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【現役化粧品開発者が教える】化粧品ってどのくらい使えるの?捨てるタイミングや目安があるって本当?

  • 2023.11.16

化粧品やメイク品をなかなか最後まで使い切ることがない…という方は多いのではないでしょうか?
特にペンシルタイプのものやパウダータイプのメイクアイテムは、何年でも使えるような気がしますが、本当に使って大丈夫か心配になりますよね。
今回は、化粧品を捨てるべきタイミングについてお話ししたいと思います。

基本!化粧品の使用期限を守ろう

食べ物や飲み物には書いてある賞味期限や消費期限。
化粧品にはないものが多いので困りますよね。
実は、日本で販売されている化粧品の品質は、製造から3年間保証されています。
それより短い場合(3年以内に変質する恐れのある場合)には、使用期限を記載するよう薬機法にて定められているので、使用期限の記載のない化粧品の品質は、3年間保証されていることになります。
ただ、ここでのポイントは適切な条件(極端に扱ったり寒かったり、湿度が高かったりしない、直射日光が当たらないなど)で、且つ未開封のまま保管されたもの。
また、あくまでも製造からの期限なので、あなたの手元に届いたころに3年の猶予があるかは、化粧品の表示を確認しても製造日の印字がないことが多いのでわかりません。
目安としては、開封後はワンシーズン~半年程度で使い切るようにするのがおすすめです。
おそらく、多くのスキンケアアイテムは開封後、特別な大容量のものでない限り、毎日適量の使用を続ければ、1~3か月程度、長くても半年以内には使い切れるように設計されています。
また、ぱっと見では分からなくても、通常、化粧品は時間の経過とともに変化していきますし、使用中に細菌などが付着する可能性もあります。
古くなり変質したアイテムを使用することは、肌にも良くない、ということを頭に入れておきましょう。

メイク品はどのくらい持つの?

原則は分かっていても、使用していてもなかなか減らないので、捨てにくいのがメイク品ですよね。
そこで、AAD(米国皮膚科学会)の皮膚科医が認定するガイドラインについてご紹介したいと思います(出典:AAD WHEN TO TOSS YOUR MAKEUP AND SUNSCREEN)。

○アイメイク
・アイブロウパウダー:2年
・アイライナー(リキッド):3か月
・アイライナー(ペンシルタイプ、定期的に削ること):2~3年
・アイシャドウ(リキッド):6か月
・アイシャドウ(パウダー):6~9か月
・マスカラ:3か月
もし、目の感染症にかかっている間に使ってしまったアイテムがあれば、それはすぐに捨てるようにしましょう。

○ファンデーション関連
・BBクリーム:6か月
・チークやハイライト・シャドウなど(クリーム):6か月
・コンシーラー:1年
・リキッドファンデーション:1年
・パウダーファンデーショやパウダーチーク・ハイライト:2~3年

○リップメイク品
・リップクリーム:6か月
・リップグロス:6か月
・リッププランパー:6か月
・口紅・リップライナー:1年

古いアイメイクを使うと目の感染症のリスクがあったり、古いファンデやリップは肌や唇の荒れや吹き出物などのさまざまな肌トラブルを起こしたり、刺激になったりすることが考えられます。
使用期限はきちんと守りましょう。

また、例え期限内であっても、
・臭いが変わった
・変質した(固まってしまった・粘度が変わったなど)
・ボロボロと崩れてしまう(パウダーアイテム)
・色が変わった
・使用感が変わった
など、異変を感じたら速やかに廃棄しましょう。

お気に入りのメイクを少しでも長持ちさせるために

お気に入りの化粧品、なるべく長く、期限内はしっかりと品質を保持させて使いたいですよね。
化粧品の使用において、5つのポイントに注意してください。
(1)湿気の少ない清潔で、安定した気温で直射日光の当たらない場所に保管しましょう(冷暗所)
(2)化粧品やメイク品を使用する前には手と顔を洗いましょう
(3)肌やまつげなどに直接触れるアイテム(マスカラやブラシ、スポンジなど)は、他人と共有しないようにしましょう
(4)使用後はきちんとキャップを締めましょう
(5)清潔なスポンジやパフ、メイクブラシを使用しましょう
※スポンジパフ、メイクブラシはこまめに洗浄して下さい

ドキドキしながら買った化粧品やメイク品。
思い出が詰まっていたり、思い入れが強いものもあるかもしれませんが、一生使い続けられるものではありません。
「まだ使えそうなのに…」「捨てたくない」
と思う気持ちもわかりますが、そのせいであなた自身の肌や目にトラブルが起こってしまっては本末転倒です。
使用期限を過ぎたものは処分するようにしましょう。
いつ使い始めたかはすぐ忘れてしまうと思うので、ボトルや箱にメモを残したり、アイテムの写真を撮っておいたりすると、いつでも確認できるので便利です。

※こちらで示した期限はあくまでも目安で、使用を保証するものではありません。
実際の使用期限は、処方や配合成分、使用方法などにより異なる点ご承知おきください。
また、メーカーによる記載がある場合は、メーカからの指示に従ってください。

執筆者]
船木 彩夏
化粧品メーカー研究員

<資格>
・サプリメントアドバイザー
・健康管理士一般指導員
・健康管理能力検定1級

[監修]キレイ研究室編集部

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