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「妊婦って給料泥棒よねぇww」【同僚に裏で陰口】を言われ絶句 → 次の瞬間、救世主が現れて!?

  • 2023.11.22

妊娠は病気ではない、とよく言いますが、病気ではないにしても普段とは体調が全く違いますよね。精神的にも肉体的にも大変な時期だというのに、妊娠が原因でハラスメント被害に遭うことも多いといいます。今回は妊娠中、思わぬ人からマタハラに遭ってしまった私の知人、Oさんから話を聞きました。

画像: ftnews.jp

待望の妊娠

当時Oさんは、結婚10年目にして第1子を授かったばかり。

Oさんは調剤薬局で医療事務のパートをしており、長い間不妊治療をしていることを知っていたパート仲間たちは、待望の妊娠を聞いて皆喜んでくれていました。

「立ちっぱなしはしんどいだろうし、受付は他の人に任せていいからね 」
調剤薬局の仕事は受付と処方箋内容のパソコン入力の2つの役目に分かれています。

どの事務員がどの仕事をするのかは薬局長が割り振りをしていますが、立ちっぱなしの受付は妊娠中の身体には良くないと配慮され、Oさんはほぼ座ったままできる、パソコン入力の仕事を任されていました。

意外な人からのハラスメント

だいぶお腹が目立つようになった頃、Oさんは週に4回のパートを2回に減らして勤務していました。

パート仲間たちは皆体調が本調子ではないOさんを支え、具合が良くない時は勤務を代わったり、勤務時間を伸ばしてOさんを早退させてくれたりと気遣ってくれました。

「あ、ロッカーにメガネ忘れちゃった」
ある日、パソコンの前に座ってからいつもパソコンを使う時だけにかけているメガネをロッカールームに置いてきてしまったことに気付いたOさんは、慌ててロッカールームに取りに行きました。

「Oさんてさー、いつまでここで働くんだろうね?」
ロッカールームの中からそんな声が聞こえ、Oさんはドアを開けようとする手を止めました。

「お腹が重いのか知らないけど全然動いてくれないし。こっちも立ちっぱで疲れてんのにさ」
「ほんとほんと、あれで同じ時給かと思うと嫌になる。給料泥棒じゃない? 早く辞めて欲しいよね」
それはいつもOさんに優しく接してくれている、パート仲間たちの声でした。

Oさんはショックのあまり、ドアノブに手をかけたまま固まってしまいました。

救世主登場

「……よくもこんなデカい声で悪口言えるわね、自分たちだって子どもいるのに」
ふいにOさんの後ろからそんな声が響き、振り返るとそこには管理薬剤師である薬局長が立っていました。
「これはマタハラよ。私も受けたことがあるから許せないわ」
実は薬局長も2児の母で、それゆえにOさんに親身になってくれていたのでした。
「Oさん、ちょっとどいてくれる?」
薬局長に言われるままOさんがドアの前から離れると、薬局長はわざと大きな音を立ててドアを開け、中に入って行きました。

「いい加減にしなさいよ! あんたたちだって同じ母親なのに、なんでそんなこと言えるわけ!?」
大きな声が響き渡り、Oさんはそれを背中で聞きながらその場を離れました。

その後Oさんは、薬局長にめちゃくちゃ叱られたパート仲間たちから謝罪を受けたのと、薬局長のサポートもあり、臨月近くまでパートを続けることができました。

意外な人からのマタハラ発言はかなり堪えたそうですが、妊娠中の身体のつらさを理解してくれる人がいて良かったですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:緑子

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