1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. アーユルヴェーダによる心と体の変化。1週間のメニューと過ごし方 【ヘアメイク加藤恵さんのアーユルヴェーダ旅 vol.3】

アーユルヴェーダによる心と体の変化。1週間のメニューと過ごし方 【ヘアメイク加藤恵さんのアーユルヴェーダ旅 vol.3】

  • 2023.11.4
  • 266 views

リンネルの誌面でも素敵なメイクを提案してくれる、ヘアメイクアップアーティストの加藤恵さん。実は専用のインスタアカウントを開設するほどの旅好き! 久しぶりの旅先に選んだのはアーユルヴェーダの聖地・スリランカ。心身をガラリと変えたその経験を数回にわたって、綴ってくれます。最終回となる今回は滞在1週間で体験したこと、心と体の変化をレポート。

加藤 恵さん(ヘアメイクアップアーティスト)

リンネルをはじめ、数多くの雑誌や広告で活躍。ナチュラルからきちんとメイクまで、その人やファッションに合わせたメイク提案はモデル・女優からの支持も絶大。

現地の風景や触れ合いを納めた旅の写真をインスタグラムで更新中!

日課はドクターの問診とノーシャワータイム

vol.2で1日目の流れを紹介しましたが、今回はその後のお話。施設に滞在した1週間の施術内容や心と体の変化を伝えていきます。

まず毎日施術の前にドクターから15分ほどの問診があり、だいたい聞かれることは、「体調どう? トイレは? よく眠れた?」といったところ。その際に体の変化や気になったことを伝え、その日のメニューを決めていきます。日々のトリートメントは約2時間半。

そのほか、必ず行っていたのが施術後のノーシャワータイム。2時間ほどはオイルなどを洗い流さずに過ごしました。

施設にある薬処には、さまざまな薬が並ぶ

おのおのに合わせて調合される薬

―2日目〜3日目― 白目がクリアに!?

施術内容(2日目・3日目) ・全身オイルマッサージ+フェイス、ヘッドマッサージ ・ハーバルボール 熱めのお湯を含ませたハーブを布で包みボール状にして、体全体を軽く叩く施術。ハーブが体に浸透するように促す。 ・ネトラバスティ 目のまわりに土手を作り、目を閉じた状態で人肌温度のギーオイルを流し込み、ゆっくりまばたきをして眼球全体にオイルをなじませる。繊細な施術なのでその後は目を休めるために、携帯、本、動画、直射日光禁止。

ネトラバスティ後は白目の色みが確実に変化。にごりがあった眼球が白くなっていました! シャワー後、全身が重たく感じて動きたくなかったので、体の声を素直に聞きベッドでゴロゴロ。この日からトイレの回数が格段と増えて、デトックスが始まったなという実感。

3日目になるとハーバルボールの効果で体の代謝が上がったのか、連日のマッサージのおかげなのか体がゆるんで柔軟性が増した気がする。お腹もゆるんだ状態が続く。

―4日目〜6日目― 好転反応? 首と腰に痛みが出現!

シロダーラを準備中

施術内容(4日目) ・全身オイルマッサージ+フェイス、ヘッドマッサージ ・シロダーラ1回目
額に人肌温度のオイルを少しずつ垂らし、その後場所を移動しながら額と生え際あたりから頭頂部に向けてまんべんなく垂らす。 ・カプセルサウナ
ひとり横になって入れるスペースで、顔だけ出して蓋を閉める。カプセル内は少し高めの温度設定。蒸されながら10分ほど入る。

日々セラピストさんが変わるので相性が大事なことを痛感。4日目の施術をしてくれたセラピストさんとは諸々ポイントが合わなかった。一回が大事なので、しっかりレセプションにも自分の感じたことを伝えて明日からに備えてもらった。シロダーラは本当に気持ちがよく、頭の中も白くなったような不思議な感覚。

蒸気を出すスチームガン。なかなかのパワー

施術内容(5日目) ・全身オイルマッサージ
首、腰に湿布的な布を貼る。 ・フェイス、ネック、ヘッドマッサージ
背中と首にハーバルボールをあてる。 ・シロダーラ2回目 ・スチームガン
暖かい蒸気を出すマシーンを体の痛みがある箇所に勢いよくあてる。

朝のカウンセリングで首と腰が痛いと伝えていたので重点的に温めながら施術してくれた。毎日マッサージしてもらっているのに、痛い箇所が出てくるのはどうしてだろう……?

