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韓国女子ツアー、史上最大規模の2023年シーズンが終了!「3冠女王」「新人王」栄光の表彰者は…

  • 2023.11.19

全32大会、史上最高額となる賞金総額318億ウォン(日本円=約31億8000万円)をかけて行われた2023年シーズンの韓国女子ツアーが終了した。

史上最大規模となった今季ツアーは見どころも豊富だった。シーズン終盤まで各個人タイトル争いが熾烈に繰り広げられ、例年以上に多くの有望な新人が登場したなかで新人王レースも手に汗握る展開だった。

そんな韓国女子ツアーで今季最も目立った選手は、3冠を達成したイ・イェウォン(20)だ。

ルーキーイヤーの昨年も大活躍を見せ、優勝こそなかったが新人王に輝いたイ・イェウォンは、今年4月に行われた国内開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」で初優勝の感激を味わった。

当時、イ・イェウォンは「無冠の悔しさを必ず晴らしたかった。初勝利を収めたので、昨年のように着実に良い成績を収め、複数勝利を挙げたい」と語っていた。

イ・イェウォン
(写真提供=KLPGA)イ・イェウォン

その言葉通り、8月の新大会「第1回斗山建設We'veチャンピオンシップ」では初代王者に輝き、10月に行われた今季最後のメジャー大会「第23回ハイトジンロチャンピオンシップ」でも優勝してメジャークイーンの座に就いた。

シーズン3勝を収めたイ・イェウォンは出場29大会中28大会で予選を通過し、“粘り強さの代名詞”としてゴルフファンに大きなインパクトをもたらした。彼女が稼いだ賞金総額14億2481万7530ウォン(日本円=約1億4248万円)は歴代の1シーズン賞金総額3位にあたる数字だ。

賞金女王だけでなく、大賞(年間MVP)ポイントでも651点を獲得し、栄光の大賞受賞者に名を連ねた。また、70.7065打で平均ストローク1位も占め、トリプルクラウンを達成した。

新人王を獲得した翌シーズンに大賞や賞金女王含む3冠を達成し、2021~2022年に2年連続賞金女王に輝いたパク・ミンジ(25)に続く新たなスター誕生を知らせた。

イ・イェウォン
(写真提供=KLPGA)イ・イェウォン

華麗なシーズンを送ったイ・イェウォン同様、イム・ジンヒ(25)も充実の1年を過ごした。

イム・ジンヒはシーズン最終戦「SKスィルドス・SKテレコム・チャンピオンシップ2023」で優勝し、イ・イェウォン、パク・ジヨン(27)らを抜いて最多勝(4勝)に輝いた。

昨季までプロ通算2勝にとどまっていたイム・ジンヒは、今季だけで一挙4勝を挙げる活躍ぶりを披露し、その勢いのまま米国女子ツアーのクオリファイングシリーズに挑戦状を突きつけた。

イム・ジンヒの獲得賞金総額は11億4583万5048ウォン(約1億1458万円)。今季は彼女とイ・イェウォンが賞金総額10億ウォン声を達成し、韓国女子ツアー史上3度目に賞金10億ウォン突破選手が2人誕生するシーズンとなった。

また、大賞ポイント2位(628ポイント)、平均ストローク3位(70.9895打)など各ランキングでも上位に名を連ね、イ・イェウォンに負けじと話題を集めた。イム・ジンヒは今季最多バーディ数(332個)を記録し、“バーディクイーン”に名を連ねた。

イム・ジンヒ
(写真提供=KLPGA)イム・ジンヒ

今季の韓国女子ツアーでは10人もの選手がプロ初勝利を達成し、多くの注目を集めた。

4月の国内開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」でイ・イェウォンがプロ初優勝を飾って以降、同月の「メディヒール・韓国日報チャンピオンシップ」でイ・ジュミ(28)、「ネクセン・セントナインマスターズ2023」でチェ・ウヌ(28)と3週連続でプロ初勝利が誕生した。

また、登場と同時に“長打女王”としてその名を知らしめたパン・シンシル(19)も「第11回E-1チャリティーオープン」、小柄な体格から放つ力強いショットで話題を呼んだファン・ユミン(20)も「デユウィニア・MBN女子オープン」でプロ初勝利を記録した。

特にパン・シンシルは、ドライバーショットの平均飛距離262.4734ヤードで“長打女王”に君臨する活躍ぶりを見せた。彼女はデビュー後5試合で獲得賞金2億ウォン(約2000万円)、7試合で3億ウォン(約3000万円)を突破し、最少試合での賞金突破記録を更新した。

イ・ジュミやチェ・ウヌのほか、パク・ボギョム(25)、マ・ダソム(24)、ソ・ヨンジョン(28)、パク・ジュヨン(33)らベテラン勢も感激の初勝利を達成し、「諦めなければ夢は叶う」という希望のメッセージを伝えた。

1シーズンで10人の選手がプロ初勝利を達成するのは2017年シーズンと並んで最多タイ記録だ。

パク・ジュヨン
(写真提供=KLPGA)パク・ジュヨン

新人王は前出のファン・ユミンやパン・シンシルらも争ったなか、“無冠のルーキー”キム・ミンビョル(19)が獲得した。

デビュー時からそれぞれ異なる魅力でゴルフファンを楽しませた3人だが、キム・ミンビョルが新人賞ポイント2969点で最高の新人に輝いた。

優勝こそなかったが、賞金ランキング6位(7億4575万3001ウォン=約7457万円)、大賞ポイント3位(516点)、平均ストローク10位(71.4831打)など、主要部門で上位に名を連ねる活躍ぶりを見せた。

キム・ミンビョル、ファン・ユミン、パン・シンシル
(写真提供=KLPGA)左からキム・ミンビョル、ファン・ユミン、パン・シンシル

栄光の受賞者たちは、来る11月20日にソウル江南区(カンナムグ)のグランドインターコンチネンタルソウルパルナスで行われる大賞授賞式に集う。韓国女子ツアーは同日の式を最後に、熾烈を極めた2023年シーズンにピリオドを打つ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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