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オフコース解散の舞台裏を元メンバーが語る。小田和正76年史が一冊に

  • 2023.11.3

「ラブ・ストーリーは突然に」「たしかなこと」など、数々の名曲を世に送り出してきた小田和正さん。バンド「オフコース」のボーカルとしてのデビューから53年、76歳となった。2023年8月には史上最年長アリーナツアーの自己記録を更新するなど、精力的な活動を続けている。

一方でメディアにはほとんど登場せず、その素顔や人生は詳しく語られてこなかった。20年間近くにわたって直接話を聞き続けた追分日出子さんが、小田さんの幼少期から現在までをまとめた一冊『空と風と時と 小田和正の世界』(文藝春秋)が2023年11月22日に発売される。

追分さんは2005年以降、何度も本人に取材し、2022・2023年のアリーナツアーでは全日程に同行。さらに、親族、友人、音楽関係者、スタッフなど、50人以上に話を聞き、「時代の中の小田和正」を追った。

オフコースの元メンバー、鈴木康博さん、清水仁さん、大間ジローさん、松尾一彦さんにも取材。1989年の解散から30年以上が経ち、本人たちの口から当時の舞台裏が明かされた。中学・高校の同級生だった小田さんと鈴木さんが、ビートルズの歌をハモって音楽の楽しさに目覚めた日々。2人の下積み時代、5人体制でスターダムに駆け上がるも、鈴木さんの脱退......。伝説のバンドの「光と影の歴史」が語られている。

盟友・吉田拓郎さんや、オフコース初期のファンクラブ会員だった作家の川上弘美さんにもインタビュー。さらに、300近い楽曲から厳選した60曲を引用し、歌詞に表れる小田さんの心を見つめている。ツアー随行記録、年表、直筆の楽譜、東北大学時代の卒論にあたる「卒業設計」も掲載し、まさに76年の音楽人生の全てが詰まった一冊だ。

【目次】
序章
第1章 小田薬局
第2章 東北大学時代
第3章 オフコース初期 1970-1975
第4章 オフコース中期Ⅰ 1976-1979
第5章 オフコース中期Ⅱ 1980-1982
第6章 オフコース4人時代 1984-1989
第7章 ソロになって 1989-2000
第8章 クリスマスの約束 2001-2009
第9章 会いに行く 2010-2019
第10章 さよならは 言わない 2020-2023
■全国ツアー随行記「LOOKING BACK 2022」
■小田和正バイオグラフィ
■Kazumasa Oda 掲載楽曲リスト

■追分日出子さんプロフィール
おいわけ・ひでこ/千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。「カメラ毎日」編集部、週刊誌記者を経て、『昭和史全記録』『戦後50年』『20世紀の記憶(全22巻)』(毎日新聞社)など時代を記録する企画の編集取材に携わる。著書に『自分を生きる人たち』(晶文社)『孤独な祝祭 佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人』(文藝春秋)など。

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