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飲食店の業界用語「あたる」の意味、分かる?ラーメン屋の店員がよく使う言葉?

  • 2023.11.15

飲食業界には隠語が多く、「あたる」という言葉があります。私たちが「あたる」の言葉から、飲食で連想するのは“食あたり”ではないでしょうか。しかし飲食業界では、「あたりやすい鍋」 といったように使われるようです。

料理中に気をつけなければいけない“ある状況”のことをさす「あたる」とは、どんな意味なのでしょうか?

■ラーメン店の鍋はあたりやすい?

ラーメンを作るとき、脂の濃度が高いスープ類や、野菜を多く使用した鍋底が野菜片により、あたりやすくなります。この「あたる」とは、「焦げる」という意味です。

冒頭で伝えた「あたりやすい鍋」とは、“焦げやすい鍋”のことをさします。

お店の命とも言われるラーメン店のスープは、通常何時間も煮詰めて作られるため、あたりやすくなります。対策として、鍋の底からしっかりかき回すことがあげられます。

■「あたり棒」や「当たり鉢」──料理中に使われる別の“あたり”

「あたる=あたり」は意味の広い言葉で、ほかには“数をかぞえる”“骨を抜く”などがあります。

そして料理中の工程である、食材をすり鉢ですりつぶすことを「あたり」と言います。

なぜそう呼ぶのかというと、すり鉢・すりつぶすには“する”という言葉が含まれ、これは「お金をする(なくす)」につながり縁起が悪いとされています。

この“する”の代わりに「当たり鉢」「あたる」「あたり棒」と言われるようになりました。

また、乾物の「するめ」を「あたりめ」と呼ぶのも、“する”という言葉を避けるためのようです。

文/編集・dメニューマネー編集部

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