息子に「お前が悪いんだよッ！！」と【理不尽な説教をするモラハラ夫】 → "思わぬ刺客"が一喝？！

大人の叱責を受ける子ども……本当に悪いことをしたのなら仕方ありませんが、理不尽な内容には絶対に納得はしていませんよね。筆者の友人・F絵から聞いた家庭で起きたスカッとするエピソードです。

モラハラ気質の夫

私の夫は、かなりモラハラ気質。自分では気が付いていませんが、とても強い口調で相手を責め立てるように怒ることがあり、中学生の長男と小学生の次男は父親が大嫌いでした。

言っていることは間違っていないのに、言い方がキツいため、言われた内容よりも怒鳴られたり責められたりした記憶しか残っていないのです。また自分の機嫌が悪いときは重箱の隅をつつくようなことで揚げ足をとるので、息子たちはだんだんと父親を避けるようになっていました。

ある日、中学生の長男がリビングでスマホを見ていると、夫が急にものすごい勢いで怒り始めました。

「ここは家族がみんないる場所なんだよ！お前のスマホの音がうるせぇんだ！動画見たり音楽聞いたりするときはイヤホンしろ！バカ野郎！」

急な出来事にリビングにいた子どもたちは呆気にとられ、長男はムッとした顔で自分の部屋に行ってしまいました。次男は長男を心配して「ママ、お兄ちゃん大丈夫かな？」と泣きそうな顔で私に聞いてきました。

夫は虫の居所が悪かったのか、今までは言わなかったことを急に言い出したのです。これには私も驚いてしまいました。

ある日、夫と次男がリビングにいたときのことです。キッチンからリビングを見ると、夫はソファーに寝転んで、動画を見ていました。すると近くにいた次男が夫のことをものすごい顔で睨みつけていたのです。

視線に気付いた夫が「どうした？」と聞くと、次男は堰を切ったように怒り始めました。

「パパはこの間、お兄ちゃんに動画見るときはイヤホンしろ、うるさいって怒鳴ってたけど、パパも一緒じゃん！」
「自分ができていないのに、なんであそこまでお兄ちゃんのこと怒れるの？お兄ちゃんがかわいそうだよ！」

次男の言っていることは至極正論でした。私は思わずキッチンでクスッと笑ってしまったほど。さすがのモラハラ夫も小学生の次男に詰められては立つ瀬がありません。

夫は何も言わずにリビングからいなくなってしまいました。その日を境に、子ども達相手の理不尽な説教は鳴りを潜め、少し大人しくなりました。

子どもは本当に親の言動を見ています。自分ができていないのに子どもを叱りつけるようなことをすれば、理不尽だと納得がいかないのでしょう。

次男の一言は、私が言う何倍も効果があったようです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：RIE.K