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一生老けない肌の育て方って?肌年齢26歳のアラフィフのアンチエイジングドクターが実践するケアとは

  • 2023.11.18
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女性なら誰しもが「いつまでも美しく若々しい肌を保ちたい」という願いを抱いているのではないでしょうか。『医者が教えるすごい美肌循環』の著者で、肌年齢26歳のアラフィフアンチエイジングドクターの日比野佐和子先生に肌の老化の原因と美肌の実現に大切なことについてうかがいました。

更年期には“美肌ホルモン”の分泌量が低下

――更年期になると女性の肌にはどんな変化が生じるのでしょうか?

日比野先生 肌をはじめ女性の身体の変化を考える上で、避けて通れないのが女性ホルモンの存在です。女性の身体にはエストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンが関与しています。このうち、エストロゲンはハリや弾力のある肌のもとになるもので、「美肌ホルモン」とも呼ばれています。

エストロゲンは初潮を迎えたあたりから作られるようになり、20代から40代にかけて分泌量がピークとなり、45歳から55歳にかけての更年期から少しずつ減っていきます。ホルモンバランスが崩れることで、更年期障害といわれる症状が起こりやすくなり、肌トラブルも生じるようになります。

――更年期の肌トラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?

日比野先生 更年期は、月経不順や体調不良、ホルモンバランスの乱れなどによって、肌の衰えを実感しやすくなる年代です。具体的には表情筋が衰えて、ハリやたるみ、くすみが気になるようになります。また、保湿力が低下し、ターンオーバーの機能も低下します。

――こうした肌トラブルを解消するには、どのような対策をすれば良いのでしょうか?

日比野先生 1つの対応策としては、ビタミンやミネラル、コラーゲンなど肌に必要な栄養分を食事で十分にとり、足りない栄養素はサプリメントなどで補うことが挙げられます。

即効性のある美容法をおすすめできない理由

――肌に必要な栄養をしっかりとっていればそれで良い、ということでしょうか?

日比野先生 いえ、そういうわけでもないんです。私は長年、再生医療をはじめとする美容皮膚治療や美容内科治療などで多くの患者さんの診療に携わっています。これまでの経験からいえるのは、「美肌は一日にしてならず」ということです。

――ということは、即効性のある美容治療や美容アイテムには、あまり意味がないということでしょうか?

日比野先生 すぐに効果が表れる美容治療や美容アイテムがあったとしても、手放しでおすすめすることはできません。なぜかというと、それなりの金額を費やして一度だけ肌の外側からケアをしても、身体の内側が整っていなければその効果は薄く、しばらくすると元の状態に戻ってしまうからです。

毎日のルーティンを意識することが美肌への近道

――先生がおすすめする「美肌は一日にしてならず」のための美容法を教えてください。

日比野先生 洗顔や保湿、食事や睡眠といった、誰もがなんとなくおこなっている毎日のルーティンを意識して変えていくことです。それが年齢を感じさせない、美しい肌を手に入れるために一番おすすめの美容法です。

――具体的にはどのようなことでしょうか?

日比野先生 私は「浄」「潤」「育」「断」のゴールデンサイクルを推奨しています。

まずは「浄」で、クレンジングや洗顔の正しい方法を身につけて、肌にたまった老廃物をしっかりと排出してプレーンな状態に戻してあげることが大切です。

次は「潤」で、肌をたっぷりの水分と栄養で常に満たしておくことは美肌ケアの必須条件です。

3つ目の「育」は、多少のダメージでは揺らがないよう、内側から細胞を元気にするインナーケア、つまり「何をどう食べるか」を意識しておこなっていくという意味です。

4つ目の「断」は、乾燥した生活や年齢肌に合わないスキンケアなど、肌に良くないことをどれだけやめられるかということ。

「浄」「潤」「育」の3つの循環を回していくと、肌はみるみるうちに美しく変わっていきます。この基本サイクルに「断」を加えることで、美肌ケアはより一層の効果が期待できます。

<著書>

『医者が教えるすごい美肌循環』日比野佐和子/著 アンノーンブックス 1300円+税

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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取材・文/熊谷あづさ


監修者:医師 日比野 佐和子先生

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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