寒い日が続くなか、ときおり春の気配を感じる今日この頃。冬じまい・春じたくが気になる季節になりました。今回はセーターなど冬物アイテムを使って、ダイソーの毛玉取りグッズ2種の使用感をレビューします。
ダイソーの毛玉取りは電動とブラシの2種類
今回ダイソーで購入した毛玉取りグッズは、「くるくる毛玉とり」と「毛玉取りブラシ」の2点です。
●電動の「くるくる毛玉とり」
「くるくる毛玉とり」は電動タイプで、単3電池(別売り)が2本必要です。
電池を入れてスイッチON/OFFですぐ使える、シンプルな設計。
衣類を平らな面に置いて、くるくると小さく円を描くようにして使用します。
●豚毛の「毛玉取りブラシ」
手動の「毛玉取りブラシ」は、特殊加工された豚毛のブラシが毛玉をキャッチするという商品。
だ円に近いU字型のブラシは、一般的な毛玉取りブラシにもよく見られる形状です。
パッケージの使用方法には、衣類を平らに広げること・力を入れずに編み目に平行にブラッシングすること・仕上げに手のひらで整えること、と書いてありました。
実際の使用感は?セーターやコートなど種類・素材ごとにレビュー
実際に3点の衣類に使用してみました。
●アクリル
まずはアクリル100%のセーターから。こちらは毛玉取り前です。
全体
袖
毛玉を取ってみると…。
電動
ブラシ
電動、ブラシともに、目立った毛玉は難なく取ることができました。柔らかい素材だったためか毛玉も柔らかく、スルスルと取れました。
電動の場合、このニットの首まわりや袖の部分のように、編み目が凹凸している部分は刃を引っかけやすいので注意が必要です。生地に強く押しつけないよう慎重に動かしました。
ブラッシングするときは、生地がヨレると毛玉を取りにくいので、手でしっかりと押さえるのがコツです。
●ポリエステル
次は、ポリエステル100%のひざ掛けです。
愛用しながらも、5年以上も毛玉を放置。頑固な毛玉が付いていましたが…。
電動
ブラシ
だいぶキレイになりました! とくに電動で取った側は見違える仕上がりに。ブラシは大きな毛玉に引っかかりを感じ、取りきれない箇所もありました。頑固な毛玉には電動のパワーと刃が効いたようです。
●ポリエステル×ウール
最後は、ポリエステル50%・毛50%混合のコートです。
全体
首まわり
右袖
左袖
このように袖や肩、首まわりの毛玉が目立っていましたが…。
電動
ブラシ
電動
ブラシ
セーターやひざ掛けと比べて、生地がしっかりしていてヨレないので、作業しやすかったです。
電動では肩や首まわりなど立体的な部分はやや取りづらく、袖や裾は毛玉以外の先端部分を巻き込んで生地を傷めないように注意が必要です。
一方、ブラシを使用した半分は、細かいホコリや汚れも同時に取れたようで全体的にきれいになり、よみがえったような印象を受けました。
頑固な毛玉には電動、日々のお手入れにはブラシがおすすめ
「くるくる毛玉とり」は、電動で回転する刃のパワーで頑固な毛玉を取るのに重宝しそうです。
ただしパワーがあるぶん、角度や力加減によっては毛玉以外の部分も必要以上に削ってしまいかねません。毛足が長いもの、編み目が立体的な部分はとくに気をつけましょう。
手動の「毛玉取りブラシ」は、毛玉が取りきれない箇所もあり、パッケージにも取れない毛玉は「ハサミで切ってください」と記載がありました。
ただブラシには、毛玉を取る以外にも、ブラッシングすることで小さなホコリやチリを取り除き、生地全体を整える役割があります。
電動とブラシ、どちらが優れているというよりは、生地や毛玉の状態によって使い分けるのが良さそうです。今回はダイソーのアイテムを利用しましたが、ほかの100均にも類似品があり、より本格的な製品もたくさん出ています。
そろそろ衣替えの季節。毛玉がひどくてサヨナラしようと思っている冬物があったら、手放す前にお手入れしてみませんか? 見違えるアイテムがあるかもしれません。
(ライター/コンドウナツキ)