「税金で買ったし、私がもらっていいでしょ？」【図書館に現れたクレクレ女】雑誌の付録をくれ！と粘着

ものをねだる「クレクレ」さんは、どこにでも現れるようです。これは私が図書館でクレクレ行為をする女性に遭遇した話です。彼女の行為を見かねた高齢男性は、彼女にある言葉を浴びせて撃退！男性の威厳のある姿に、私も背筋が伸びました。

図書館でクレクレ女性に遭遇

図書館を訪れたとき、職員ともめている30代くらいの女性を目撃しました。
その女性は「雑誌の付録をちょうだい！」と職員にクレクレしていたのです。

図書館で購入する雑誌には付録付きのものがありますが、付録は別に保管されています。
クレクレ女性は「もったいないから、私がもらってあげる！」とねだっていたのです。

職員は「付録は、イベント時に希望者に抽選で配布をしています」とクレクレ女性に説明していました。
私もそのとき初めて知りましたが、雑誌の付録は図書館が開催するイベントでプレゼントされていたのです。

廃棄が防げるし、欲しい利用者の手に渡るし、いい企画ですよね。
ところが、クレクレ女性は「税金で本を買っているくせに、抽選なんて不公平だ！」とごねて、諦める気配を見せません。
いや、あなただけにあげるほうが不公平でしょうに……。

公共施設では平等な対応を求められます。どれだけクレクレ女性がごねても職員は聞き入れることはなく、「申し訳ありませんが」と、困った様子で断り続けていました。

揉めている2人を見かねたのか、70代くらいの高齢男性が彼女たちに近づきました。
そしてクレクレ女性に対し「みっともない」と一喝。さらに「図書館は国民の知る自由を保証する場所だ。物乞いをする場所ではない」と、厳しい口調で叱りつけたのです。

大声で怒鳴ることはなく、ピシリと叱る様子はまるで校長先生のよう。その威厳のある姿に私も思わず背筋が伸びてしまいました。

自分の要求が通らないと悟ったのか、クレクレ女性は「覚えてなさいよ！」と高齢男性に向かって捨て台詞をはいて去っていきました。
彼女は、絡んでいた職員の方に対して謝罪もしませんでした。

高齢男性は捨て台詞に激高せず、「年寄りは忘れっぽいことも知らんのか」と小声でボソリ。私は思わず吹き出してしまいました。
クレクレ行為の撃退には、毅然とした態度が有効だと学ばせてもらいました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：愉子