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果実の甘味を堪能する"バナナと黄桃のコブラー"

  • 2023.11.23

コブラーは、生地を果物の上にのせてオーブンで焼いた、サクサク食感のお菓子です。日本ではあまり馴染みはありませんが、実は手軽につくれる家庭的なアメリカ菓子の代表!フルーツにビスケット生地をのせて焼き上げ、熱いうちに器に取り分けてバニラアイスをのせて頬張るのが最高です。菓子文化研究家の原亜樹子さんにアメリカで覚えた普段着のおやつを教えてもらいます。

果実の甘味を堪能する"バナナと黄桃のコブラー"

■“バナナと黄桃のコブラー”のつくり方

生地に竹串などを刺してみて、生の生地がつかなければ焼き上がり。バナナ&ブルーベリー、ベリー類、りんごでつくっても。


◇材料 (13×21×高さ5.5cmの耐熱容器1台分)

バナナ:中3本
黄桃:300g(缶詰)
黄桃の缶汁:70ml
★ 生地:
・ 薄力粉:100g
・ ベーキングパウダー:小さじ1
・ グラニュー糖:大さじ1
・ 塩:ひとつまみ
・ バター:50g(食塩不使用)
・ 牛乳:70ml
コーンスターチ:小さじ2
バター:15g(食塩不使用)
ナツメグ:ひとつまみ
バニラオイル:数滴
レモン汁:小さじ2
グラニュー糖:小さじ2
シナモンパウダー:小さじ1/2


(1)下準備
コーンスターチは水小さじ2で溶く。バターはすべて5mm角に切り、使うまで冷蔵庫に入れておく。牛乳は使うまで冷蔵庫に入れておく。耐熱容器の内側にバター(分量外)を塗る。オーブンを190℃に予熱する。

(2)果物をカットする
バナナは皮をむいて一口大に切る。黄桃は汁気をきって4等分に切る。

果物をカットする
果物をカットする

(3)鍋に具材を入れる
鍋に黄桃の缶汁、ナツメグ、バニラオイル、レモン汁、水溶きコーンスターチを入れて混ぜ、②を加えて中火にかけ、混ぜながら味をからめる。

鍋に具材を入れる
鍋に具材を入れる

(4)耐熱容器に入れる
とろみがついたら火からおろし、耐熱容器に入れて表面をならし、バターを散らす。

耐熱容器に入れる
耐熱容器に入れる

(5)生地をつくる
薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩を合わせてボウルにふるい入れ、バターを加え、手でこすり合わせながらサラサラにする。

生地をつくる
生地をつくる

(6)牛乳を加える
牛乳を加えてカードやフォークでざっくりと混ぜる。

牛乳を加える
牛乳を加える

(7)生地をまとめる
粉気がなくなってひとまとまりになったらOK。これでホロホロッ、サクッとした食感の生地になる。

生地をまとめる
生地をまとめる

(8)生地を果物の上にのせる
スプーン2本を使って適量ずつ④の上にのせる。薄く広げながら全体にのせる。

生地を果物の上にのせる
生地を果物の上にのせる

(9)オーブンで焼く
グラニュー糖とシナモンパウダーを合わせ、表面にたっぷりとふりかける。190℃のオーブンで40~45分、香ばしい焼き色がつくまで焼く。

オーブンで焼く
オーブンで焼く
完成
完成

――教える人

「原 亜樹子 菓子文化研究家」

米国高校へ留学・卒業後、東京外国語大学へ進学し、食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員として特許庁で勤めた後、菓子文化研究家へ転身。『アメリカ郷土菓子』(パルコ出版)、『シートケーキとレイヤーケーキ』(東京書籍)ほか、アメリカの食に関する著書多数。


文:松原京子 写真:木村拓

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