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夫婦で生活費折半はおかしい?メリット・デメリットやおすすめの負担方法など

  • 2023.11.15
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mamagirl

結婚後、夫婦で生活費を折半するか、しないかは家庭によって異なるでしょう。生活費を夫婦で折半している場合、「収入差があるのに折半するのはおかしい!」とどちらかが不満を抱いているケースも少なくありません。「Yahoo!知恵袋」のようなコミュニティサイトでも、夫婦で生活費を折半することへの悩みが多く寄せられているようです。そこで今回は、生活費を折半することに肯定派、否定派それぞれの意見をご紹介します。おすすめの夫婦の生活費負担の決め方や、話し合う際の注意点も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

■夫婦で生活費を折半するメリットと肯定派の意見
出典:PIXTA

生活費の負担に問題はないと考えている夫婦の意見やメリットを以下で解説します。

<折半肯定派の意見>

・家計のやりくりがしやすい

・使えるお金の自由度が高い

・しっかり話し合って決めたのであれば不満はない

・夫婦の収入がだいたい同額なのであれば平等

それぞれの意見やメリットを見ていきましょう。

・家計のやりくりがしやすい
出典:PIXTA

生活費を折半にすると家計の収支を把握でき、やりくりがしやすいというメリットがあります。また、どちらかに家計を一任しているわけではないので、お互いが家計管理に関心を持てるでしょう。それぞれの資金に余裕があれば貯蓄ができるため、パートナーにもしものことがあっても助け合える可能性も高くなります。

・使えるお金の自由度が高い

生活費を共有している場合、生活費を支払った残りのお金は貯金したり、個人で自由に使ったりできます。自由にお金を使えないストレスが軽減できることはメリットのひとつですね。

・しっかり話し合って決めたのであれば不満はない
出典:PIXTA

肯定派の意見として、事前に夫婦で話し合って納得した金額、形なのでそもそも不満はないという声もあがっています。お互いに家族の貯金を負担し給与の把握、家計簿の共有をしている夫婦もいるようです。

・夫婦の収入がだいたい同額なのであれば平等

夫婦それぞれの収入がだいたい同額であれば、生活費の負担が平等になるという意見もあるようです。生活費を折半して負担する割合がどちらか一方に偏らないため、夫婦間で不満が溜まらない点もメリットと言えるでしょう。

■夫婦で生活費を折半するのはケチ?デメリットと否定派の意見
出典:PIXTA

続けて、生活費を折半することに否定派の意見やデメリットを紹介していきます。

<折半否定派の意見>

・相手がどれくらいお金を使っているか把握できない

・出費が増えるともめる

・収入差があって折半するのは平等じゃない

・片方の収入を全額貯金に回したい

・妻を養いたい

それぞれの意見を詳しく見ていきましょう。

・相手がどれくらいお金を使っているか把握できない

夫婦折半の場合、お互いに負担している金額しかわかりません。そのため相手にどれだけの収入があって、生活費を払ったあとのお金をどれぐらい使用しているかも把握できないという意見があげられています。
それだけでなく、夫婦でそれぞれ貯金ができているかもわからないため、お互いに貯金ができていなかったとなる可能性もあります。そのため、急に出費が必要になった場合や将来のことを考えると不安に感じてしまう方もいるようです。

・出費が増えるともめる

出費が増えると、夫婦のどちらかが立て替えるのかでもめるため嫌という意見も。冠婚葬祭などの急な出費をどちらが支払うかでもめて、険悪なムードになってしまう夫婦もいるようです。

・収入差があって折半するのは平等じゃない

正社員、パート、アルバイトなど働き方はそれぞれで得られる収入も異なります。収入差がある夫婦が生活費を折半すれば、それぞれの負担の大きさが変わってくるでしょう。「パートなのに生活費が折半なのはおかしい!」などと夫婦どちらか一方が不満を募らせてしまうケースもあります。

