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北欧の国々で暮らす「リンネル暮らし部」メンバー3名の、冬を心地よく過ごすアイデア

  • 2023.11.26

寒さが厳しい北欧の冬。そこで、自然とアートが豊かな北欧の国で暮らしている暮らし部の方々に、日本よりも長く寒い冬を越すための冬支度をお聞ききしました。

1.フィンランド在住“週末北欧部 chikaさん”の #北欧の冬支度

〈#北欧の冬支度 01〉 マリメッコのファブリック

やわらかいベージュにホッとします

「北欧の冬は暗くて、寒くて、とても長い。冬の間は部屋の中で過ごす時間が自然と多くなるので、少しでも気持ちが明るくなるように、家の中にカラフルなファブリックを取り入れる家庭も多いです。写真は昨年の秋にヘルシンキのマリメッコストアにて購入したファブリック。マリメッコの花のモチーフがかわいいベッドカバーやクッションは、見ているだけで心が弾むお気に入りのアイテムです」

〈#北欧の冬支度 02〉 家の中に植物を飾る

「雪で覆われる冬の間にも、窓辺に観葉植物を迎えると心が安らぎます。インテリアとしても美しい北欧デザインの植木鉢を飾りたいと思い、こちらも昨年の秋に購入。ピンク色の鉢はフィンランドのイッタラで、白黒ストライプの鉢はデンマークのOYOY(オイオイ)というブランドでそろえました」

〈#北欧の冬支度 03〉 ちょっと変わったオーナメント

シュール…でも案外、なじんでいる?

「クリスマスが近づくとヘルシンキの雑貨店でもクリスマスグッズが売り出されます。中でも目を引くのが、ちょっとクセのあるオーナメント。 ケーキにゲーム機、お寿司まで、自分の好みに合うオーナメントを見つけるのが楽しい。写真はヘルシンキの雑貨店My o My(マイオーマイ)にて購入したもので、なんとサーモン巻き!」

〈chikaさんの「私が好きな北欧」〉 田舎と都会が融合両立。人と自然の距離感の近さ

秋には森でベリーやキノコを摘み、ジャムにしたり冷凍保存したりして冬に備え、一年中楽しむことができます。

「自然が多いフィンランドでは、暮らしの中に常に自然があります。 人と自然の距離感が近いと感じます。 首都ヘルシンキの街に住んでいても、歩いて行ける距離に森や湖がたくさんあり、そこで子どもと遊んだり、食べ物を調達したり。田舎育ちの私にとって、都会と自然のどちらかを選ぶことなく両方を享受できることがとても嬉しく、新鮮に映りました」

フィンランド愛たっぷりの著書も必読!

『マイフィンランドルーティン100 ヘルシンキ暮らし編 -北欧好きをこじらせてついに移住した私が暮らしの中で見つけた愛してやまないこと -』¥1,650(ワニブックス)

2.スウェーデン在住“ヴェントゥラ愛さん”の #北欧の冬支度

〈#北欧の冬支度 01〉 サフランパンでおやつタイム

サフランの芳醇な香りにうっとり

「12月13日は光の聖人ルシアを祝うルシア祭。11~12月に食べるこのサフラン入りの黄色いパンはルッセカット(ルシアの猫という意味)と呼ばれ、ルシア祭には欠かせません。S字形は猫の尻尾または猫が丸まっている様子、中心に埋め込まれたレーズンはルシアの猫の目だと言われています。ふんわりした生地でほんのり甘い、わが家でも人気の冬のおやつです」

〈#北欧の冬支度 02〉 家の近所できのこ狩り

「家のすぐ裏が小さな森になっているので、散歩やジョギングの最中にきのこを見つけることもあります。狩ったきのこはクリームパスタにしたりシチューに入れたり。写真のぷっくり丸っこい形のものはポルチーニ。香りがよく肉厚で、食感もしっかりしていて食べ応えがあります。きのこ狩りはスウェーデンの人にとって定番ですが、ポルチーニは特徴があって見分けやすいので人気です」

〈#北欧の冬支度 03〉 家族でお菓子の家を作る

「12月が始まるとともにお菓子の家を作るのはわが家の恒例行事。クリスマスが終わるまで家の飾りの一部として見て楽しみます」

「生地はペッパーカーカというジンジャークッキーと同じもので、薄くのばして型で抜いて焼き、缶などに詰めて少しずつ楽しみます」

「去年作った大作で、お菓子の家ならぬお菓子の城。ムーミンのフィギュアも一緒に飾ってみました」

〈#北欧の冬支度 04〉 フィッシュスープで体を温める

パンと一緒に食べるとおいしい♪

「フィッシュスープは鱈やサーモン、エビなどがゴロゴロ入った海鮮の出汁にクリームとサフラン、ハーブなど入れて煮込んだもの。鱈が旬の冬によく食べます。レストランのメニューだったり、家庭で作られたり人によってレシピはいろいろですが、サフランの芳醇な香りと鮮やかなイエローカラーが暗く寒いスウェーデンの冬にも体を温め、ほっとした気持ちにさせてくれます」

