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【北欧インテリアを学ぶ】3名の有名デザイナーが手がけた、テキスタイルと陶芸

  • 2023.11.23
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家具や照明、食器に比べて、デザインの自由度が高いテキスタイルからは、自然や動植物、幾何学などをモチーフに、カラフルでアイコニックなパターンが生み出されてきました。また、陶芸の分野においても、実用性にとらわれないユニークな作品が見られます。中でも欠かせない3名のデザイナーとテキスタイル・陶芸をピックアップ。

デザイナー #01 マイヤ・イソラ

1951年、アルミ・ラティアによって設立されたマリメッコにおいて、創業時から87年まで活躍したのが、マイヤ・イソラです。採用された図案は、500点以上になるといわれています。代表作は、フィンランド語で“ケシの花”を意味する「ウニッコ」(1964年)。

Unikko ピロー[60cm角] ¥17,600、Unikko クッションカバー[W60× H40cm] ¥9,350、Tomina キャンドル¥9,350/すべてマリメッコ(ルック ブティック事業部)、その他/スタイリスト私物

フィンランドを代表するテキスタイルというだけでなく、フィンエアーの機体にペイントされるなど、フィンランドのデザインアイコンとなっています。他に、石を並べたような「キヴェット」(1956年)、波の模様の「ロッキ」(1961年)なども有名。

デザイナー #02 アイニ・ヴァーリ

フィンレイソンは、1820年に創業されたフィンランドで最古のテキスタイルブランドで、寝具、インテリア、ファッションなど、生活のさまざまなシーンで使えるアイテムをそろえます。1951年には、国内でもっとも早く自社にデザインスタジオを設けますが、そこで見習いとして採用され、多くのパターンを手がけてきたのが、アイニ・ヴァーリです。

コロナ 玄関マット[W70×H45cm] ¥7,480/フィンレイソン(アルコデザイン)

スタイリッシュな幾何学模様の「コロナ」(1958年)をはじめ、懐かしさを感じる花柄の「タイミ」(1961年)などで知られます。また、リンゴ柄の「オンプ」は、オスミ・コスキネンにより、2015年にリニューアルされました。

デザイナー #03 リサ・ラーソン

ヨーテボリの学校で陶芸を学んだ後、1954年、スティグ・リンドベリにスカウトされ、グスタフスベリへ。ほどなくして、リサが制作したネコのオブジェに注目したリンドベリは製品化を提案。そうして、ネコやブルドッグ、キツネなどの「小さな動物園」シリーズは始まりました。

ライオン¥17,050/リサラーソン(イデーショップ 六本木店)、その他/スタイリスト私物

その他に、アザラシやシロクマなどの「スカンセン」、ライオンで有名な「アフリカ」などのシリーズがあります。92年に「セラミックスタジオ・グスタフスベリ」を設立。グスタフスベリ時代の作品の復刻、および新作に精力的に取り組んでいます。90歳を超えた今も現役で創作に打ち込んでいます。

photograph:Shinnosuke Yoshimori styling:Yui Otani illustration:Atsumi Iwama text:Kentaro Hagihara web edit:Riho Abe
リンネル2023年12月号より
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