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生活保護の家庭の息子 → 部活に入ろうとすると【お金がない家は無理】と否定され絶句! でもその後?

  • 2023.11.11

お金がないことは恥ずかしいことではありません。それでも上から目線でバカにされることが多々あるのが現実……。筆者の友人K美から聞いた親子で頑張ったスカッとするお話をご紹介します。

画像: 生活保護の家庭の息子 → 部活に入ろうとすると【お金がない家は無理】と否定され絶句! でもその後?

突然襲った大病

私はシングルマザーです。息子が小学校5年生の頃、会社の健康診断で異常があり、精密検査をしたところ乳がんであることがわかりました。

初期ではあったものの、入院・手術・抗がん剤などのつらい治療がありました。息子を1人にはできないという思いで頑張り、乗り越えてきましたが、体調がなかなか回復せず、働くことがままならない状態になってしまったのです。

役所に相談し、働けるくらいに体力が回復するまでの間、生活保護を受給することになりました。

部活できない?

中学校に上がった息子は、ソフトテニス部に仮入部しました。「とても楽しい」「頑張る」と言っていたので、本入部をしようと話していたところ、急に顧問から連絡があって私は学校に呼び出されたのです。

「うちの部活は遠征や交流試合でお金がかかります。ラケットやユニフォームも自腹なので、お宅はやめた方がいいんじゃないですか?」

我が家が生活保護世帯であることは学校も知っています。ただ、そんな風に言われるとは思っていなかったので、正直ビックリしました。顧問の先生は、心配して教えてくれたという様子ではなく、どこか面倒そうな嘲笑うような調子でペラペラと話し続けます。

息子は事情を分かった上で「頑張りたい」と言っていたので、顧問の申し出は丁重にお断りし、入部をさせると伝えて学校を後にしました。

息子の成長

本入部後、息子は懸命にテニスに打ち込み、メキメキと頭角を現しました。2年生になると主力メンバーとなり、息子抜きでは他校との交流試合にも勝てないような実力者になりました。ラケットやユニフォーム代など、確かにかさみましたが、きちんと支払いました。買ったものを大事に使ってくれていた息子にも感謝しています。

いくつかの大会で実績を残し、2年生の夏には県の選抜選手に選ばれるまでになりました。地元の新聞社から取材の申し出があったのも同じ頃です。学校の校長室での取材に私も同席することになり、とても楽しみにしていました。

暴露された顧問の悪行

取材当日、校長室には校長先生・教頭先生・顧問・私・息子が同席しました。取材の最後に「今思うことや伝えたいことは何ですか?」と聞かれ、息子は胸を張ってこう答えたのです。

「うちは生活保護を受給しています。そのことを理由に、部活動への参加はやめた方がいいと顧問の先生に言われましたが、母は僕の気持ちを尊重して背中を押してくれました。お金がないから部活ができないというのはおかしいと思います。選抜メンバーになれたのは、苦しい状況でも自分に部活を思いっきりやらせてくれた母のおかげです。どんな状況でも頑張れば道は開けるということを伝えたいです。」

インタビュアーの人やカメラマンの人は怒ったような顔を校長たちの方へ向けました。校長先生・教頭先生は顔面蒼白……。当の顧問は私の方を見ようともせず、苦虫をかみつぶしたような顔をしていました。

反撃された顧問の末路

息子の取材は思ったよりもすごい反響でした。「逆境に耐えて頑張った」と誰もが褒めてくれる状態……。学校側からは顧問の発言に対する正式な謝罪がありました。

息子が言うには、入部してからも貧乏だなんだと顧問からの暴言はあったらしく、学校側は非を認めて即刻顧問の交代をしてくれました。当の顧問は校長はもちろん、教育委員会からも厳しい叱責を受け、居辛くなったのか2年生の終わりには退職したそうです。

まとめ

息子は大変な状況でも頑張って相手を見返しました。我が子ながら「よくやった!」とほめてあげたい気持ちでいっぱいです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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