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web限定カット【吉岡里帆】「30代になってよかった」と思うこととは…

  • 2023.11.3
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現在、毎週火曜23時〜フジテレビ系にて放送しているドラマ「時をかけるな、恋人たち」に出演している吉岡里帆さん。30歳になったいまだから言える「30代になってよかった」と思うことをお伺いしました。


いろんなことを笑って話せるようになった

30代は楽しくなるよ。そう周りの大人たちが口を揃えるのを耳にしては期待してきた。この1月に30歳になった吉岡里帆さんも、その言葉をまさに今、肌身で実感している最中だ。

「SNSにも載せていますが、友人と気兼ねなく旅行に行ったのも久しぶりでしたし、前々からお休みを取って予定を立てられる余裕も30歳になったからこそ。改めて、友人っていいなと思える瞬間が絶え間なく訪れていて、最近は同世代のコたちと飲むのにハマっているんです。みんな大人になって、経験をしてきたいろんなこと、考えていることの価値観の擦り合わせのようなおしゃべりが純粋に楽しい。もう少し若い頃は、悩みや葛藤、違和感みたいなものを一人で抱えがちでしたし、一人で過ごす時間も多かった。今なら笑って話して共有ができて、こんな近くに分かち合える人がいる気づきや喜びに触れられて、『30代になってよかったなぁ』と噛み締めています」

現在、8年目を迎えるラジオ番組を通して、俳優とは違った分野で活躍する同世代との出会いが増えてきた、とうれしそうな吉岡さん。

「同世代のゲストのお話を聞くと、全く違ったジャンルであっても、みんな同じように悩んだり戦ったりしてきたことが伝わってくるんです。それぞれが孤独のまま戦うべき時期があって、叶うか叶わないかわからない夢だけどがんばって追いかけてきて、30代が近づくにつれてやっと芽が出てきた。今は自分にしかできないことがあるかもしれない、と自分を信じていいのかなと思えるようにもなりました。もちろん以前と変わらずに一人でがんばらなきゃいけない局面はあっても、いろいろと共有できる友人がいるから心強いというか」

年齢を重ねることって悪くない。むしろ、年齢に背中を押されることもある。

「女性として生きていると、年齢を重ねることに消極的な風潮が拭えない現実もあるけれど、年月は説得力を後押ししてくれる。若い頃は、何か自分の中に意見があっても、『私なんかが言っていいのかな?』と躊躇していた部分もあって、でも今は、言うべきことかどうかの判断もつくようになり、必要ならば伝えていこうと思えるようになりました。私自身も、誰かの言葉と出合えたことで救われたことや、目の前が開けたことがあるので、年齢を重ねたからこそ生まれる言葉を惜しまずに届けられたら」

芯の強さと朗らかさ。一見、対極に見えるその2つが、吉岡さんの内側にバランスよく共存する。

「私よく相談するんです。オファーをいただいた時も、マネージャーさんたちに『どう思いますか?』と聞いて、チームで意見を出し合って決めることが多いです。時には、これはやるべきという直感に従うこともあって、ピンときたものは自分からやりたいですと伝えます。20代の頃は、結果が全てと追い込まれたりする時期もあったけれど、10年後、20年後、自分にどういう仕事ができるのかな?と想像した時に、すべてで大成功を収めることが正解ではない気もしていて。ひとつひとつの現場で繋がりを大事にすること、いただいた縁を途切らせないことも、私にとっては大事にすべきことのように思います」

PROFILE
よしおか・りほ/1993年1月15日生まれ。京都府出身。近作に、映画『アイスクリームフィーバー』『Gメン』、ドラマ「落日」など。今後、映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』『怪物の木こり』の公開が控える。

Model=Riho Yoshioka Photograph=Kazuki Nagayama(S-14) Styling=NIMU(makiura office)Hair&Make-up=Mifune(signo) Text=Hazuki Nagamine

※InRed2023年11月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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