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長寿を後悔しないために!老後破産の原因と今からできる回避策

  • 2023.11.5
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近年、老後破産が増えています。もはや老後破産は他人事ではありません。その原因や回避術を知って、今から老後に備えることが大切です。

■老後破産の原因

老後破産の主な原因は5つあります。

●原因1:貯蓄が少ない

老後は基本的に年金収入のみとなる人がほとんどですが、年金のみで生活するというのは難しいので、貯蓄を切り崩していくことになります。生活費を補えるほどの貯蓄がなければ、生活がかなり厳しくなるでしょう。

●原因2:生活水準を変えられない

老後は現役時代よりも収入が減るため、生活水準を下げる必要があります。しかし一度高くなった水準をもとに戻すのはなかなか難しいのが現実です。収入が減っているのに支出を減らせないと、あっという間に貯蓄がなくなってしまうでしょう。

●原因3:住宅ローンが終わらない

住宅の購入時期が遅いと、定年後もローン残高が残ってしまう場合があります。収入は減ってもローンの返済金額は変わらないので、家計が厳しくなるでしょう。

●原因4:医療費や介護費がかかる

医療費や介護費は実際にいくらかかるかわからないため、十分に準備していたとしても不足する場合があります。

●原因5:子どもの費用がかかる

晩婚化や高齢出産などで、定年後も子どもにお金がかかるということがあります。また、何らかの理由で子どもが自立できないと、援助などにもお金がかかります。

■老後破産の回避術

老後破産を回避するためには、主に下記3つの対策をしましょう。

●対策1:老後資金を準備する

当たり前のことですが、現役時代のうちにしっかりと貯蓄を準備しましょう。資金に余裕がある場合は資産運用も活用すると、より老後資金を準備しやすくなります。

●対策2:生活費を徐々に減らしていく

老後の収支に合わせて、定年が近づいたら、現在の生活に関わるお金が徐々に減っていくよう工夫するとよいでしょう。収入が減っているのに支出がかさむということを防げます。

●対策3:健康的な生活を送る

必要以上に医療費や介護費がかからないよう、食生活に気をつけたり、運動を習慣づけたりするなど、日ごろから健康的な生活を心がけましょう。

■早めの準備を

老後破産を避けるためには、老後の生活を予想しながら資金計画を立て、しっかりと老後資金を準備する必要があります。

老後はかなりの資金が必要になるため、早めに資産運用などで準備するとよいでしょう。

阪田順子(ファイナンシャル・プランナー) FP1級、CFP保有。保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。

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