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スケールが違う。アメリカ・シカゴの秋は東京ドーム8.5個分の農場で「アップルピッキング」! 楽しすぎる秋の風物詩3選

  • 2023.11.11

【フリーアナウンサー渋佐和佳奈CHICAGOライフVol.5】アメリカの秋を全身で楽しみつくす! おすすめイベント3選

アメリカ・シカゴに住み1年半が経つフリーアナウンサーの渋佐和佳奈さんが、現地に暮らすからこそ感じる魅力や旬なトピックスをお届け! 今回は「アメリカの秋と言えばはこれ!」といっても過言ではない「アップルピッキング」と「パンプキンパッチ」について紹介してくださいました。この季節はどこのファーム(農園)も大賑わい。さらに、家族連れで楽しめる大人気アクティビティ「コーンメイズ」とは……? シカゴ郊外にある世界最大級の「コーンメイズ」でのレポートも必読!

アメリカならではの体験! 広大な敷地で楽しむ秋の風物詩を堪能

心ゆくまで食を楽しめる秋、皆さんは存分に楽しめましたか? ハロウィンが終わり、私が住むアメリカ中西部のシカゴは、ぐんと寒さが増してダウンコートを着る日も。少しずつ冬の足音が聞こえてきました。そんな季節の変わり目に、秋を振り返って私が体験したアメリカならではのアクティビティをご紹介します。

9月中旬から現在に至るまで、街中のスーパーマーケットは秋モード♫ 収穫の季節を喜ぶかのような可愛い店内に、こちらまで胸が踊ります。

この季節になると、スーパーではりんご売り場が目立ちます。というのも、アメリカは世界3位のりんご生産国。スーパーに行くたびについ購入してしまうほどりんご好きな私に、友人がオススメしてくれたのが「アップルピッキング(りんご狩り)」。シカゴが位置するイリノイ州では、9月〜11月にかけてさまざまな農園でアップルピッキングを楽しむことができ、アメリカ人の友人も子どものころは毎年家族で行っていたと話すほど、地域に根づき愛され続けているイベントです。
 
オススメされて早速訪れたのは、シカゴ中心部から車で2時間ほどの郊外にある「Edward’s Apple Orchard」。1964年から4代続く歴史ある農園で、家族15人で経営しています。どこか温かくアットホームな優しい雰囲気がありながらも、さすがアメリカ! と言わんばかりのスケール。畑の面積はりんごやかぼちゃ、ベリーなど合計100エーカー(約40万㎡=東京ドーム8.5個分)という広大さ。なかでもりんごの木は5万本、30種類以上の品種を栽培しているそう。それぞれ熟するタイミングが違うので、その時々の旬の品種をもぎ取ることができるのです。私たちが行ったときは、Ambrosia、Golden Delicious、Red Delicious、Autumn Beauty、Fuji、Honey Crispの6種類がピッキングの対象でした。

ゲートをくぐり、いざアップルピッキングへ!

システムは簡単で、まず入り口でバスケットを購入します。

1つ$45で販売され、帰りにそのバスケットを返却すれば、$5キャッシュバックされます。

必要な数のバスケットを購入し、大きなトラクターに20~30人で乗ってりんご畑へ。

日本のりんごの木は、実の大きさや味を調整するために間引きされるとよく聞きますが、アメリカでは一箇所からいくつもの実が付いています。

その場でりんごをかじって味の違いを比べながら次々と収穫できるので、それぞれの特徴をダイレクトに感じられたのもとても面白かったです。なにより、もぎたてのりんごの甘さ・ジューシーさといったら、たまりません!!

日本のFujiも大好きですが、私が1番気に入ったのはHoney Crispという品種。皮はパリッとしていて、ジューシーさがダントツでした!

