疲れたおっさん＆若手イケメンエリートの正反対バディが面白い『模範刑事』

韓国で視聴率No1！ 凸凹バディの活躍を描く刑事ドラマ

5年前、刑事のカン・ドチャン（ソン・ヒョンジュ）は、女子大生と刑事を殺害した犯人としてイ・デチョルを逮捕した。しかし、その逮捕を覆すようなある事件が舞い込む。新しくチームに入ってきた広域捜査隊出身の若手エリート刑事オ・ジヒョク（チャン・スンジョ）と相棒を組み、過去と向き合うことになるが……。韓国で同時間帯視聴率1位を記録した大ヒットドラマ『模範刑事』を紹介しよう。

・キム・ゴウン＆チョン・へイン共演、実在のラジオ番組が紡ぐ、心に染みわたるラブストーリー

更年期障害やストレスによる10円ハゲに悩み、さらに同期の中で自分だけが役職についていないことにも気を病んでいるベテラン刑事ドチャン。ある日、５年前に逮捕したイ・デチョルのアリバイ動画がドチャンのもとへ送られてくる。さっそく調べようとチームの協力を得て動こうとするドチャンだったが、署長から圧力がかかる。自身の出世を考え、「動画は見なかったことにしよう」と宣言するドチャンの人間臭さがたまらない。

何の悩みもなさそうなジヒョクだが……!?

一方、おっさんばかりの刑事チームに配属された若手のジヒョクだが、女子大生から話を聞くためにホテルを貸し切りにした費用を経費でおとすのかと思いきや、とんでもない金持ちであることが分かってくる。どうやらジヒョクは薄給で時間と体力ばかり消耗する刑事などやらなくても遊んで暮らせる身分らしい。しかも、かなりのイケメンだ。なぜ彼は敢えて刑事をやっているのか。今後の展開に、その謎を解くカギがあるようだ。

“近所のおっさん”＆ミュージカル出身俳優！

どこにでもいる近所のおっさんのような雰囲気満載のソン・ヒョンジュは、1965年生まれの俳優。1991年にKBS公募採用タレントに選ばれてデビューし、近年では『梨泰院クラス』にも出演した。劇中で相棒となるチャン・スンジョは1981年生まれの俳優。2005年にミュージカルでデビューし、ドラマ『知ってるワイフ』『ボーイフレンド』などに出演している。

凸凹バディのやりとりが面白い！ 人気を受けてシーズン2も制作

シーズン１（2020年）の高視聴率により、2022年にはシーズン２も韓国で放送された本作。（※シーズン2もU-NEXTで独占配信中）。

シーズン1ではイ・デチョルの娘の失踪事件から始まり、牧師と名乗る男性が「イ・デチョルの娘を殺した」と警察に自白してくるなど衝撃の展開が繰り広げられ、娘役の迫真の演技にも引き込まれるが、そんな緊迫感が高まる中、おっさん刑事ドチャン＆イケメンエリート刑事ジヒョクの人物描写が最高にいい。ドチャンがジヒョクに10円ハゲを見せて更年期障害に悩んでいると打ち明けると、「男性ホルモンが足りない」と誰もが知っているようなアドバイスをするジヒョク。そんなジヒョクに呆れながらも、彼に対して憎めない感情が出てくるドチャン。そんな2人のやりとりが面白い。凸凹バディがどのように事件を解決していくのか、展開が楽しみだ。（文：渡邉啓子：ライター）