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【京都ランチ】破格の町うどん☆大人沁みる関西メニュー『しっぽく』濃厚出汁「丸福うどん」

  • 2023.11.17

おおきに~豆はなどす☆今回は京都山科にある昔ながらの町で愛されるうどん店。古い関西圏のうどん店で見かけるご当地メニュー『しっぽく』は破格ながら濃厚出汁で美味。

昔ながらのうどん店に見るメニュー『しっぽく』

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山科区竹鼻、山科駅から南に下がった商店街の病院裏にひっそりとたたずむうどん・蕎麦のお店「丸福うどん」。店の前には出前用のバイクが停められ、さらにすぐ近くには病院があり、通院帰りに立ち寄る人もいるような、地元民しか知らないような、そんなお店。

この日は山科の紅葉観光の途中のランチ、少し遅い時間帯に立ち寄りました。

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お店は、わりと年配のご夫婦で営まれているお店で、カウンター席と二人掛けテーブル席が3つほど。こじんまりとした店内。店内BGMはラジオ。そして、年配のご常連さんがこの時利用されていました。

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今回はテーブル席へ。

テーブルも昔の麺類のお店らしく、こじんまりコンパクトサイズで、お冷とお茶の両方が出てきました(笑)昭和感漂うテーブルセッティングで、七味も竹容器に入ってるヤツです。

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そしてメニュー。
最近の値上げスピードにとりのこされているのか?と思えるような昭和価格というか、破格ぶりの品々。うどんそばは500円から一番高い鍋焼きうどん800円まで。丼は550~850円。

しかもメニューの中に、京都の昔ながらのうどんそば店なら必ずあるメニュー『しっぽく』の文字。俄然食べたくなり、しっぽくうどん600円を注文。そばにもチェンジできる様子でした。

もともと『しっぽく』という名前の由来は、長崎の「卓袱(しっぽく)料理」と関係があり、円卓に乗った大皿料理を各々が自由に取り分け食べる形式の宴席料理。それに見立てて、色々な具をうどんに乗せたのが『しっぽく』の始まり、とか。

さらに『しっぽく』は香川県の郷土料理で、秋から冬にかけて食べられるうどん料理。うどんの上に数種類の季節の野菜と油揚げを煮込んだ「だし」をかけたものをそう呼んだり。

来歴の詳細は不明ながら、京都や関西の昔ながらのうどん店では、通年『しっぽく』を提供し、しかも独自の変容をとげて古くから存在します。ある意味、古いお店かどうかを判断する目安にもなるメニューとも言えたり。

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そうこうしているうちに、登場したこちらがしっぽくうどん。思った以上に具沢山です。具の内容はお店によってもいろいろですが、必ず入っているものとして、かまぼこ、椎茸の甘辛煮など。こちらでは他、ワカメ、お麩、かしわ、ほうれん草が入っおり、けっこうなバリエーションぶりです。

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まずは出汁。驚くほど濃厚なお出汁で絶品。多少、椎茸の出汁も出ていますが、鰹節の出汁感が効いています。

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うどんはやわからかタイプの細めの京うどん。厨房にはかなり古い製麺機があり、かつては自家製うどんを提供されてた様子ですが、恐らく現在は製麺所謹製のものを使用されている思われます。昔からある、町うどん店でよくあるタイプのおうどんです。

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どんこ椎茸はふっくら甘辛く煮含められ、椎茸煮好きとしてはたまらん美味しさ(笑)有名寿司店のちらし寿司に乗っているような、そんなしっかりとした旨味。かまぼこも2種類あり、最近こういうお店でないと、かまぼこ食べる機会も減ったなぁ~としみじみ思うわけですが。

子供の頃は、こんな地味めなメニュー誰が好んで食べるん?とスルーして、肉うどんやらカレーうどんを好んで食べてたわけですが、大人になった今こそわかる、沁みる美味しさ。

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さらに、かしわ、ささ身も入っています。あっさりとした味わい。

他、青みのほうれん草やワカメもあり、見た目や味のバランス的にも優れています。何より、この濃厚出汁は特筆すべき美味しさ。それが、こんなご近所や地元の人しか知らなような場所に潜むお店でこの安さ。町うどん店恐るべし(笑)ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:丸福うどん
場所:京都市山科区竹鼻四丁野町23−12
電話:075‐501‐3648
営業時間:11:00~15:00
定休日:土・日曜日

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