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ナポリに行かずして、パリでこんなにおいしいピッツァ !?

  • 2023.11.27

地下鉄Chemin Vert駅から徒歩2分で、イタリアに行かずにおいしいナポリピッツァが食べられる。それはどこか?というと、トゥルネル通り41番地の「Addommé(アッドメ)」のことだ。パリでピッツァというとすぐに名前が挙がる2大聖地はBig MammaとDaroco。そこでピッツァイオーロ(ピッツァ職人)として腕を振るい、後進を指導した生粋のナポリ人であるマッテオ・カプリオーリが開いたレストランである。店名は"自宅で"、という意味なのだけど、イタリアでもナポリの人だけにわかる表現だという。

ピッツァイオーロ歴17年のマッテオ・カプリオーリ(右)と経営担当のイドリス。

ベースとなるピッツァ生地に使うのは、熱を加えないコールドプレスで挽く小麦粉なので、味わいも滋養も失われておらず。36~48時間発酵させた生地に敷くトマトソースは、マッテオが試行を重ねて選び抜いたヴェスヴィオ山の傾斜面で育つ複数のトマトをミックスしたもの。季節の素材を用いているのでメニューの7種のピッツァは3カ月で内容が変わる。たとえば、トマトの代わりにカボチャのクリームソースをベースにしたピッツァはいまの季節ならではの味わいだ。ブラータ、スピアナータ(ソーセージの一種)、パルマハムなどイタリアから週に2回届く厳選した具材を使用。冷凍庫もないシンプルなキッチンをピザ窯が占めていて、そこで焼かれるのはピッツァだけでなくニョッキのグラタンも。

ピッツァのオレンジ・ディアボリック(17ユーロ)。黄色いカボチャのクリームをベースにチーズProvola、サラミのSpianata、ブラックオリーブ。

ピッツァは13ユーロ(マルガリータ)から。なおランチタイムはピッツァ+デザート+カフェで18ユーロ。

シンプルなキッチンでピッツァもパスタ(ニョッキ、ラヴィオリ)も! photos:Mariko Omura

デザートのティラミスはマスカルポーネの代わりにシャンティイ風クリームで軽く仕上げている。ピスタチオクリームのフォカッチャは、ピッツァの後では無理!と敬遠してしまうかもしれないけれど、こちらも軽くて後をひくおいしさだ。また近所でやはりイタリア人が経営するパティスリーのBrigatが手がけるクレーム・パティシエールのブリオッシュもおすすめ。イタリアンワインはグラスで6ユーロから。アンティパスタもいくつかオーダーできるので、アペリティフタイムも楽しめる。パリでピッツァ??と首をかしげる前に、まずはアッドメ体験してみよう!

デザートのピスタチオクリーム・フォカッチャ(9ユーロ)。

ピザ屋というよりトラットリア的雰囲気。

Addommè41, rue des Tournelles75003 Paris営)12:00~15:00、19:00~23:00休)日、月www.addomme.com @pizzeria_addomme

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