〈ヴェントゥラ愛さんの「私が好きな北欧」〉 フィーカの習慣があって、お菓子が好きな人が多いです

自分たちで採ったベリーで作るおやつ

「フィーカとは、コーヒーや甘いお菓子を食べながら休憩をとったり、家族や友だち、同僚などと会話を楽しんだりすること。 スウェーデンではこの習慣がとても大切にされていて、会社でも就業時間内にフィーカの時間があります。そのためかスウェーデン人は甘いものが好きな人がとても多い。 私はもともと日本でお菓子を作っていたので、お菓子を機に仲良くなることがとても多かったです」

お菓子作りも大切な家族の時間。二人の娘はいつも積極的に手伝ってくれます。

北欧おやつのレシピ本が発売予定!

ヴェントゥラ愛さんによるワクワクする北欧おやつの数々。『スウェーデン在住のパティシエが教える ほっとする 北欧のおやつ』¥1,815(KADOKAWA)11月22日発売

3.フィンランド在住“北欧、かもめと暮らす ナナさん”の #北欧の冬支度

夫と2歳の娘とフィンランドに3人で暮らす。

〈#北欧の冬支度 01〉 幼い娘の冬支度は手編みの靴下から

「娘のひいおばあちゃんが編んでくれたかわいい靴下。フィンランドでは編み物が人気で、秋から冬にかけては街中で編み物をしている人が出てくるほど。ピンク色の靴下にはFIN(フィンランド)と編まれています」。 贈り物というだけで心が温かくなりますが、手編みであればよりいっそう、愛情が詰まっている感じがします。

〈#北欧の冬支度 02〉 お気に入りのブランドのもこもこのニット帽

ふっくらシルエットがおしゃれ

「寒い冬に必須のMyssyfarmi(ミッシーファルミ)のニット帽。上質なウールで編まれていて、ニュートラルカラーがヘルシンキっぽい帽子です」。ミッシーファルミはフィンランドに暮らすおばあちゃんたちが手編みで作っている100%北欧製のニット&ファッションブランド。北欧らしいおしゃれで個性的なデザインと、美しく色鮮やかなカラーが人気です。

〈#北欧の冬支度 03〉 地球にも自分にもやさしい天然素材のファブリック

「冬は家にいる時間が長くなるため、毎年インテリア雑貨に力を入れています。写真は今年のデザインマーケットで購入したSaana ja Olli(サンナ ヤ オッリ)のコットンブランケット。フィンランド出身のデザイナーカップルが設立したユニットによるサステナブルなファブリックブランドで、環境にやさしいヘンプ繊維100%で作られています。北欧らしいデザインがかわいいマグカップはアラビアのもの」

〈#北欧の冬支度 04〉 ヴィンテージのあたたかいウールコート

コートは11月ごろに衣替えします

おしゃれなナナさんはフィンランドでもよく古着をチェックするそう。
「古着は一点物なので、自分だけのお気に入りが見つかる感じがいいですよね。写真は数年前にフリーマーケットで購入したコート。アンゴラとウールがミックスされていて、北欧の冬でもあたたかく過ごせます。柔らかいテクスチャーがお気に入りで、ベーシックな色も合わせやすくて重宝してます」

〈ナナさんの「私が好きな北欧」〉 人から人へ。物を大切に、長く愛する国

夏に開催されたフリーマーケット♪

「エコ意識が高い北欧では、セカンドハンドショップと呼ばれるリサイクルショップは街のいたるところで見かける存在。私の暮らすヘルシンキにも多くあります。店には老若男女問わず多くの人が訪れ、週末になるとわいわい楽しい憩いの場所に。いいものを長く大切にする、そんな人々の考え方が好きです」

フリーマーケットで買ったシロクマの貯金箱とアラビアParatiisiの小皿。

北欧の日常をYouTubeで発信してます

毎週金曜日の夜8時にフィンランドから配信中。

リンネル暮らし部とは
暮らしまわりの素敵な情報を、ビビビッと感度高くキャッチするリンネル公式インスタグラマーさんたちによる連載企画。暮らしが心地よく、豊かになるよう、気になるコト・モノを紹介します。

illustration:Tomoko Shinozuka edit & text : Liniere.jp

リンネル2023年12月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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