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髪型で人はどのくらい変われるか?花王サクセスが“11月に”男性に「ヘアカット」を勧めるワケ

  • 2023.11.21

「国際男性デー」に考えたい、男性の自己肯定感

“11月こそ”ヘアカットを?髪型で人はどのくらい変わるのか。ヘアカットのビフォー・アフター
“11月こそ”ヘアカットを?髪型で人はどのくらい変わるのか。ヘアカットのビフォー・アフター

東京都内の企業に勤める20代のIさんは悩んでいました。同僚や上司に「つかみどころがない」「ぼんやりしているように見える」と言われてしまうことについて。うっかりミスはたまにするけど、仕事にはだいぶ慣れてきたはず。もっと信頼感や責任感を感じてもらえるようになりたいのに――。ここらで自分を変えたい、そう思い立った彼が向かったのは、とある理髪店でした。その名も「かっこつけない理容室」。

なりたい雰囲気を理容師に伝えて

「かっこつけない理容室」で、なりたいイメージを理容師に伝えるIさん
「かっこつけない理容室」で、なりたいイメージを理容師に伝えるIさん

「かっこつけない理容室」は、花王のメンズケアブランド「サクセス」が企画したキャンペーン。高級理容室を展開するHIROGINZAの協力のもと、全国の「ヒロ銀座」と「PREMIUM BARBER(プレミアム・バーバー)」35店舗で、「国際男性デー」である11月19日を挟む2023年11月17日(金)から12月17日(日)の1カ月間、行っています。

入店するとまず利用客は、なりたい雰囲気やパーソナリティーを表す30単語を書いたキーワードシートを渡されて、その中からいくつかを選んで理容師に伝えます。

今回、実施期間に先駆けてこの理容室を体験してもらったIさんが選んだのは、「行動的」「チャレンジ」「信頼感」「自由」、そして「責任感」の5つ。「信頼感や責任感を出しつつ、行動力でチャレンジをしながら、自由も忘れたくない」と。なかなか欲張りなオーダーです。

これに対し、今回担当してくれる仲村渠荘(なかんだかり・そう)さんは「かしこまりました。Iさんに似合うヘアスタイルにしていきますね。……前髪は上げてみましょうか。サイドは刈り上げますけど、まだ若手でしょうしあまり短くし過ぎない方がいいかな」と、具体的な髪型に落とし込んだ提案をしていきます。

バリカンで刈られるIさん。少し不安げな様子
バリカンで刈られるIさん。少し不安げな様子

「お願いします……!」。IさんのGOサインとともに、仲村渠さんが勢いよくその頭にバリカンを入れていきます。

ウイ~~~ン!ウイ~~~ン!耳を隠すほど長かったサイドの髪が、どんどん削り取られていきます。久しぶりというバリカンにちょっと不安げな表情のIさん。一体どうなってしまうのでしょうか。

カットもセットも神業 雰囲気ガラリとイメチェン

ウイ~~~ン、バリバリ。シャッシャッシャ。バリカンとハサミで出際良く切り進めていく仲村渠さん。後ろのモサッとしていた毛量も、すっきり減らされていきました。

あっという間にカットは終了。まだ見慣れないヘアスタイルにちょっと困り顔のIさんですが、仲村渠さんは「ここからセットしていきますね」とナビゲートします。

手にワックスを広げ、髪全体にもみ込むように塗布。すると、もともと柔らかい毛質に束感が出て、何となく“あか抜け”た印象になりました。さらに、6:4に分けた前髪の根元に余ったワックスを少量付けて立ち上げると、おお、おでこが出て明るくさわやかな雰囲気になったではないですか。

「これで完成です」。仲村渠さんがエプロンを外し、目の前の鏡をしげしげとのぞき込むIさん。「おお、何か、よくなりましたね」。心なしか表情に自信がともったように見えます。

自身がみなぎる表情を見せるIさん
自身がみなぎる表情を見せるIさん

自身に似合うヘアスタイルでなりたい雰囲気を演出してもらったことにより、どことなく俳優の北村匠海さんとメジャーリーガーの大谷翔平選手を足して2で割ったような見た目に変わりました。

「いいですね。いいです、ありがとうございます。仕事をこれからも頑張ります」と満足げな様子でした。

男性60%「自信がない」、54%「今の自分に納得できない」

花王サクセスが行った「自己肯定感と“髪”に対する意識の関係性に関わる実態調査」の結果
花王サクセスが行った「自己肯定感と“髪”に対する意識の関係性に関わる実態調査」の結果

花王サクセスがこのようなキャンペーンを開いたのは今回が初めて。その背景には、男性の“自己肯定感の低さ”がありました。

同社が2023年10月、全国の20~79歳の男女1200人を対象に行った実態調査では、「自分に自信がある」と回答した男性は、「当てはまる」「やや当てはまる」を合わせて40%と半数割れ。「当てはまらない」「あまり当てはまらない」は計60%でした。

「今の自分に納得できている」かについては、「当てはまる」「やや当てはまる」の合計が46%。また自己肯定感については、「高い」「どちらかというと高い」は計49%。年代別では、20代49%、30代37%、40代32%と、特に低い傾向にあります。

同調査では、自己肯定感が高い男性に比べて低いと答えた男性の方が「髪や髪型のお手入れに関心がない」「自身の髪に自信がない」回答が多く、さらに男性の48%が3年以上ヘアカットのオーダーを変えずにいることが明らかになりました。

同社は「国際男性デーに併せた『かっこつけない理容室』での体験を通して、自分の可能性に気づき、自分を好きと思える人が少しでも増えてくれることを願っています」とコメントしています。

※ ※ ※

かっこつける、つまり誰もが決まったモデルを目指して自分を型にはめていく……のではなく、自分自身の良さを見つける。かっこつけない、肩の力を抜いて、といった価値観は、令和の男性の新しいスタイルとなっていくかもしれません。

(LASISA編集部)

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