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高収入だから老後も安泰?その慢心が老後貧乏を招く3つの理由

  • 2023.11.5

老後貧乏になる原因は、現役時代の収入が少ないために、貯蓄がない、もらえる年金が少なということが多いです。

それなら、高収入の人は貯蓄がしっかりでき、年金もたくさんもらえるから老後は安心だと思うかもしれません。しかし、高収入だとしても知識のないまま無計画に生活していると老後貧乏に陥ってしまう可能性があります。その理由を解説しましょう。

■理由1:生活水準が高いまま

高収入の世帯は家計に余裕が生まれるので、生活水準が高くなりがちです。現役時代のうちは収入に見合った生活でも問題はありませんが、老後は基本的に年金生活となり収入が減るので生活水準を下げる必要があります。

とはいっても、生活水準を下げる、すなわち生活の質を下げることは、簡単にできるものではありません。

年金収入で足りない部分は貯蓄を切り崩して生活することになりますが、収入と支出にあまりにも差があると、あっという間に貯蓄が底をついてしまうでしょう。

■理由2:年金への過度な期待

会社員の場合、所得額に応じて社会保険料が上がるため、必然的に年金もたくさんもらえると思いがちですが、年金額には上限があります。

月給は63万5000円、賞与は1回につき150万円を超えると保険料は増えません。つまり、それ以上の所得があったとしても、保険料を納めて年金額を増やすことができないのです。

ちなみに、厚生年金でもらえる金額の理論上の最高額は月額約30万円です。最低限の生活を送るには十分な金額かもしれませんが、高収入の人にとっては少なく感じるのではないでしょうか。

■理由3:税金や保険料が高い

老後年金収入だけになっても、所得税や住民税などの税金や、健康保険料や介護保険料などの社会保険料は支払いが必要です。

高収入だった人は必然的に年金が多くなるので、税金も社会保険料も高くなるでしょう。そのため手元に残る年金額が少なくなり、思ったよりも生活が苦しいということが出てくるのです。

■現役時代に老後の準備を

高収入なのに老後貧乏になるとは意外と思うかもしれませんが、老後は現役時代よりも大幅に収入が減るので、収入に見合った生活にシフトできないとそうなる可能性は十分あります。

高収入だからと慢心せず、早いうちから老後資金を準備したり、資金計画を立てたりして、しっかりと老後に備えましょう。

阪田順子(ファイナンシャル・プランナー) FP1級、CFP保有。保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。

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