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“理想の自分” がダメな自分を作り出す? なりたい人生を手に入れる、思考回路とは

  • 2023.11.21

「私たちは、なりたい自分と一致していると感じると幸福のレベルが高くなります。理想の自分をつくり、目指すことは、自分を奮い立たせ、よくなろうとする向上心です。しかし、本当の自分となりたい自分とのギャップが大きすぎると、気づかぬうちにそれが不安、人生への不満となります」と話す、ヘルスコーチのAYUMIさん。今回は、本当の自分を認める方法についてご紹介!

理想の自分とは

これは自分が憧れたり夢見たりする人です。例えば朝早く起きて余裕を持って朝食を作って、好きな仕事で毎日笑顔の自分、広い家、あたたかい家族や彼、彼女、パートナーがいて愛されている自分。好きな時に好きな場所へ行くお金に余裕のある自分、などです。理想の自分とはなりたい自分、目指す自分のことであり、自分の究極の「完璧な」バージョンを示します。

本当の自分とは

自分そのままのことです。“本当のあなた” は毎日、毎週、毎年変わっていきます。持っている感情も、身体的にも21歳の時と40歳になった自分は違うはずです。持って生まれた性格と、時間の経過とともに、責任や義務、社会文化的環境によっても形作られていくものです。

これら 2 つのバージョンの「自分」があります。まず、この 2 つを明確に区別することが重要です。なぜなら、理想の自分を追求しすぎて、本当の自分を見失ってしまう可能性があるからです。私たちは、自分が思う理想的な人、理想バージョンの自分を作り出し、理想の自分と本当の自分と比較をはじめる傾向があります。

理想の私と競争がはじまる

この“理想バージョンの自分”は、自分自身の“気に入らない部分を除いた全て”を指します。ネガティブなことはなく、常により良く、前向きで笑顔を絶やさず進み続け最高の人生を送ります。理想バージョンは、今日は運動したくない、と言わないし、お菓子も食べない。本当の自分がするような怠けたこともしないでしょう。理想バージョンの私は、痩せたいと言いながら運動しなかったりお菓子を食べることはないので、実際に、本当の自分がそうなった時、自分を恥ずかしく、情けなく思います。これは自分自身と競争していることになります。自分自身と競争している時、常に勝つのは難しいでしょう。

理想バージョンの自分に執着していく

ほとんどの人が自分をもっとより良くするため、自分を励ますために理想バージョンの自分を作ります。自分をもっと頑張らせてくれる、理想バージョンの自分でい続けたいので、本当の自分にならないように努力し続けます。理想バージョンの自分に何年も追いつけなくても、それを人生からなくしてしまうことは本当の自分を認めることになり、怠け者になってしまうのではと恐れから理想バージョンの自分に縛られ、離れられなくなっていきます。

多くの場合、理想バージョンの自分は何年も同じイメージということがよくあります。長い年月の中で自分が理想バージョンに近づいたこともあるでしょう。しかし理想バージョンの私はもっと良いのです。どれだけ頑張っても、理想バージョンの自分はそれ以上にスタイルが良く、綺麗で、愛されていて、いい人生を送っています。追いつくことはありません。そして“本当の私”が心に秘めている、不安や恐れは理想バージョンには存在していないのです。理想の自分に執着しすぎることは、「その目標」を達成すれば幸せになれると考えるのと同じくらい逆効果です。これは正しいのでしょうか?

理想の自分を手放していく

理想バージョンの自分を作りはじめた時、“もっとより良くなりたい”という向上心からだったはず。その動機は必要なことです。しかし自分を励ますはずの存在が、恥の気持ちをもたせたり、自分はダメだという感情に陥らせるのであればそれは改善の余地があります。理想の自分を手放すというのは、努力をやめなさいというわけではありません。自分の人生はそれで十分だということです。今の本当の自分は、これまでの選択、選んだ道、出会い、経験したことから出来ています。自分で手に入れてきたものがあり、奇跡のような体験もあったでしょう。人生で犯した間違いや失敗と思えることからも多くを学んだはずです。それが今の本当の私です。

自分の心の中にいる “理想の私” は、自分が作ったからこそ存在し、あなたがコントロールしています。理想の私から離れたとしても、向上心を持った素晴らしい自分は生き続けます。

比較する相手を変える

自分と何かを比較することで歩んできた道を確認したい場合は、今日の自分を、昨日、1週間前、1年前、5年前の自分と比べてください。“何も変わっていない”と思いますか?それはあり得ません。良いと思ったことを1回でも試して、自分に合わないと分かった、これは新しい物事を試して成長していることを指します。

あなたがしてきたことが大したことに見えなくとも、自分が取り組み、達成したささいなことに注目してください。成長していないと嘆くのではなく、成長した過程に喜びを持ち、自分を励ましてください。この本当に小さな、ささいな達成感、励ましが、本当の意味であなたを前進させはじめます。

自分はすでに理想の自分である

理想の自分を目指して努力するだけでなく、プロセスを確認してください。自分はすでに理想の自分であることを知ってください。過去に理想を描いていたあなたにとって、今、過去に思っていた何かを手に入れているはずです。

以下の簡単な3ステップで自分の成長を知ることができます。

理想の自分を手放し、本当の自分を認める簡単な3ステップ

Women's Health
①人生において心から手に入れたいと思ったものを手に入れた経験を全て書いて。
②過去5年間で、達成できたと思えるささいなことを全て書いて。
③今、ワクワクするようなやりたいことを全て書き出して。それを今日行動に移して!

まとめ

人生を引き上げる、向上させる最善は常に「行動すること」です。自分がこれまでの人生で達成したこと、手に入れたものを実感できたなら、あなたにはその力があるということ。その力を信じる時がきました。比較することに無駄なエネルギーを使うことをやめて、今日から行動しましょう! 数日、数週間、数年後、自分がなりたいと思っていた自分になっているでしょう。

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