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稲垣吾郎、主演作『正欲』のクランクアップに笑顔で「やっぱり映画の現場っていいなと思いました」

  • 2023.11.18
稲垣吾郎、主演作『正欲』のクランクアップに笑顔で「やっぱり映画の現場っていいなと思いました」
(C)2023「正欲」製作委員会

新垣結衣&磯村勇斗が演出を受ける姿が映されるメイキング映像が公開

稲垣吾郎を主演に迎え、岸善幸監督が朝井リョウの柴田錬三郎賞受賞作を映画化した映画『正欲』が公開中だ。本作より、稲垣、新垣結衣、磯村勇斗らキャスト陣が登場する撮影メイキング画像&映像を紹介する。

第36回東京国際映画祭で観客賞と最優秀監督賞をダブル受賞するなど、今秋最大の話題作として注目されている本作。家庭環境、性的指向、容姿——様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語だ。

検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道に磯村勇斗。そして、佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香が大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。

監督を務めるのは、『あゝ、荒野』(17年)『前科者』(22年)の岸善幸。脚本家・港岳彦とのタッグにより、いわゆる「当たり前」ではない生活を送る人たちの人生を大胆な演出表現で浮かび上がらせる。

紹介するメイキング映像では、検察官の啓喜役の稲垣や、秘密を共有し合う夏月と佳道を演じた新垣と磯村が、それぞれ岸監督に演出を受ける様子が映し出される。風船の膨らませ方について細やかな仕草を提案する稲垣や、セリフの言い方についてニュアンスをすり合わせていく磯村など、現場で岸監督とディスカッションを重ねながら撮影している様子が見てとれるだろう。

メガホンを取った岸監督も「この作品ではみなさんとじっくり話しながら作っていくことができ、とても充実した作品になったと思います」とコメントしており、語り甲斐のあるテーマを扱う映画だからこそ、キャスト陣との入念な話し合いが非常に重要だったことを明かしている。

劇中でも印象的な、着衣のままプールに浮かぶ夏月のシーンの裏側では、スタッフたちに囲まれながら撮影に挑む新垣の姿が。また、まるで劇中の夏月と佳道のように穏やかに談笑する新垣と磯村や、大学のシーンで共演した佐藤、東野、坂東希と岸監督が、劇中のシリアスな役柄とは打って変わって楽しそうに写真撮影に望む姿は、本編を見た後だとさらに味わい深いものになるはずだ。

メイキング映像の最後には、主演を務めた稲垣のクランクアップ時の挨拶が収録されている。岸監督を始めとするスタッフや共演者たちの姿から「この作品にかける情熱と思いがすごく伝わってきた」という稲垣は、「みなさんが妥協することなくワンカットずつ丁寧に粛々とものづくりをされている姿に、やっぱり映画の現場っていいなと思いました。こういうところでお仕事ができるというのは、俳優として本当に幸せなことだと思っています」と語る。

花束を抱えながら笑顔で語る稲垣の姿からも、本作の撮影が充実したものであったことが伝わってくる。これから映画を見る人も、再び鑑賞する人も必見のメイキング映像だ。

『正欲』は現在公開中。

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