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不妊の末の選択肢? 「里親・養子縁組」の種類とルールとは

  • 2016.1.14
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【男性からのご相談】

48歳の私と45歳の妻の2人世帯です。子どもが欲しく、10年ほど不妊治療にも取り組んできましたが、見込みがないということで、年の末にあきらめることに決めました。

これから先、夫婦2人だけの生活を楽しく送るべきか、里親や養子縁組を考えるべきか迷っています。

●A. 養子縁組の種類と制約を理解しておきましょう。

こんにちは、ライフライターの鍋谷萌子です。

つらいご決断だったと推察申し上げます。お疲れさまでございました。

今回は、里親や養子縁組制度について、軽くお話ししていきたいと思います。

●里親制度、その種類とは

里親制度には、3通りの種類があります。『養育里親制度』 と呼ばれるものと、『養子縁組を希望する場合』 、そして『親族里親制度』 の3つです。

養子縁組の場合は後述するとして、まずは『養育里親制度』と『親族里親制度』についてみていきましょう。

『養育里親制度』とは、子どもを手元に“引き取る”という形ではなく、“預かる”という形で受け入れるものです。さまざまなケースがありますが、基本的には、実親のいる家庭に返すことを目的としています。

なかには“専門里親”というものもあり、この場合は、さまざまな事情を抱える子どもを養育する、という制度もあります。

このような性格上、養育里親制度の場合は、長短はあるにせよ、期間が過ぎれば養育が終わります。

もっとも、この『養育里親制度』であっても、最終的には養子縁組に至ることもあります。

『親族里親制度』というのは、三親等以内の親族の子どもを引き取る、というものです。たとえば、相談者さんにとっての叔父や祖父母、あるいは姪の子どもなどです。

「養育里親になりたい」という人と、「親族里親制度を使いたい」という人がいれば、後者の希望に沿う可能性が高いと言われています。

●養子縁組を前提とする場合

これは“実子と同じように手元に引き取り、育てる” というものです。6歳未満の児童の場合は、実子と同じ形で籍に入れることも可能です。

もちろん、“初めて会った子どもをすぐに引き取る”ということは基本的にはなく、何度かの交流を経てからの実施となります。

●条件について

養育里親になる条件としては、“子どもに対する愛情”があればOKとされています。しかし、専門里親の場合は、養育里親をしてから3年以上の経験が必要です。

また、養子縁組を考えている場合は、“親の年齢が65歳以下であることが望ましい” と言われています。

ただし、これも一通りの決め方ではなく、自治体によって別の規約が設けられていることもあります。このため、事前に確認しておくことが重要です。相談者様のケースではあてはまりませんが、独身者の場合はNG、となっているケースもあります。

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“子ども”というのは、人生において、持つにしろ持たないにしろ、大きなウェイトを占めます。

じっくりと話し合って、心が決まるまで考えるとよいのではないでしょうか。

【参考リンク】

・里親制度等について | 厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/syakaiteki_yougo/02.html)

●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)

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