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“そこらへんの草でも食わせておけ”だと?埼玉県人が推す激うま銘菓を知ってるかい?

  • 2023.11.25

埼玉には“草”意外にも魅力がたくさん

埼玉には“草”意外にも魅力がたくさん?
埼玉には“草”意外にも魅力がたくさん?

大人気映画「翔んで埼玉」の新作「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」が2023年11月23日(木)に公開されました。

2019年に公開された「翔んで埼玉」では、「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」「口が埼玉になるわ!」など、埼玉県をけなすようなセリフが連発されたにも関わらず、埼玉県民を中心に大ブームを巻き起こした作品です。

“草”だけでなく埼玉には魅力的な食べ物がたくさん存在します。

例えば、埼玉のお土産といえば、「草加せんべい」「彩果の宝石」「十万石まんじゅう」「五家宝」など、全国的にも有名な銘菓が挙げられます。

今回は、チラシなどの宣伝をせずとも地元で愛され続ける老舗銘菓「白鷺宝(はくろほう)」という和菓子を、“埼玉県人”を代表して浦和出身の筆者がご紹介します。

白鷺宝とは

「菓匠 花見」建物外観
「菓匠 花見」建物外観

「白鷺宝」は、「菓匠 花見」の和菓子で、本店を構えるさいたま市では古くからお茶のお供として愛され続けています。

白くて丸い外見は、名前の通り白鷺(しらさぎ)の卵をイメージして作られています。菓匠 花見の公式サイトによると、二代目が野田の鷺山(さぎやま)の白鷺に魅入られ、「また来年も、この地で出会えるように」と願いを込めて作ったのが始まりだそうです。

「野田の鷺山」は、現在のさぎ山記念公園のことを指し、埼玉高速鉄道浦和美園駅から約3kmのところに位置しています。かつて鷺が多く生息していたことから「野田の鷺山」と呼ばれていましたが、都市化の進行により、今では鷺を目にすることはなくなりました。そのような歴史があるからこそ、昔からの地元の人々は「白鷺宝」に特別な愛着を持っているのかもしれません。

白鷺宝のお味は?

オーソドックスな定番の「白鷺宝」
オーソドックスな定番の「白鷺宝」

二重の紙に包まれた白鷺宝の大きさは、直径3.5cmくらい。実際の白鷺の卵は4~5cmなので少し小さいですが、口に入れるにはちょうどよいサイズ。

周囲がミルクでコーティングされており、中身は白餡と卵を加えて炊き上げた黄身餡です。和菓子といえばお茶が飲みたくなりますが、ミルク味が含まれているのでコーヒーにもぴったり。甘さ控えめなので何個でも食べられます。

オーソドックスな白鷺宝以外にも、いろいろな味の白鷺宝があります。緑色は「茶ちゃ」。白あんに深蒸し茶を混ぜ、玉露の粉とミルクのミックスで包まれています。

オレンジの包み紙は「玉しずく」。こしあんに砂糖の蜜がけでコーティングされているため、甘味が欲しいときにちょうど良いでしょう。そして紫の包みは、期間限定の「栗白鷺宝」です。栗餡にミルクチョコレートがコーティングされているので、餡が苦手な人でも大丈夫。いずれも1つ1つ丁寧に作られているので、職人の想いが伝わってきます。

白鷺宝を買える場所は?

かつて「菓匠 花見」の本店は浦和駅前にありましたが、令和4年4月にさいたま市桜区に移転しました。現在は老舗の和菓子屋らしい落ち着いた佇まいで、その歴史の深さが感じられます。店内に入ると、丁寧に陳列された和菓子たちが訪れる人々を迎え、その落ち着いた風情は癒しの空間を提供してくれます。

本店で販売されている「おさらい箱」という詰め合わせセットには、好みの白鷺宝を12個選んで入れてもらえます。このような素敵な箱で受け取った人は、玉手箱を開けるような気分になってワクワクするに違いありません。

白鷺宝は伊勢丹浦和店のほか、日本橋三越本店や東武百貨店池袋店などでも販売されています。また、菓匠 花見のウェブサイトからもお取り寄せが可能です。まだ召し上がったことのない方も、久しぶりに食べたくなった方も、食後のデザートやおやつとしていかがでしょうか。

(桑名由美)

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