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人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第71回「まだ見ぬ、オーストラリアの砂漠リゾートへ」

  • 2023.11.11
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オーストラリアは、他の大陸では見られないような絶景スポットが数多く存在し、訪れる者を魅了してやまない国です。その中でも、広大な赤い砂漠にこつ然と出現する世界最大級の一枚岩ウルル(エアーズロック)は、一生に一度は訪れたいという人が絶えない人気スポット。周辺にあるカタ・ジュタとともに世界複合遺産に登録されている、オーストラリアの先住民アボリジナルの聖地です。かくいう私も“一度は自分の目で確かめたい”と思っていた一人。胸に秘めていた冒険心が掻き立てられ、いざ、ウルルへ。

ウルルがあるノーザンテリトリーの玄関口はエアーズロック空港

残念ながら日本からの直行便はないのですが、ケアンズ、ブリスベン、メルボルン、シドニー経由でウルルがあるノーザンテリトリーにアクセスすることができます。今回はシドニーから国内線で約3時間ほど飛行機に乗り、エアーズロック空港へ。こじんまりとした空港ですが、降りた瞬間から赤土のアウトバックが広がり、もうワクワクが止まらない。ちなみに日本との時差は+30分(!!)と、時差ボケの心配が少ないのもポイントです。

ヘリコプターで上空から絶景を遊覧する
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この地では、ウルルをラクダに乗って巡るキャメル トレッキングやセグウェイで散策するツアーなど、驚きと感動に満ちたデザート体験がたくさんできますが、イチオシは上空から遊覧するヘリコプターツアー

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眼下に砂漠が続いたと思えば、悠久の時を超えて育まれてきたウルルやカタ・ジュタが突然、姿を現す。現実のものとは信じがたい、その圧倒的な自然美は息をのむほど。

少しの勇気がある人はぜひ助手席へ
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なぜなら、助手席は足元もスケルトンになっており、鳥たちと同じ目線で見渡すことができるから。これぞ、非日常! 地上とはまったく違う壮大なスケールに、体験してよかったなぁとしみじみ…。ちなみにこの旅の私的ハイライトは、パイロットが信じられないくらいイケメンだったこと。いま思い返すと幻のようです。

砂漠の中に造られたレストランで美食体験を

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せっかくならディナーも、ここでしか味わうことのできない体験がしてみたい。そこで、砂漠の中にセッティングされたオープンエアーのテーブルで食事が楽しめる、「タリ・ウィル」へ(4月1日~10月15日のみ実施)。

まずは、ウエルカムドリンクと4種類のカナッペをいただきます
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なんだか見慣れない食材が多い気が…。それもそのはず、カナッペにはオーストラリアの先住民アボリジナルの人々が食してきたブッシュフード(オーストラリア固有の植物や天然ハーブなど)が使われているのだとか。

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彼らにとって、大地は巨大な貯蔵庫。無駄なものなど何ひとつないのだと教えてくれます。アボリジナルの人々が伝統的に食してきたブッシュフードを実際に見て、触れて、味わう。これもまた旅の醍醐味。

日が落ちるとぐっとムーディーな雰囲気に
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サンセットを見届けたら、20名限定というよりエクスクルーシブな空間でディナータイムがスタートします。明かりはキャンドルのみ。美しい料理が次々と運ばれてきて(この日のメインは和牛ステーキでした)。もちろん、どれを食べても唸るほど美味しいわけです。オーストラリア産ワインとのペアリングも最高。デザート前にはすべての明かりを消して、こぼれ落ちてきそうなほどの夜空を眺めながら星座のレクチャーが始まる。はぁ、なんて素敵なのでしょうか。ハネムーンや記念日など、特別な日に行くことを全力でおすすめします。満天の星空を仰ぎながらロマンチックなディナーなんて、嫌いな女子は絶対にいないですから。

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それともう1つ、この地で体験してほしいのは、幻想的な光が砂漠を彩るフィールド・オブ・ライト。最初に言っておきますが、こちらも想像以上にロマンチックです。約5万以上の球状ガラスに灯りがともり、砂漠の大地を包み込む光景は、一生の思い出になること間違いなし。周囲に人工的な明かりがない、この場所だからこそ成立する作品にロマンをかき立てられます。日の出前に砂丘へ戻り、赤く染まるウルルを眺めたあとは、あたたかいドリンクでほっとひと休み。

砂漠の中にある5つ星ホテル「セイルズ・イン・ザ・デザート」

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ゆっくりと砂漠リゾートを満喫するなら、迷わず「セイルズ・イン・ザ・デザート」へ。ホテル内は豊かな緑に囲まれており、周囲の自然に溶け込んだ建築とインテリアが“砂漠の中のオアシス”というイメージにぴったり。決して華美ではなく、いい意味でナチュラルでセンスがいいんです。開放感たっぷりのレストランなんて、世界中のホテルの中で一番と思ったくらい。

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砂漠の中で食材は手に入るのだろうかと心配になるかもしれませんが、ご安心を。ホテル内にあるレストラン「イルカリ」は朝食と夕食がビュッフェになっており、前菜からメイン、デザートまで目移りするほどの種類。砂漠にいながら新鮮なオイスターをいただけるとは、なんともぜいたく! ついつい食べ過ぎてしまいました。 カップルで滞在するなら一度は訪れて欲しい。いや、毎日でもいいかもしれない。そのくらいおすすめです。 南半球に位置するオーストラリアは、季節が日本と真逆。これから夏を迎えます。次のバカンスは、まだ見ぬ砂漠の絶景リゾートで、神秘的なパワーをチャージしてみませんか。

*この記事は2023年9月の情報です。最新情報はオーストラリア政府観光局、ノーザンテリトリー政府観光局、エアーズロックリゾートの公式サイトをご確認ください。

写真・構成/川口ゆかり

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