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推し活、ついに韓国を超えてヨーロッパへ!? 元iKONリーダー、B.Iのロンドン公演に参戦!

  • 2023.11.19

韓国好きエディター杉山ゆりの【K-TALK♡】Vol.16

2023年10月半ば。久しぶりに韓国以外の海外旅行へ! その目的地は約20年前、1年間だけ住んでいたことのあるロンドン。その後も1〜2年の間隔で訪れていましたが、今回の渡英はコロナ禍もあって気づけば5年ぶりでした。
 
2012年のロンドン・オリンピックを機に、古びた地下鉄の駅が整備されたり、オーガニックレストランが増えたり、イーストエリアが大きな発展を遂げたり、わたしが住んでいたころとは大きく変わったわけですが、またこの5年の間にも随所に変化が見られました。その変化とは……⁉︎
 

5年ぶりのロンドンへ、いざ出発!

3時間以上のフライトは本当に久々で、1週間ぐらい前からしまい込んでいた機内グッズを引っ張り出したり、腰が痛くならないように低反発クッションを買い足したり、ずっとソワソワ。というのも、ただいまヨーロッパへの直行便はウクライナ情勢によりロシア上空を飛べないことから遠回りルートで、フライト時間も通常より数時間増しの14時間弱に。(←さすがに14時間は老体にキツい〜苦笑)

窓の外に広がる北極圏。通常とは異なるルートで飛んだロンドンまでのフライト。果てしなく長く感じたけど、目には楽しかった。

地下鉄ホームに記されたこの「MIND THE GAP」を見て、ロンドンに降り立ったことを実感。なんでもない景色にジーンとする瞬間。

2022年に開通した新たな路線、エリザベスラインは、ヒースローエクスプレスと同じホームに発着。

5年ぶりのロンドンで変わっていたこと、その1。UNDERGROUND(地下鉄)にエリザベスラインなる新たな路線が開通して、ヒースロー空港から市内の主要駅へと直接アクセスしやすくなったこと。かつて住んでいた場所でもあり、今回の滞在先でもあるリバプールストリート駅までも乗り換えなしにダイレクトで行くことができるとは、ほんと便利になりました。その所要時間も40分ほど!
 
そして、ここからが本題です。今回なぜ滞在ホテルをリバプールストリート駅にしたのか、いや、そもそもなぜロンドンに来たか……です。それは、なんと
「推し活 in ロンドン」のため!!!
 
はい、大丈夫です。正気ですよ(笑)。まぁ厳密にいうと友人の推し活なわけですが「え? なに、なに、ヨーロッパまでライブ見にいくの? 面白そう〜♪」という単純な興味と「そろそろロンドンに行きたいな🖤」というタイミングが相まって、行くことに(←随分とあっさり決断)! 友人もロンドンの土地勘があるわたしと一緒なら「嬉しい! 心強い!」とのことだったので……😇(←夫の許しを請うためにもコレは重要な説得材料だったww)
 
こうして円満に(!?)夫の許しを得て海外遠征を果たすわけですが、その友人の推しが誰かというと、我が最推しBIGBANGの弟グループ、iKONの元リーダーで、韓国人ラッパーであり、自身で作詞作曲も行うアーティスト、B.Iことキム・ハンビン。とあるできごとから2019年にiKONを脱退しながらも、たぐいまれなる音楽的才能を持った彼がiKONに残した功績はとてつもなく大きく、その後も多くのファンが彼の活動を待ち望み、2年後、ついに初のソロアルバム「WATERFALL」をリリース。これでソロアーティストとして本格的に再スタートを切ったのです。
 
そして、そこからさらに2年の熟成期を経て敢行したのが、「LOVE OR DIE」と銘打った自身初となる今回のヨーロッパツアー。9月19日のオランダ・ユトレヒトを皮切りに、1カ月間でフランス、ドイツ、スペイン、イタリア、エストニア、北欧など、13カ国をバスで移動しながら行われた計16カ所のステージ。で、わたしたちの参戦が、この最後から3つ前のロンドン公演でした。会場は東に位置するTROXYというライブハウス。終演が遅い時間ということもあって、バスを使っても10〜15分で帰れるリバプールストリート駅にホテルを取りました。住んでいた時の最寄り駅だったから慣れていたのと、観光しやすい主要駅でもあったので👍

1ケタ整理番号をねらって、ライブ当日は 気合いで朝8時に出陣!

朝8時のライブ会場付近。まだ朝陽が昇り始めたばかり(笑)。10月半ばにもかかわらず、この時の気温は4℃🥶

ライブ会場に着くと、朝8時ですでに多くのファンの子たちが待機!!! 焦った瞬間💦

10月15日、ライブ当日。夜20時半〜の開演でしたが、良い位置をゲトるべく整理券をもらいに朝8時に会場へ(※スタンディングのため順番が早ければ早いほどステージ前に行けるチャンスあり✊)。ただ、チケットはVIPと一般の2種で、VIPチケットは販売開始直後に完売していたため(もちろん他の都市も!)わたしたちが持っていたのは一般😢 それでも、その中でできる限りの良席をねらいたく、朝早くから出向きました。
 
でも会場に着くと、ギャーーーーー!!! すでに多くのファンたちが列をなしているではないか!!! どこが最後尾なのかキョロキョロしていると、たまたま1人だけ居合わせた日本人の女のコ(神)が声をかけてくれて、整理番号の受け取り方を教えてくれて、無事に整理番号をGET。わたしたちの前にVIPの人たちが100人入るものの、一般(ga:グランドエリア)で39と40番目だったので、悪くはない感じ。前方も期待できます♡
 
さて、無事に整理番号を取れたので、ひとまず会場を離れることに……。
 

不正のないよう!? 整理券ではなく、直接手に番号を書かれる大胆なシステム(笑)。 ga39&40。gaとはground areaのこと。

オタクは世界をつなぐ! オタクって最強!!

