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まずは2か所だけでOK! 片付けのプロ直伝「部屋が散らかる人が最初にやるべきこと」

  • 2023.11.24

毎日忙しい日が続くと、ついつい片付けを後回しにしてしまいがち。「片付けは疲れる、時間がかかる」という行動のハードルを減らすことで、少しずつ心理的ストレスを軽減できるはずです。整理収納アドバイザーである筆者が、「片付けを難しく考えないポイント」と「ここだけ片付ければOKな2か所」を解説いたします。

片付けを難しく考えない! 部屋が散らかる人に知ってほしい3つのポイント

1.捨てるものではなく「本当に必要なもの」を選ぶ

ものが多すぎて収納に収まらない、片付けが進まないと悩んでいる場合は、「ものをたくさん捨てなくちゃ」と考える方も多いでしょう。不要なものを手放せば部屋はある程度スッキリしますが、ものを捨てれば暮らしの不自由さをすべて解決できるわけではありません。

片付けの目的は「捨てること」だけでなく、「今必要なもの、大切にしているものを選び取ること」も重要です。不要なものを溜め込みすぎず、必要なもの・気に入っているものに囲まれていることで、自分に合った快適な暮らしを実現できます。

2.要不要の2択ではなく「保留」にしても大丈夫

要不要の判断が何度も続くと、ストレスを感じてしまうこともありますよね。しかし、必ずしも「要不要の2択」だけで即決しなくても大丈夫です。一旦保留にするものがあったとしても、「今必要なものは何か」を知ることが大切です。

「不要なもの探し」にフォーカスするのではなく、「今必要なもの、大切にしているもの」を見つめなおすことで、自分にとってどんな暮らしが快適なのかを改めて考えるきっかけにもなります。

3.不要なものを「どうやって手放すか」を決めておく

いざ片付け始めても、「まだ使えそう」「他の人が使うかも」など、ものを手に取るたびに立ち止まってしまうことも少なくありません。

  • 粗大ごみ? 不燃ごみ? 捨て方がわからない……
  • 次のゴミの日はいつだっけ?
  • 一旦保留にしておきたいけれど、どこに置いておこう?

と、不要なものの扱いにもいちいち悩んでいると、片付けがなかなか進まなくなってしまいます。捨てるタイミングや捨て方をたびたび悩んで手が止まってしまわないよう、捨てる手順や保留にしておくマイルールを先に考えておきましょう。

以下のように捨てるための次の行動をあらかじめ決めておくと、「必要なものを選び取ること」に意識を集中できます。

もう不要だと思ったもの

  • 今すぐゴミ袋に入れる
  • 粗大ごみの日を調べて、すぐに依頼する
  • 分別法を調べて、次のゴミの日にすぐ出せる状態にする

不要だと思うけど迷うもの

  • ゴミ袋や紙袋など、他の場所に移動して保留にする…とりあえずとっておこうと、元の場所に戻さない
  • 保留期間を決める…1か月~半年以内に判断すると決めておく
  • “メルカリに出すBOX”にいれる…BOXがいっぱいになったら、メルカリに出す

これからの暮らしに必要なものを使いやすく戻しやすい収納にすることが、片付けをするうえでとても大切な目的です。必要なものの定位置や使いやすい動線を決めるだけで、散らかりやすくなることがグンと減らせますよ。

今すぐスッキリ見えが叶う! まずは2か所だけきれいにしよう

最初に片付けるとスッキリ見えやすい場所は、玄関とテーブルの上です。玄関は家の顔であり人目に付きやすく、スッキリしていると来客や自分自身にとっても好印象になります。そしてテーブルの上は、部屋の中で最初に目につく場所。ここがきれいだと、他の場所もきれいにしようと自然と行動しやすくなりますよ。

玄関の片付けテク

何足もの靴が出しっぱなしだったり、傘立てに傘が何本もささっていたりしませんか? 玄関が整理されていないと、外出時に靴を選びにくかったり、出しっぱなしの靴から嫌なにおいがしたりして、清潔感がなく暗い印象になってしまいます。まずは靴と傘の数を見直しましょう。

  • 出しておく靴は、一人1足のみにする
  • 汚れが落ちない靴や、1年以上履いていない靴は手放す
  • 家族の人数以上の傘を持たない
  • 重たい傘、壊れている傘は今すぐ処分する

不要な靴を手放してから玄関にあふれている靴をしまえば、新たに収納棚を増やすこともなく、今ある収納だけで収められることがほとんどです。捨てるかどうか迷う場合は一旦ゴミ袋に入れて別の場所に置き、期限付きで保留にしておきましょう。玄関をスッキリさせると、郵便や突然の来客でも慌てませんし、家の外からいい運気も入ってきそうですよね。

テーブルの片付けテク

チラシ、未開封のDM、レシートや明細書、学校からのプリントなど、ちょい置きするのにちょうどよい高さのテーブルの上は、気が付くとさまざまなもののたまり場になりがちです。

散らかった場所がいつまでも放置されていると、その周りにどんどんものが積み重なって、散らかっていることが当たり前の環境になりやすくなります。ものの置きっぱなしが一つでもあると、翌日にはもう一つ、次の日にはさらにもう一つと、ものが溜まってしまうことも。

テーブルの上に常駐させるものはなるべくなくして、持って帰ってきたものはテーブルに置く前に仕分けをしましょう。食事や読書、子どもの勉強など、必要なときに必要なものをテーブルに持ってきて、使い終わったら戻すことが大切です。少なくとも、夜寝る前にはリセットできるよう心がけてみてくださいね。

まとめ

玄関とテーブルの上だけはきれいな状態をキープ! 片付けが苦手な方や、なかなか継続できない方も、この2か所の片付けだけを1か月ほど続けてみてください。ゴチャゴチャ感のある暮らしのノイズを減らすことで、「面倒くさい」「あとでいいや」といったネガティブな気持ちも少しずつ軽減していくはずですよ。年末までの残り1か月、ぜひ取り組んでみてくださいね。

筆者情報

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram@non.karoyakani

文/のぞみ

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