スチームガンで痛みのある部分から全身を施術。少し衝撃があり、私好みでとても気持ちがよかった。シロダーラは繊細な施術らしく、雨の日はできないとか……天候に左右される施術があることを初めて知った。

施術内容(6日目) ・全身オイルマッサージ 首に湿布を貼る。 ・シロダーラ3回目 ・ヘッドマッサージ ・スチームガン
肩に温湿布を貼り、首をマッサージしながらスチームをあてる。 ・浣腸 ハーブの液体を小さいビーカー1杯分、管を通して挿入。ドクターが担当。

引き続き痛みのある首と腰に重点を置いてくれて、だいぶ緩和した。

浣腸後は30分ほどはがまんする必要があってちょっと不安だったけれど、お腹が痛くなるようなこともなく無事に時間を過ごせました。

―7日目― リラクゼーションで仕上げる最終日

とても心地よかったハーバルバス

施術内容(7日目) ・全身オイルマッサージ+ネック、ヘッド、フェイスマッサージ ・フェイシャル、全身ミルクライスパック お米をミルクで柔らかくしたものでパック。 ・ハーバルバス 石のバスタブのなかにハーブが抽出されたお湯を溜め、入浴。湯量は横たわると胸が隠れる程度。ブラウンの色みでほのかなハーブの香り。

最終日はおもにリラクゼーションの施術。ひさしぶりの入浴だったハーバルバスが全身に染み渡り、最高。肌全体にハーブが浸透していくようで文句なしの締めでした。

施術後にドクターの最後の診察があり、今回の施術の内容や帰国してからの食事のアドバイス、積極的に取った方がよい食材などを細かく記した「HEALTH REPORT」をくれた。これですべての行程が終了!

1週間のアーユルヴェーダが教えてくれたこと

体験してみて思ったことは、治したいところをきちんと治すには時間がかかるということ。不調を抱えている箇所はそれなりに年季が入っていて、そんな簡単にはいかないぞと(笑)。   そのことも踏まえて、自分の体にしっかり向き合う時間を作る重要性を感じました! 小さな変化も感じ取ることができるし、もっと体の声を聞いて反応してあげたい。   心と体は繋がっている。だからどちらも健康でなくては。これから歳を重ねていくうえで、とても大切なマインドをスリランカで学びました。

できることをコツコツ。帰国後に続けていること

帰国後はドクターからのアドバイスをもとに自分でできることを続けています。   具体的には食事とヨガとギーオイルの点眼。老眼の状態は変化がなかったのでドクターに帰国してからできることがあるかと尋ねたら、「ナチュラルなもので塩分が入ってないギーオイルを毎朝一滴ずつ点眼するとよい」と言われたので信じて今も続けています(これはみなさんに合うとは限りません)。   こういう旅は今までしたことがなかったので、とてもよいお金の使い方だなとしみじみ。一度リセットできて、またがんばる! 仕事や家事をがんばっている方に、ぜひオススメしたい旅プランです!! 私も何年かごとに訪れたい場所になりました。   余談ですが、私が選んだ宿はややハードな施設ということが後になって判明しました……(ライトな施設だと思って選んでいた!)。施術やマッサージ以外にも、毎日さまざまなメニューを加えてくれるし、少しハードなこともする。そして食事も個々のドーシャに合わせて用意してくれる。私は初めての経験だったので、これがスタンダードだと思っていたのですが違ったようです(笑)。   しっかりアーユルヴェーダを体験したい方は自分でリサーチを重ね、ご自身に合った施設を選んでほしいですね。ぜひこの記事も参考にしてください。   私のレポートを読んでくださり、どうもありがとうございました♡

photo & text : Megumi Kato web edit:Hiroko Ishiwata
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

元記事で読む
の記事をもっとみる