まだ朝の8時半。いったんホテル方面へと戻り、ブランチしたり、小休憩をとったりしてからだをあたためたのち、夕方再び会場へ(※整理番号をもらった際、係りの方に16時に戻ってくるよう言われたので)。
 
夕方ともなると、会場前の待機人数は増えに増えて、すでに熱気ムンムン! あ、とはいえ外なのでしっかり寒いです😇 ここから開場時間まで3時間以上。そりゃあもう、前後に並ぶ子たちとお喋りタイムになります。前にいた子たちはイタリアとフランスから、後ろにいた子はロンドン郊外から来ていて、他の子にも聞いてみるとタイやインドネシアなど、あらゆる国籍の子たちが集まっていました。
 
みな母国語は違えど同じ趣味を持つわたしたち。お互いつたない英語を使いながらも「あれ見た?」「あのときカッコよかったよね」「あそこのグループでは誰が好き?」などなどオタク話に花を咲かせ、気づけば開場時刻に! 全世界のオタクパワーを感じ、とても楽しく、そしてかけがえのない時間となりました(とにかくみんな熱量ヤバかった♡)。
 
さて、いよいよ会場の中へ……

一緒に行った友人と、イタリアから来たナディアとジュディス、そしてイギリスに住むハンナと、ハナ・ドゥル・セッ📸
みんなKカルチャーだけじゃなく、日本のアニメやドラマもよく観ているとのことで、その話でも盛り上がれて嬉しかった♡

3000人規模の大型ライブハウス。開場した瞬間、あっという間に埋め尽くされるステージ前。せっかくロンドンまで来たのだから! 長身の友人もステージ目がけて走っていき、左前方5列目あたりを確保。わたしは記録係になるべく中盤フェンスのあった1列目を陣取り、全景を見守ります😇 ちなみに、わたしの後ろにも続々と人があふれ、さらには2階席にも多くの人が!!

DJセットと2人のダンサーのみを率いたシンプルなステージ構成で、B.Iの高いパフォーマンス力で真っ向勝負。世界中から集まった観客を圧倒させる。

序盤から観客のボルテージは最高潮。みんな手を高く掲げて叫びまくる。少しでもスペースがあれば、踊りまくるメンズの姿も!

この日のB.Iは、MARNIのクロップドニットとデニムで。チラ見えする薄いお腹がヤバい♡

最終的にはステージ2–3列目まで詰めた友人の戦利フォト!?

まるでペンミ(ファンミーティング)かのように英国ファンと対話する場面も。これがファンとのつながりを大切にするB.Iのステージング。

ついにはステージを降り、自ら観客の中へ🫢 みんなと一緒にセルフィー。

そのまま観客の中を歩くB.Iのうなじを間近で拝め、召されてしまった我がチング(友人)ww

2階席へも上がり、この日集まったすべてのファンの近くへ。

アンコールではファンからのメッセージが寄せ書きされたユニオンジャックを持って。

ステージ上にはDJセットとダンサー2人、そしてB.I本人のみ。その、とにかくシンプルなステージ構成は、韓国から遠く離れたヨーロッパにおいてもB.Iのパフォーマンス力が本物であることを裏づけするものでした。余計な演出など彼には必要なく、国籍も言葉も違えど、歌で、ダンスで、魂で……、会場にいた全員がつながれることを証明したのです。高速ラップに、キレっキレのダンス、そしてせつない感情を表現したかと思えば、次の瞬間には力強く叫び、ムードを瞬時に切り替えながら、観る者を引き込んでいったステージング。もちろん、過去のリリース曲だけでなく(11月に発売されたNEWアルバム内の)未発表曲までも披露。どこまでもファンをもてなす心を宿し、オタ用語でよく使われる「福利厚生が手厚い」とはまさにこのこと。
 
ライブが終わって会場の照明が再び点き明るくなった時、そこにはまだ多くのファンでいっぱいでした。グループ脱退後の苦しかった時間は、彼をより成熟させ、より魅力的にし、そのことは彼が紡ぐ言葉や奏でる曲からも明らかで……。こんなにも素晴らしいステージを魅せてもらえて、IDたち(B.Iのファンダム名)はB.Iのファンであることを誇りに思った瞬間だったと思います。
 
そして、この5年で大きく変わったこと。それは、ここロンドンでも韓国人アーティストが「世界中の人たちを本気にさせている」ということ。Kカルチャーが世界を巻き込む大きな渦を起こし、それが世界中の人たちをつなぐ偉業となっている。そんなことを改めて感じたよき旅でした。

完全燃焼🔥 しばらく放心状態になりながらも、会場を出たあと友人と2人で記念撮影。ロンドンまで来て、本当によかった〜!!! 楽しかった〜!!! ありがとうぅぅ、チングや♡

editor/writer YURI SUGIYAMA

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