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パセリの育て方とおいしいハーブレシピ「ガーリックパセリトースト」

  • 2023.11.15
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料理にハーブを加えると、料理上手になったような錯覚を覚えるほど、いつもよりグレードアップした一皿になることをご存知ですか? でも、何を合わせたらいいの?どのくらい入れたらいいの? など、ハーブ初心者には「?」もいっぱい! そんな疑問に、ハーバルライフコーディネーターの堀久恵さんがお答えします。ハーブの料理への取り入れ方と、おいしくハーブを食べられるレシピ「ガーリックパセリバター」の作り方をご紹介。食欲の秋、ハーブでおいしいごはんを楽しんでみてください。

ハーブの役割は3つ

ハーブを料理に入れるって、「おしゃれ」な印象を受けるかもしれませんね。確かに見た目におしゃれにもなりますが、それ以上に注目したいのが、とにかく味がグレードアップするという点。今回は、ハーブを料理に使う際の基本となる考え方を、お伝えします。

まず、料理に加えるハーブの役割は、3つ!

料理に加えるハーブの役割は、3つ

1.香り付け、2.色付け、3.辛味付け。中でも香り付けは、ほとんどのハーブが該当する効果です。おいしそうな香りを付けて、食欲をそそったり、肉や魚など素材がもつ臭みを抑えてくれる作用があります。この香りは、精油成分。植物内部に蓄えられていた揮発性の成分が、たたいたり刻んだりと刺激を与えることで、香りを発生させます。

ここで大事なことは、ハーブは味付けにはならないということ。

いくら足しても、味には変化がありません。味の薄い・濃いを調整する役割は、塩やしょうゆなどの担当で、ハーブではありません。ですから、「ハーブを入れると、味が濃くならないかしら…」という心配はご無用です。

ハーブはどのくらい入れたらいいの?

料理にハーブを取り入れる際、量はどのくらい入れるのかしら? と疑問に思うかもしれませんね。これは、作る料理、ハーブの種類や好みによって異なりますので、自分の舌で試してみましょう。コツは少量から始めること。徐々に追加していくこと。そうすると、失敗が少ないはずです。

もう一つのコツは、乾燥ハーブを使うか、生葉を使うかで、同じ料理でも使用する量が変わること。乾燥したものは、水分が抜けてかさが減っていますから、生葉の量の1/3程度でも大丈夫です。ですが、これもハーブの種類によって、水分含有量が異なりますので、いろいろ試しながら楽しんでみてください。

また、はじめは1種類だけからスタートし、慣れてきたら、いろいろなハーブを混ぜて使ってみましょう。1種類だけでは感じられなかった複雑な一皿になりますよ。組み合わせる際には、単品で使ってみて好きだなと感じたハーブの量を多めにすると、まとまりやすくなります。

添え物だなんてもう言わせない! 今日の主役はパセリ

添え物ってもう言わせない! 今日の主役はパセリ

どうしても料理の添え物という印象がぬぐえないパセリですが、これも立派なハーブです。

パセリはセリ科の二年草。葉が縮れた「モスカールドパセリ」と、葉が平たい「イタリアンパセリ」が主流です。料理の彩りや香り付けに使われます。パセリの鮮やかなグリーンには、鉄やカルシウムなどミネラル分や、βカロテン・ビタミンCが豊富に含まれていて、特にβカロテンはニンジンに迫る含有量を誇るんですよ。そして、あの特徴のある青い香りには、抗菌作用や消臭作用、整腸作用があります。料理の最後に食べると、口臭防止にもなります。

このように、作用がたくさんあるので、ぜひこの機会に見直してみましょう。

パセリは、かなり使い勝手のいいハーブ。スープの浮き実にしたり、薬味としても優秀です。いっぱい採れたら、冷凍保存しておき、使いたいときには手でぱらぱらと砕いて添えればOK! パセリは卵料理とも相性がいいですよ。

初心者さん向けハーブ! パセリを育ててみよう

初心者さん向けハーブ! パセリを育ててみよう

パセリは栽培も簡単。地植えでも鉢植えでも管理可能で、育てやすいハーブです。庭やベランダで育てておくと重宝します。

育て方のコツは、日光にしっかり当てて、水はけ・風通しよく管理すること。25℃以上になると生育が衰えます。高温多湿と、夏の強い日差しは苦手ですので、黄色くなった葉は取る・適宜収穫するなどして、株元を風通しよくしておくと、ずっと収穫可能です。

また、夏場暑くなる地域の方は、地植えではなく、鉢で管理するのがおすすめ。夏場は涼しい場所に移動できるほうが、安心です。また、初夏に花を咲かせると枯れます。花芽がついたら、摘むようにしましょう。春~秋は屋外でよく日に当てて、冬場は室内に取り込むなどして管理すれば、長期に渡り収穫ができます。

パセリ消費レシピ♪ ガーリックパセリバターを作ろう

パセリは地植えにすると、かなり大量に収穫できる

パセリは地植えにすると、かなり大量に収穫できる優れもの。あれこれ使うのですが、それでも消費が間に合わない時には、私はよくこのパセリバターを作ります。

パセリ消費レシピ♪ガーリックパセリバターを作ろう

作り方はこちら!

材料

  • バター(有塩) 200g
  • にんにく 大1~2片程度
  • パセリ 生葉を片方の手のひらに乗るくらい

作り方

作り方は簡単。ニンニクとパセリはみじん切りにしておき、常温に戻したバターに混ぜれば完成。保存容器に入れて10日ほど保存可能です。冷凍保存もできます。

バケットにガーリックパセリバターをたっぷり塗る

バケットにガーリックパセリバターをたっぷり塗って、トースターでこんがりするまで焼いて食べてみてください。おいしい香りに食欲が増します…要注意です(笑)。

Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。

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