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【詳報】『ストレンジャー・シングス』俳優、パレスチナ紛争に関する「セクシー」発言で炎上

  • 2023.11.15

ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でウィルを演じたノア・シュナップが、イスラエルとパレスチナの紛争に関連して「セクシー」という言葉を使い、大炎上している。映画でパレスチナ人とイスラエル人ハーフを演じたこともあるノアに批判が集まっている。

ノア・シュナップ「シオニズムはセクシー」と浮かれる動画が拡散

ニューヨーク生まれのユダヤ系俳優であるノア・シュナップが、「ハマスはISIS」や「シオニズムはセクシー」というメッセージが描かれたステッカーを持って友人たちと陽気に盛り上がる様子がSNSにシェアされて物議を醸している。

画像1: ©Instagram
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日本では「シオン運動」や「シオン主義」としても知られる「シオニズム」は、ユダヤ国家を建国しようという運動・思想のこと。ノアは10月7日にハマスがイスラエルを襲撃してからイスラエルへの支持を明確にしており、今回の投稿も、その延長戦上ととらえられている。

画像2: ©Instagram
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しかし、イスラエルの反撃によってパレスチナ側で約4,000人の子どもを含む約1万人が死亡(ガザガザ保健省発表)しているなかで、「セクシー」という言葉を使う行為には批判が強い。

ガールズグループのフィフス・ハーモニーのローレン・ハウレギは、「大虐殺が起きているなかで“セクシー”という言葉を思い浮かべるなんて」とX(旧ツイッター)で不快感をあらわにし、映画『ハイ・フィデリティ』などで知られるジョン・キューザックもローレンの言葉に同意するようにリポストした。

画像: ノア・シュナップを批判する声にローレン・ハウレギやジョン・キューザックがノア・シュナップが賛同。©X
ノア・シュナップを批判する声にローレン・ハウレギやジョン・キューザックがノア・シュナップが賛同。©X

アメリカのXではこの日、ノアの名前に関連した投稿が約20万回に達するなど、今回の騒動は大炎上している。

イスラム教徒やLGBTQ+を揶揄するような投稿をいいね

10月初めにイスラエルとパレスチナ紛争が激化し始めた時、ハリウッドの同僚たちが騒動について沈黙することを批判していたノア。

11月初めには、イスラエル人作家のノア・ティシュビーが投稿した、親パレスチナを批判する風刺動画をノアがインスタグラムでいいね。

画像: ノアがいいねした動画は、イスラム教徒とLGBTQ+への偏見・差別が含まれていると批判された。©YouTube
ノアがいいねした動画は、イスラム教徒とLGBTQ+への偏見・差別が含まれていると批判された。©YouTube

この動画では、親パレスチナの大学生に扮した出演者たちが、パレスチナは「とても歓迎的でインクルーシブ」だと呼び、LGBTQにハマスのHもつけて「LGBTQH」だ、「反ユダヤ主義ではなく人種フルイッドだ」と言ったり、ハマスの「自由戦士」の衣類について「ヘッドピースがいいですね。抑圧シックですね」と言ったりする。

イスラム教徒やLGBTQ+コミュニティへの差別・偏見が含まれていると強く反発があった動画をノアがいいねしたことには大きな批判が集まり、ノアはその後いいねを消した。

『エイブのキッチンストーリー』でパレスチナ系の役を演じていた

今回の騒動を受けて、2020年のノアの主演映画『エイブのキッチンストーリー(原題:Abe)』に再注目が集まっている。

ノアが演じるのは、イスラエル人とパレスチナ人のハーフである12歳の少年エイブ。料理人を夢見る彼は、ブラジル人シェフの助けを借りて、家族を隔てる文化の壁を取り除くための理想的なレシピを見つけようとする。

パレスチナに対する激しい攻撃を支持するような姿勢を見せているノアが、パレスチナ人ハーフを演じたことや、両者の共存を願うメッセージを持つ映画に出演したことには、「がっかりした」「その思想でこの映画にどうやって出られた」などという声が集まっている。

過去には「Nワード連呼」やDMさらしでトラブルに

ノアの言動がトラブルになるのはこれが初めてではない。

2020年には、ノアと友人たちがクリス・ブラウンの曲「フリーキー・フライデー」を熱唱して盛り上がる動画がSNSに投稿されたのだが、そのなかで、ノアたちが黒人に対する差別用語を連呼。

歌詞を歌っただけだと擁護する声もあったが、ノアはインスタグラムを更新し、Nで始まる差別用語を「ネイバー(neighbor)」に変えて歌っていたのだと否定したうえで、「あんなことをするべきじゃなかった。口を慎むべきでした」と謝罪した。

2022年には、ミュージシャンのドージャ・キャットが『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の共演者であるエディ役のジョセフ・クインに紹介してほしいとノアにお願いしたダイレクト・メッセージを、ノアがスクリーンショットに撮って勝手に世間に公開。

画像: 過去には「Nワード連呼」やDMさらしでトラブルに

すると、ドージャがTikTokでこの件について不満を漏らす動画を投稿。

「ノアが私と彼のプライベートな会話を投稿するなんて、信じられないくらい社会性が低く、最低なことだった。人をわざと裏切る蛇のような行為だった。それが彼の全人格だとは言わないけど、本当は蛇のような人間なのかもしれない。私は彼をそんなふうには見ていなかったし、彼はいい人だと思っていたのに、彼は私が共有することを快く思わない情報を共有した」

そうノアの行為を批判したドージャは、当時17歳というノアの年齢に触れて、まだ「若い」から「バカなことを言ったり、人間関係を壊したり。間違いを犯す。そういう経験をすることで、今後はやらないようにする」と語り、若気の至りとしてとらえようとしているとコメントした。

この時、ノアはドージャに直接謝罪。インスタグラムで、「僕から謝って、今でもフォローしているし、彼女の音楽は最高。嫌な気持ちはゼロだよ」と報告した。

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