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鍋・水不要で低温調理ができる“黒い袋”がひそかな話題 一人暮らしの食生活を充実させるかも?

  • 2023.11.10

低温調理はハードルが高い?

低温調理はハードルが高い?
低温調理はハードルが高い?

「低温調理」とは、下処理をした食材を密閉袋に入れて真空状態にし、6~70℃など比較的低温で湯煎加熱して火を通すという調理法で、食材の風味やうまみを逃さずおいしく調理ができると言われています。

特に、ローストビーフや鶏むね肉が、ジューシーな仕上がりになることで人気の調理方法です。

低温調理をする場合、温度調節の難しさから専用の“低温調理機”を使う人も多いのでしょうか。

一般的な低温調理機といえば、鍋にスティック状の低温調理器を入れるタイプのものをイメージします。

鍋の深さは十分か、鍋に保温力はあるか、安全に鍋を置ける場所の確保、低温調理機の電源が取れるかなど、チェック項目も多く結構ハードルが高いもの。

さらに、低温調理にはデメリットもあります。50℃前後は菌が繁殖しやすいことから、食中毒を防ぐために温度管理や衛生面で気を配る必要があります。厚生労働省では、食肉による食中毒防止のための加熱条件として、「中心部を75℃で1分間加熱する、またはこれと同等以上の加熱ことが必要」としています。

低温調理機を使う際は、説明書をよく読み、容量や時間を必ず守る必要があります。

今回試したのが、2023年9月末に発売されたアイリスオーヤマの「ポケットシェフ」。従来の低温調理機とは外見が大きく異なる“水も鍋もいらない”袋タイプの低温調理機です。同年10月にアイリスオーヤマで行われた試食会で、サラダチキン調理時に紹介されたのですが、本当に手軽なのか使用感が気になったので実際に使用させてもらいました。

試食会で食べたサラダチキンとは別のメニューを作ってみようと自宅の冷蔵庫を確認すると、レモンがちょうど1個ありました。ポケットシェフで作れるレシピのなかに「ハチミツレモン」があったので、実際に作ってみることにしました。

「ハチミツレモン」を作ってみた

「ハチミツレモン」を作ってみた
「ハチミツレモン」を作ってみた

材料は、レモン1個、砂糖大さじ3、ハチミツ小さじ2、これだけ!

まず、レモンをよく洗い5mm幅に切ります。次に、チャック付きの耐熱密封袋に材料をすべて入れ、しっかりと空気を抜いて口を閉じます。ポケットシェフ本体に、材料が入った耐熱密封袋ごと入れ、チャック部分が食材に重ならないよう折り、本体のファスナーを閉めます。本体の設定を「温度:75℃」「時間:60分」に設定し、スタートボタンを押して後は待つだけ。

通常作る「ハチミツレモン」は加熱しないので1日はかかるのですが、これだとたった1時間で出来上がる上、密封袋でじっくり温めているので少量のハチミツでもしっかり風味が付きます。

すぐに食べても、おいしかったのですが、冷蔵庫で少し味をなじませても。そのまま食べてもよし、炭酸水を合わせてレモンスカッシュにして飲んだりとレモン1個で存分に楽しむことができました。

※ハチミツを1歳未満の乳児には与えないでください

ただ、ポケットシェフの袋部分のサイズ幅230×奥行240×高さ10mmで、調理できるのは2/3以下と決まっているので、調理できる量は少量なのが残念なポイント。

一人暮らしで低温調理にチャレンジしたい人や、少量の調理しかしない、という人にはピッタリかもしれません。

アイリスオーヤマに今後、ポケットシェフの大きいサイズ展開の有無を質問したところ、「まずは現行のサイズのみです。今後のことは決まってませんが、要望があれば大きなサイズ展開もあるかもしれません」と回答していました。

今回はハチミツレモンに挑戦しましたが、他にも20種類のレシピがアイリスオーヤマのサイトで紹介されています。例えば、鶏もも肉や、鶏むね肉を使ったサラダチキンのレシピでは、300gの量を2時間で作ることができると紹介されています。

また、ガスを使うことがないので、自宅のコンロが一つしかない!という人も材料を入れてポケットシェフにお任せしておけばいつもの献立に1品追加することができます。

ポケットシェフを使って低温調理にチャレンジする際は、必ず説明書やレシピサイトの注意書きを確認してください。

日々の料理のレパートリーに「低温調理レシピ」も追加してみてはいかがでしょうか。

(LASISA編集部)

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