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個性を「どこまで出したらいいのか」問題【毎日が変わる片づけのワザ(167)】

  • 2023.11.23
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整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

個性を「どこまで出したらいいのか」問題

時々思うのです。「個性って、出した方がいいのだろうか」と。

職場でやりとりしていると、かなり個性の強い、意見も強い、声の大きな人の方がなんだかうまくいくように、意見が通りやすいように見える。それらの人たちはきっと、自分に自信があり、実力もあり、何より自分のことが好きだからこそ、そうふるまえるのだろうと思います。そして、

「あの人はこういう個性の人だ」

「あの人はこういうことができる人だ」

「あの人の意見に従っておけば間違いなさそうだ」

「あの人に反対意見を言うのはちょっとエネルギーが要りそうだ」

と認識された方が、職場では生きやすいように感じることが時々あります。

わたしは、以前いた職場で「個性」の出し方を間違えてしまって、当時の上司とうまくいかなくなり、体をこわしてしまった経験があります。そのため、今の職場に転職するタイミングで、「職場では個性を出さない。個性がないことがわたしの個性である」と設定しました。

その方があまり周りの人たちとの摩擦を起こさずに済み、仕事に集中しやすくなると思ったからです。ただ、あまりに自分のことを話さな過ぎても、と思ったので、自分について出す個性は、「早寝早起き」「片づけ好き」の2つと決めました。

あまり人とかぶることがなく、しかもそんなに突っ込まれにくい。でも、話題にしてもらったときは適度に変なエピソード(早起き=小学生から5時起き、片付け=卒業アルバムも捨てた)もある、「ちょうどいい」個性だと自分では思っています。今の職場では、この設定のおかげで長く働き続けることができたような気がしています。

それでも、時には仕事上の意見や考え方があまりにも違い、激しくぶつかってしまったこともあります。でも、その件に関わった全員にとって、まったくいい結果にはなりませんでした。今でも時々悔やんでいるほどです。

個性は出しすぎると失敗する。でも、あまりに出さなすぎると、強い個性の人たちに押されてしまって自分がやりたいことができなくなることもある。しかも、「個性を出さない」と決めたのは20代。今の自分がその設定で続けるには無理があると思うようになりました。

でも、ただ我の強い「年配」にはなりたくない。

でも、周りの人とうまくやることを優先した「薄いひと」にもなりたくない…。

ある程度長く働いてきて、自分の経験や価値観が自然に「個性」として定着してきている今、「個性って、ある程度は出した方がいいのだろうか」「でも、早起きと片付け好き以外に出せるわたしの個性って…何?」と改めて考えています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>

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