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勇気を出して声をかけた!彼が語った悲痛な思いとは|10歳だった

  • 2023.11.15

この漫画はさき(@sa.ki.ro.ku)さんが小学生の時に経験した、忘れることのできない「初恋」のお話です。10歳のサクちゃんと前橋君は、漫画を通して交流したことで両思いとなります。しかし、とある「宗教」を信仰する前橋君のお母さんに関係がばれてしまいます。2人は宗教の教えのもと、別れなければいけないことに…。そして、学校でもお互いに関わらないように過ごします。終業式も目前…「このままではいけない」と思ったサクちゃんは、思い切って前橋君に声をかけるのでした。『10歳だった』第14話をごらんください。

思い切って自分から話しかけに行ったサクちゃん。前橋君は「ごめん」と言いながら涙をこぼします。前橋君もずっと心にふたをし、耐えてきたことがわかりますね。

子どもという立場で、どうにもならない現実に引き裂かれてしまった2人。その悲痛な思いが、「どうしてこんなことになっちゃったんだろう」という前橋君の言葉から伝わってきますね。

親の思想が子どもの不自由とならないために

10歳の小学生のサクちゃんと前橋君は、漫画を通して交流したことで恋心が芽生え両思いとなりました。しかし、前橋君のお母さんの信仰のもと、2人の交流も初恋も打ち砕かれることに。

親が何を信じるかは自由だと思います。しかし、親が信じるものを家庭の教育として子どもに強要することは、時として子どもの人権や自由を侵害してしまうことも…。

もちろん子どもの身を案じ、子どもの交友関係に親が介入しなければならない場合もあると思います。ですが、子ども同士にも立派な人間関係と社会が存在します。それを親の思想や価値観で一方的に崩すことは、親や社会に対して不信感を抱くきっかけとなることもあるでしょう。

この漫画を通して、信仰だけでなく、親が子どもに「教育」と称して、考え方を押し付けたり支配したりしていないか考え直すことが大切だと感じました。幼い子にとって、親の存在や発言は、大人が思う以上に絶対的な「正義」として子どもに強い影響を与えると思います。

親がもつ影響力が子どもの負担や不自由につながることは、とても不本意なことです。親は子どもがさまざまな知識を持ち、自ら選択して決められるように導く存在でありたいですね。

著者:ume

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