クローゼットの整理法として、よく「ハンガーを同じものでそろえるといい」と聞きますよね。とはいえ、アイテムによって適した形は違います。そこで今回は、ファッションアドバイザーの筆者が、これまでの経験を生かして厳選したアイテム別のおすすめハンガーを紹介。どれも100均で買えるのでぜひ参考にして。
【トップス用】滑り落ちるストレスなし!滑り止めつきアーチ型ハンガー
トップス用には、滑り止め加工がされたアーチ型のハンガーがおすすめ。滑り止めがついているため、せっかくかけたのに落ちてくる…というストレスがありません。
従来の三角形型のハンガーと違い、ゆるやかにカーブしているので肩に跡がつかないのもポイントです。下の写真のように、かなり薄手のニットをかけても目立つような跡はほぼ残りません。
とはいえ絶対に跡が残らないというわけではないので、ニットなど跡がつきやすい生地の服をかけるときは、アーチに合わせて跡になりにくい位置に調整することも忘れずに。
かなり襟ぐりが大きく開いたVネックのニットトップスも、滑りにくいので落ちにくく、跡残りもありません。
たたむものを増やしたくない筆者は、シャツやブラウス、Tシャツ、カットソーに至るまで、トップス類はほぼすべて、このタイプを使用。ハンガー自体が細いので、たくさんかけても省スペースで済みます。
ドイツのマワハンガーから人気に火がつき、今では同様の商品がニトリや100均でも買えるようになりました。100均では2本で110円程度で購入できます。
【スカート用】滑り止めクリップ付きハンガー
スカート用には、2つのクリップがついたタイプのハンガーがおすすめ。
クリップには滑り止めがついていて、跡がつきにくいのに、はさむ力はしっかりあります。重めのボトムスでも落ちません。2個のクリップは左右に動かせるので、幅を調整して使えます。
100均では1~2本で110円程度で購入できます。
【パンツ用】滑り止めつきL型スラックスハンガー
ボトムスのなかでも、パンツ用にはL型のハンガーがおすすめ。
タテ半分に折ったあと、横半分に折って引っ掛けるだけなので、かけ外しが簡単です。パンツのサイズや幅に関係なく使えるところも◎。
センターラインやサイドラインが入っているパンツは収納時に変なシワやラインが入ってしまうことがありますが、滑り止め加工されているタイプのハンガーを使えば、位置がずれにくいのでそういうことも少なくなります。
ちなみに筆者は、写真のようにハンガーの先端を手前にかけて使用しています。こうすると、より取り出しやすいのでおすすめです。
パンツの本数が多い人や収納スペースが限られる場合は、下の写真のような2段になっているタイプを使うといいかもしれません。下の写真はダイソーのものです。
スラックス用のL型ハンガーは、1段・2段とも100均で1本110円でした。
【コート、ジャケット】滑り止めつきスーツ用ハンガー&ショルダーシェイパー
肩に厚みのあるジャケットやコートには、やはり肩部分に厚みがあるものを使いましょう。この場合も、やはり滑り止め加工されているものが便利です。
厚みが大きいデザインの場合は、以下の写真のようなシェイパーを付けて使用すると、さらにキレイに肩山をキープしてくれます。
こちらはダイソーの商品で、2個セットで110円でした。
使い方は簡単で、ハンガーの上からかぶせて、シェイパーの内側のストッパーにはめるだけ。
本体のハンガーを滑り止め加工つきにすると、よりシェイパーがはずれにくくなります。
重量感のあるコートは、肩に重さがかかって肩山が崩れやすくなります。その服に合った厚みのハンガーを使い、シルエットをきれいに保ちましょう。
クリーニング店やショップでもらえる無料のハンガーは、サイズも形もバラバラです。それが取り出しにくい、かさばる、乱雑に見える、服に合っていなくて生地を傷めてしまう…といった悩みにつながることも。
ハンガーをそろえると、クローゼットがすっきりします。ワードローブが整理されると服選びのストレスも減って、1日の始まりを気持ちよくスムーズにスタートできるはず。いまは100均にもおしゃれで使いやすい優秀なハンガーがたくさんあるので、ぜひ一度のぞいてみてくださいね。
(ファッションアドバイザー/リムラユリ)