・片方の収入を全額貯金に回したい

「折半しなくても片方が生活費を出して、片方の収入を全額貯金すればいい」、「役割をしっかり決めたほうがいい」という意見も多くあげられています。支払いをする費目の担当を決めることで、夫婦のもめごとを減らせるかもしれません。

・妻を養いたい

「妻を養いたい」という夫側の考え方により、生活費を折半しないケースもあります。「男が家族を養う」ことに夫がこだわり、夫婦の生活費を折半することはおかしいと考えているようです。

■夫婦で生活費を折半するほうが向いているパターンは?
出典:PIXTA

夫婦で収入額が同程度で家事・育児の負担もバランスがとれているパターンの夫婦は、生活費の折半を平等に決めやすく、夫か妻のどちらかに負担がのしかかるという心配もありません。
また、家庭や自分のためにしっかり貯金する習慣がある夫婦なら、折半しても問題が起きにくいでしょう。さらに、普段からまめにコミュニケーションを行っている夫婦であれば気兼ねなくお金の話もできるため、もめることも少ないかもしれません。

■夫婦で生活費を折半しないほうが良いパターンは?
出典:PIXTA

育児や家事の負担が、夫婦どちらか一方に偏っている場合は生活を折半しないほうが良いでしょう。共働きで収入差があまりなくても、家庭内に育児・家事しない夫もしくは妻がいれば、生活費の折半はきついと感じてしまうのです。

■共働きで夫婦で生活費を折半してる人の方法は?
出典:PIXTA

共働き夫婦は生活費をどのように折半しているのでしょうか。以下で解説します。

<夫婦で生活費を折半してる人の方法>

・共有口座を作る

・生活費として取り扱う項目を決める

詳しく見ていきましょう。

・共有口座を作る

「共有口座を作る」というのは、生活費を折半する多くの夫婦が使っている方法です。毎月その口座にお互いに同じ額を振り込み、生活費はそこからまかないます。口座に振り込む手間はありますが、2人のお金という認識が持てるという利点があります。

生活費として取り扱う項目を決める

家賃や車費用、日用品費、食費、医療費、教育費、通信費、冠婚葬祭費など、生活費として取り扱う項目をしっかり決めておきましょう。
取り扱う項目を決めておかないと、項目の判断があいまいになるため夫婦でもめてしまう原因になりかねません。また、その他の交際費や服飾費、理美容費、趣味などの費用に関しても、生活費から出すのか個人負担にするのかを決めておくといいでしょう。

■夫婦で生活費を折半していない人の負担の割合の決め方は?

夫婦で生活費を折半していない人は、それぞれの負担額をどのように決めているのでしょうか。以下で解説します。

<夫婦で生活費を折半していない人の負担の割合の決め方>

・片方の収入を全額貯金

・項目ごとに払う人を決める

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

・片方の収入を全額貯金
出典:PIXTA

生活費は妻か夫のいずれかが受け持ち、片方の収入は全額貯金するという方法があります。
たとえば夫が生活費のすべてを支払い、収入の残りと妻の収入は全額貯金に回すことで、夫婦内でシンプルに役割を分担できます。夫婦の役割がはっきりしていることで、お金の出入りが少なくなり家計管理もしやすいでしょう。

・項目ごとに払う人を決める

共働き夫婦に多いのが、項目ごとに払う人を決めるという生活費の分け方です。夫の口座からは住居関連費を、妻の口座からは食費や日用品費を引き落とすなど、項目別に担当するといった方法です。事前に引き落とし口座を設定することで、お金を動かす必要がなくなるので手間がかかりません。

■おすすめの夫婦の生活費負担の決め方
出典:PIXTA

ここからは、夫婦におすすめの生活費負担の決め方について紹介します。

<おすすめの夫婦の生活費負担の決め方>

・家賃などの固定費は収入が多いほうが負担する

・収入額に応じた割合で負担額を決める

・生活費の種類で誰が支払うかを決める

おすすめの方法をそれぞれ見ていきましょう。

・家賃などの固定費は収入が多いほうが負担する

夫婦の収入差が大きいにもかかわらず完全折半となれば、収入が少ないほうは不服に感じてしまうかもしれません。そんな場合は、家賃などの固定費は収入が多いほうが負担するように設定すると良いでしょう。

