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うつ逃げ ~うつになったので全力で逃げてみた話~:休んでも逃げてもいい。人生が変わった休職体験記

  • 2023.11.8

休むのは決して悪いことじゃない。
休職して人生が変わった。

『うつ逃げ ~うつになったので全力で逃げてみた話~』(KADOKAWA)は、「休職して人生が変わった」というなおにゃんさんの実体験をベースにしたコミックエッセイ。

20代の頃、合わない職場環境から、うつと適応障害を発症して2度休職。心療内科で会社を休むよう言われたものの、当初は「休む」の正解がわからず、「逃げるようで恥ずかしい」と感じていたという。ところが2度目の休職中、「自分を変えたい」と思い始めて――?

会社から逃げた

なおにゃんさんは新卒で希望の出版社に入り、子供向けの本を作る仕事をしていた。優しい先輩にも恵まれ、いい職場でよかったとホッとしていた。

しかし、ある出来事をきっかけに編集長から目をつけられてしまい、状況は一変。毎日イビられ、周囲からは腫れ物扱いされ、唯一の相談相手だった先輩は産休に。職場が生き地獄になった。

「みんなあんたのこと 使い物にならないって言ってるよ?」
「もっと必死に頑張らなきゃ クビですよ?」

入社して半年が過ぎた頃、なおにゃんさんは会社に行くのが憂鬱になっていた。心身が衰弱していた。友人のすすめで心療内科に行くと、「適応障害によるうつ」と診断され、「会社もしばらく休みましょう」と言われた。翌日の朝イチで上司に報告し、会社から逃げた。これが1度目の休職だった。

「人生が終わった」と思った

休職生活が始まると、新たな問題が発生した。「休むって どういうことなんだっけ?」――。そう、「休む」の正解がわからないのだ。

休職したことによる不安も相まって、ただ寝ているだけでは不安も焦りもふくらむばかり。耐えきれなくなり、「自分はうつじゃない」「うつなんて気の持ちようだ」と思い込もうとした。そして「急いで復職する」という選択肢をとり、休職から3ヶ月後に復職した。

復職当日。休職した恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいいっぱいのところに、上司から「みんなの前で これからは頑張りますって挨拶して」と言われ、頭が真っ白に。心が決壊し、なおにゃんさんはトイレに逃げた。再びうつを発症し、2度目の休職に入った。

「今度こそ 人生が終わったと思った」

そこから「ほとんど廃人のよう」な生活が始まった。やがて季節はめぐり、2度目の休職をして数ヶ月が経った頃、なおにゃんさんの中にある変化が――。

うつになって全力で逃げた結果、なおにゃんさんは救われ、人生が大きく変わっていく。休むことも逃げることも、時には大切だと気づかされる。いまつらい思いをしている人に、ぜひ読んでほしい休職体験記。

「逃げちゃダメだと世の中はいうけれど 休むことは悪いことではないし 逃げることで得られることもあるんじゃないかと思います そんな気持ちを伝えたくてこのマンガを描きました」(「はじめに」より)

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