のスポーツに日本のおもてなし、美味しいもの、伝統文化。この貴重な日フィンの文化の融合、友情。すごく楽しみにしています。

日本選手団専用ブースinヒュビンカー世界大会。多くの方が函館世界大会の宣伝ポスターに興味を持っていました。

今からでもモルックを始めたら函館大会は間に合いますし、その前にも日本各地で多くの大会が開催される予定です。ぜひ大会に出てみて(見るだけでも面白い!)、または公園でピックニックしながらのんびりモルックをエンジョイして、仲間と集まって自分の好きなモルックの楽しみ方を見つけてみてください。

そして来年8月は、函館で世界中の人たちと会いましょう!

text:Noora Sirola

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