・収入額に応じた割合で負担額を決める

シンプルな方法として、お互いの収入額に応じた負担額を決めるという方法があります。たとえば、夫の収入が600万、妻の収入が300万、生活費が30万だった場合には負担割合を夫2:妻1として考えます。生活費が予算オーバーしたとしても同じ割合で負担額を簡単に計算できるので過不足の対応もしやすいでしょう。

・生活費の種類で誰が支払うかを決める

生活費の項目ごとに払う人を決めるという方法もあります。たとえば、夫が負担額の大きい固定費(家賃、水道光熱費、通信費など)を、妻は変動費(食費、日用品費、服飾費、娯楽費など)を払うといった分け方です。冠婚葬祭のお金や医療費など、急に支払いが必要となる費用についてもあらかじめ話し合っておきます。
子なし夫婦に子どもが生まれるケースなど、ライフスタイルの変化に合わせて、その都度話し合いの機会を持つと良いでしょう。

■夫婦で生活費について話す際の注意点

夫婦で生活費について話す際には、以下の注意点を念頭に置いておきましょう。

<夫婦で生活費について話す際の注意点>

・急な支出によってバランスが崩れる恐れがある

・項目の判断をあいまいにしない

・感情的にならない

・お互いのお金の価値観をすり合わせておく

・話し合った結果を必ず何らかの形に残す

ひとつひとつの注意点を詳しく見ていきましょう。

・急な支出によってバランスが崩れる恐れがある
出典:PIXTA

冠婚葬祭や大型家電の購入、固定費の急上昇、怪我で医療費が増えたなど急な支出があることも。それによって夫婦の負担金額のバランスが崩れてしまう可能性があるので、あらかじめ夫婦で話し合うように注意しましょう。

・項目の判断をあいまいにしない

項目の判断をあいまいにしてしまうと夫婦でもめることになりかねません。たとえば家族旅行にかかる宿泊費や食費など、細かい分担も事前に決めておいたほうがいいでしょう。

・感情的にならない
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「共働きの妻が生活費を出さないなんておかしい」「生活費を折半すれば自分のほうが損する」などの感情を直接相手にぶつけないようにしましょう。感情的になって喧嘩が続けば離婚の原因にもなりかねません。お互いに冷静になった状態で、資産額や家計簿、家事育児の分担をもとに話し合うことが大切です。

・お互いのお金の価値観をすり合わせておく

夫婦間でのお金の問題の多くは、価値観のずれから始まると言われています。自分は節約、倹約していると思っていても相手はケチ臭いと感じていたり、無駄遣いと疑われたりすることも。
夫婦でお金の価値観がずれないように、お互いがどんな将来を描いているのか、そのためにはどうお金を使えばいいのかなど定期的に話し合う機会を設けるといいでしょう。

・話し合った結果を必ず何らかの形に残す
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夫婦で生活費について話し合った際には、決めごとを後々振り返れるよう何らかの形に残しましょう。「この場合はこうする」、「いくらずつ負担する」といったような事柄を紙に書いて夫婦でサインしたり、LINEのメッセージで同意をもらったりするなどしておくと、トラブルを防げるかもしれません。

■生活費の負担額についてしっかり話し合い納得した生活を送ろう

夫婦で収入差や家事・育児の負担に偏りがあるなかでの生活費の折半は、不満を抱いてしまうケースが多いようです。
そのため生活費を決める際は、夫婦間の収支を把握し、家事や育児の負担なども考えたうえで話し合うことが大切でしょう。生活費の負担額をしっかり話し合い、夫婦がお互いに納得感のある生活を送れるといいですね。

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