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どうにもならなかった…今だから代弁できる子どものころの思い|10歳だった

  • 2023.11.1

この漫画は、作者のさき(@sa.ki.ro.ku)さんが、小学生のときに経験したお話です。さきさんの経験した恋の物語は、子どもの時だけのことにとどまらず、現在も心にしっかりと残っているのです。その恋は決して楽しいことばかりではありませんでした。初恋のうれしさと輝きの中に、初めてぶつかったどうしようもない社会の難しさを知るのでした。いったい10歳のさきさんにどんな恋があったのでしょうか。『10歳だった』プロローグをごらんください。

子どもの時の恋とはいえど、その時に感じたことは一生ものだと思います。

そして、いつまでも心の中に残っていたり、忘れがたかったりしますよね。当時感じたむなしさや悲しみを我慢するしかなかった、子どものころ…。大人になった今だからこそ、代弁してあげられると思います。

親の思想が子どもの不自由とならないために

10歳の小学生のサクちゃんと前橋君は、漫画を通して交流したことで恋心が芽生え両思いとなりました。しかし、前橋君のお母さんの信仰のもと、2人の交流も初恋も打ち砕かれることに。

親が何を信じるかは自由だと思います。しかし、親が信じるものを家庭の教育として子どもに強要することは、時として子どもの人権や自由を侵害してしまうことも…。

もちろん子どもの身を案じ、子どもの交友関係に親が介入しなければならない場合もあると思います。ですが、子ども同士にも立派な人間関係と社会が存在します。それを親の思想や価値観で一方的に崩すことは、親や社会に対して不信感を抱くきっかけとなることもあるでしょう。

この漫画を通して、信仰だけでなく、親が子どもに「教育」と称して、考え方を押し付けたり支配したりしていないか考え直すことが大切だと感じました。幼い子にとって、親の存在や発言は、大人が思う以上に絶対的な「正義」として子どもに強い影響を与えると思います。

親がもつ影響力が子どもの負担や不自由につながることは、とても不本意なことです。親は子どもがさまざまな知識を持ち、自ら選択して決められるように導く存在でありたいですね。

著者:ume

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