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いつもの料理をさらにおいしく♪フレッシュハーブのブーケガルニを作ろう

  • 2023.11.17

だんだんと冬が近づいてきましたね。そろそろ温かい煮込み料理が美味しくなる季節。これからの季節にぴったりな、フレッシュハーブを使った、香り豊かなブーケガルニの作り方を、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんにご紹介いただきます。ブーケガルニとはハーブを束ねた束のこと。ブーケガルニは色んなハーブをミックスして作ると、さらにおいしくなります。肉にハーブ?合うかしら?…と不安になるかもしれませんが、煮込み料理に入れるだけで、驚くほどおいしい一皿になりますから、ぜひチャレンジしてみてください。

ブーケガルニってなに?

ブーケガルニとは、ハーブを束にして、糸で縛ったもので、「香草の束」という意味があります。煮込み料理を作る際によく使われ、素材の臭みを取ったり、料理に香味をつける役割を担っています。使うのは、生のハーブや乾燥させたハーブで、一般的には、タイムやローリエ、バジルやセロリなどがよく使用されますが、種類には決まりはありません。その家に伝わる味があったり、地域によって違ったりとバリエーションもさまざま。日本でいうと、味噌汁の味噌に近いでしょうか。

香りを楽しむならフレッシュハーブを使おう!

フレッシュハーブ

じつは、ハーブの持つ香りは、空気に触れると揮発して、だんだん消えていってしまう特徴があります。この香りはハーブにとって「命」。フレッシュ(生葉)を使用すると、格別な風味を楽しむことができますよ。一方、乾燥させたドライハーブは、長期保存が可能。ハーブは一年を通じて収穫できるものばかりではないので、収穫したものを長く使うための知恵です。フレッシュとドライでは風味も異なりますので、違いを楽しんでみるのもおすすめですよ。

フレッシュハーブを使うときの注意

ハーブの使い方

フレッシュハーブを使う場合は、調理前に水洗いをしましょう。ただ、葉が柔らかいものは水を含むと葉同士がくっついてしまったり、傷むこともあるので、注意が必要です。水気を含んだ状態だと傷みやすくなるので、洗ったらキッチンペーパーなどでそっと包んで、水気をしっかり取っておきましょう。

また、ハーブの中には金属に反応する種類もあり、例えば包丁で刻むと真っ黒になってしまい、せっかくのハーブが台無しに…。そんなことを避けるため、基本は手でちぎるのがおすすめです。それと、思った以上にまな板が緑に染まることもあるので、気になる方はキッチンペーパーなどを敷いた上で、作業するとよいでしょう。

フレッシュハーブでブーケガルニを作ろう

フレッシュハーブを使って、ブーケガルニを作ってみましょう。

<材料>

  • ハーブ 適量
  • タコ糸

今回使用したハーブはこちら

ブーケガルニの作り方
  • セロリ(葉と茎)
  • ローズマリー
  • オレガノ
  • セージ
  • タイム
  • ローレル

4~5種類、手に入りやすいものを用意してください。ハーブは1種類で使うより、たくさんの種類を混ぜることで、お互いの味の角を取り、引き立て合う作用を持っていますので、できるだけ多くの種類があるほうが、おいしく仕上がります。怖がらず、混ぜてみましょう。そうすると、より複雑な香りのする一皿になりますよ。

<作り方>

作り方はとっても簡単!

ブーケガルニの作り方

枝のまま材料を束ねて、タコ糸をぐるぐる巻きつけて…

ブーケガルニの作り方

しっかり結んだら、完成です。

タコ糸はきつめに巻きましょう。特に煮込み料理に使う場合、ぐつぐつと長時間煮ている間に、巻きが弱いとほどけてしまい、鍋の中でバラバラに…。しっかり結んでおきましょう。

ブーケガルニと相性がいいお料理は?

作ったブーケガルニは、ポトフやスープ、シチューなどの煮込み料理におすすめ。

素材的には牛肉との相性がよいので、ビーフシチューやビーフストロガノフを作る時に使ってみてください。

使いやすいハーブは自分で育ててみよう

ローズマリー

庭やベランダで、ハーブを育ててみませんか? わざわざスーパーで購入するのではなく、お庭で育てたハーブがあれば、使いたいときにサッと摘んで使用できます。この格別なフレッシュハーブの香りは、料理の美味しさを左右するポイントにも。これを味わえるのは、自分で育てた人の特権! 初心者さんでも育てやすいハーブは、ローズマリー・ミント類・パセリ・バジル・ラベンダーなどです。一般的にハーブは10~20℃くらいの気温があれば育ちやすいといわれていて、植え込みをするのは、春か秋がベストシーズン。暑すぎたり、寒すぎたりすると、株が弱ってうまく育たないことも…。この気温の頃なら、植え方が丁寧でなくても、環境がカバーしてくれますので、初心者さんはこの秋に植え込むのをおすすめします。日当たりのよい場所と、ちょっとしたコツがあれば育てられるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。

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