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51歳、更年期障害だと思っていたら突然倒れ...死にかけた。

  • 2023.11.26

作家の花房観音さんは、51歳の時に街中で倒れて「死にかけた」。思い返せば、いくつもの不調を更年期のせいだと思ってほったらかしていた......。そんな体験談をつづったエッセイ『シニカケ日記』(幻冬舎)が、2023年11月22日に発売された。

2022年5月のこと。京都に住む花房さんは、一人で和歌山を旅行していた。温泉を満喫した翌日、那智大社へ。長い階段がきつく、息切れして何度も休憩したが、加齢と更年期障害のせいだと思っていた。

「特急くろしお」で大阪まで行き、乗り換えて帰宅。寝る前に足がとてもむくんでいるのが気になり、よく歩いたせいだと思って着圧ソックスを履いて寝た。この息切れとむくみが、実は心不全の兆候だった。翌日、花房さんは京都の街中で倒れてしまう。

本書では「死にかけた」体験談と、入院中や退院後に気がついた、以下のような中年女性のための教訓を語っている。

「シモの毛は剃っておいたほうがいい」
「気になる不調は胡麻麦茶では誤魔化せない」
「夫の携帯番号はもしもの時には覚えていないもの」
「パンティーライナーの在処を男は知らない」
「綺麗になるなら病気だって儲けもの」

40~50代、「まだ大丈夫」と思っていても、その日は突然やってくるもの。花房さんも「検査しないと」と思いつつ、ずっと健康診断に行っていなかったという。ドキッとした方は、勇気を出して一度病院に行ってみては。

【目次】
はじめに
一の巻 死にかけた 篇
二の巻 病院で生きる 篇
三の巻 現実を生きる 篇

■花房観音さんプロフィール
はなぶさ・かんのん/1971年兵庫県生れ。京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に「花祀り」で団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。著書に『女の庭』『偽りの森』『うかれ女島』『ヘイケイ日記』『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』など多数。

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