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「貯めたお金が消えた…!?」お金を預けていた継母に聞くと衝撃の事実が判明して<わたしの3人の母>

  • 2024.1.31

10代で結婚した両親のもとに生まれ、2人姉妹の次女として育ったこだころ.さん。4人家族と父方の両親の6人で暮らしていましたが、3歳の時に両親が離婚。おばあちゃん子として育ちます。母は家を出ていき、無職の父は家を空けることが多く、その後再婚。ある日父が連れてきた、りーと名乗る18歳の女性が新しい母となりました。結婚前はやさしかった彼女も、一家の家計を支えるようになると一変。嫉妬深い性格のため実母の写真を燃やしたり、実母の連絡先のメモを破り捨てたりしますが、交換条件のもと月1で母との面会を許されるように。しかしその母に新しい男性の存在がーー。

父以外の人といる母を受け入れることができないこだころ.さん。やがてその男性との子どもが誕生。複雑な気持ちでいっぱいで心から母にお祝いできませんでした。

そんな傷心のこだころ.さんをやさしく見守る祖母はいつでも側で支えてくれ、わがままも反抗も丸ごと受け止めてくれるのでした。

思春期を迎え、大好きな祖母に辛くあたってしまう私……

こだころ.さんが小6のとき、借金で住んでいた家を手放し転校を余儀なくされ友だちとも別れることになりました。

中学生になると、友人や恋愛と人間関係も広がり成長していくことで、祖母の作ってくれるお弁当を恥ずかしく思って断り、祖母の話を無視をするように。中2で彼氏ができて1年のほとんどを彼の家で過ごし、たまに荷物を取りに家に帰ると必ずこだころ.さんを心配する祖母が迎えてくれるも、素っ気なく対応。

そうして中学で家に帰らなくなり、高校は受験せず通信に通ってバイトに明け暮れる毎日。りーには生活費と免許のためのお金も保管してもらっていました。

4年付き合った彼氏と別れ、居酒屋で働くことにしたこだころ.さん。父を知る居酒屋のマスターにグチを聞いてもらったり、常連さんと顔見知りや友だちになったりと、世界がどんどん広がって行きます。

免許の貯金が目標額に達したので、りーに預かってもらっていたお金を返してもらうように言うと、「それならないよ」とひと言。両親がお金に汚く正しい管理ができないことはわかっていたはずなのに信用した自分の甘さと、借りるから大丈夫とりーの罪悪感もない態度を腹立たしく思いました。

その免許のお金を貸してくれたのはりーの父親でしたが、彼は血のつながっていないこだころ.さんはお墓は別だからねと平然と言うような人物。りーに感謝するように言われ、免許のために仕方なく笑顔で感謝を演じ、この出来事でイライラ状態に。

そんな時に祖母がバイト漬けのこだころ.さんを案じて声をかけますが、そのやさしさに八つ当たりをしてしまいます。

「ばーちゃはお前が心配なんだ。それだけはわかっておくれ」

どんなときも、どんな態度も受け入れてくれる祖母。

まさかこれが最後の言葉になるとは思いもしませんでしたーー。

◇ ◇ ◇

やさしい祖母が大好きだったこだころ.さん。しかし、中学生になると人間関係もどんどん広がっていき思春期や反抗期ということもあり、祖母の愛情がわずらわしいと思うようになっていました。

素っ気ない態度や八つ当たりも、それだけ心を預けられる相手だからこそできたという証なのだと思います。反対に、免許のお金を貸してくれたりーの父親は信用できない人物だからこそ、本心と切り離して感謝の笑顔を演じられたのではないでしょうか。


著者:マンガ家・イラストレーター こだころ.

ベビーカレンダー編集部

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