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【内田彩仍さん連載:明日もいい日になりますように】 「第10回 愛猫と過ごす冬の日々」

  • 2023.11.24

丁寧な暮らしぶりやセンス溢れる素敵な着こなしで人気を集める内田彩仍さん。日々のなかで内田さんが見つけた小さな幸せや、暮らしの工夫をお届けします。今回は、日に日に寒くなってきたこの時季ならではの内田さんの習慣や、愛猫そらとのエピソードについて。「明日もいい日になりそう」と、皆さまが穏やかに前を向けますように。

内田彩仍さん Profile

福岡県在住。夫と愛猫そらと暮らす。雑誌などで紹介される丁寧でセンスのある暮らしぶりが人気。 『内田彩仍さんと作った 白のキャンバストートバッグBOOK』(宝島社)、『幸せな心持ち』(主婦と生活社)など著書多数。 2023年10月に、新刊『変えること変わらないこと: 人生後半を機嫌よく過ごせるよう見直した毎日の暮らし』(主婦と生活社)が発売。

ひとつ前のブログを書いた頃は、まだ毎日暑いくらいだったのですが、急に寒さが身に染みる季節になりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
わが家の2階の窓から見える桜の木も、すっかり葉が落ちてしまい「もうすぐ冬なんだな」としみじみ。桜越しに眺める空もとてもきれいなのですが、淡いピンクの花に包まれる春の窓辺や、目の前に緑を感じる葉桜の時季を思い浮かべると、やはり春が待ち遠しく感じます。

私が住む福岡でも、このところの最低気温が一桁台となり、朝起きて空気の入れかえにキッチンの窓を開けると、ひんやりした空気が部屋中に漂います。
そんななか、愛猫そらは寒がりのくせに外を眺めるのが大好きで、窓を開けるとすぐに窓辺にやって来て、満足するまで閉めさせてくれないから、本当に困りものです。

日光浴がてら木々の間を飛び交う鳥を見たり、外を歩く猫がいたら食い入るように眺めたり。普段は穏やかなそらも、自分を猫だと思っていないのか猫と目が合うと必ずシャーシャーと怒り始めるから、外猫さんを見かけたら、そらが気づかないうちに窓辺から下ろそうと、ついきょろきょろしてしまいます。

以前住んでいたマンションに比べると一軒家の冬は寒くて、寒さが骨身にこたえます。ここに越してきてから寒い時期の習慣になっているのが、足元の重ねばき。朝起きたらまずはもこもこソックスをはいて、その上からレッグウォーマーを重ねばき。日々着慣れたワンピースにロングカーディガンという冬の部屋着に着替えても、レッグウォーマーをはいているだけで、おしゃれした気分になって、出かけるときにはあまりはかなくなったレッグウォーマーも毎日活躍するから、一石二鳥なのです。
それと、足元が暖かいとちょっとやる気が起こらない日も、重い腰を上げて家事をしようと思えるから、私にとって打ってつけの習慣になりました。

このところ朝の家事が一段落したら、仕事に取りかかる前にちょっとビターなココアを飲むようになりました。いつもはコーヒー党なのですが、飲みながら冷えた体もじんわり温まり、ほのかな甘みにもほっとするのか、リラックスして仕事を始められます。

それから、先日うれしい出来事がありました。このブログでも以前紹介した新刊『変えること変わらないこと』が重版になりました。この一年、あれこれ迷ったり考えたりしながらレイアウトを描いたり、カメラマンさんと相談しながら撮影したり、原稿を書きながら夜なべをしたり。日々、大事に向き合いながら進めてきたので、とてもうれしく、心からほっとしました。お読みいただきありがとうございます。

窓辺に飾っている大輪のばら。やさしい色合いのばらの画像と共に
皆さまも私も、明日もいい日になりますように。

photograph: Kyoko Omori text: Ayano Uchida
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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