1時間半ほどかけて全ての畑をまわり、気が付いたらバスケットのなかのりんごは山盛りに。帰宅して量を測ったら、なんと13kg(数にして75個!)もありました(笑)。友人にお裾分けしても家にはたくさんのりんごが残ったので、毎朝食べたり、アップルタルトを作ったりジャムを作ったり…… さまざまな楽しみ方で日々りんごを味わっています。
 
そんな大満足のアップルピッキングのあとは、もうひとつのお目当て、この季節の定番「サイダー」と、そのフレーバーの「アップルサイダードーナツ」を堪能。アメリカではサイダーは炭酸飲料という意味ではなく、りんごの無濾過ジュースのことを指します。これらは街中のスーパーでも季節限定で販売されますが、焼きたてのアップルサイダードーナツは格別! 外はカリッとしていて、なかはじんわりと温かくて柔らかく、何個でも食べられそうなほど美味しかったです。

ドーナツやサイダーを求め長蛇の列ができていましたが、並ぶ価値アリ! 欲張ってアップルパイも注文してしまいました。

大きなかぼちゃがずらりと並ぶ 「パンプキンパッチ」

さて、アメリカでは秋になると街全体で「ハロウィン」を楽しむ雰囲気が漂い始めます。そんななか「この光景はアメリカならでは!」と思ったのが「パンプキンパッチ」。日本人にはなじみのない言葉ですが、ざっくり言うと、ハロウィン用のかぼちゃを販売している巨大かぼちゃ畑のことで、この時期になると農場を中心に期間限定で展開されます。

広大な敷地に立派なかぼちゃがごろごろと転がる光景は圧巻! ひとつずつ吟味しながらお気に入りのMYかぼちゃを購入できるスポット。

ゲットしたかぼちゃは、自宅に飾ったり、ジャック・オー・ランタンを作ったりしてハロウィン気分を味わいます。この時期になると、カービングキットというかぼちゃの皮と実をくり抜く道具が売り出され、簡単にジャック・オー・ランタンが作れます。

 
私もアメリカ人の友人とパンプキンパッチでかぼちゃを購入し、自宅でジャック・オー・ランタン作りに挑戦しました! 自分の好きな顔のデザインを考え、かぼちゃの種やなかのワタをくり抜いて、デザインの下書き通りに彫り続けます。なかはほぼ空洞で、皮も日本のかぼちゃほど固くないので、想像していたより簡単でした。

完成したら、なかにキャンドルやLEDライトを入れて明かりを灯すのが定番の楽しみ方。アメリカの人たちは、このような季節の行事を全身で楽しんでいるように感じます。

まるで映画のような世界線 巨大迷路「コーンメイズ」にトライ!

さて、農園にはまだまだ秋を満喫しながら楽しめるスポットがあります。その代表的なのが「コーンメイズ(とうもろこし畑の巨大迷路)」。アメリカは世界最大のとうもろこし生産国のため、郊外に行くと見渡す限り一面のとうもろこし畑が広がっている、なんて風景をよく目にします。そんなアメリカならではのアクティビティが、このコーンメイズ。シカゴ郊外には世界最大級の巨大迷路があり、大人気スポットになっています。広さはおよそ9ヘクタール(東京ドームおよそ2.5個分)、距離にして15~16kmのトレイルという驚きの規模感!

「GET LOST HERE(ここから迷子になります)」という看板が、冒険心をくすぐります。

4つの迷路で構成されていて、背の高さを超えるトウモロコシの壁に沿って、友人たちと「あっちかな、こっちかな」と話しながらゴールに辿り着く過程もとても楽しかったです。

しかもただ大きいだけではなく、毎年趣向を凝らしたデザインも見もの!

去年は(上)『007』で知られるジェームズボンド60周年を記念したデザインで、今年は(下)『ジュラシックパーク』30周年を記念したデザインに。クオリティの高さに驚きます!

今回は私が実際に体験したアメリカならでは秋の風物詩3選をお届けしました。日本ではなかなか体験できない規格外の規模感は、さすがアメリカの一言。少しでも皆さんにアメリカ・シカゴの空気感をお伝えできたら嬉しいです。シカゴは次第に厳しい寒さが続く季節に突入しますが、引き続きここでしか味わえない雰囲気をお伝えしていきたいと思います。

text : WAKANA SHIBUSA

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