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「お金って郵送できる?」意外と迷いがちな、お金を安全に送るためのマナー

  • 2024.2.27
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出典:PIXTA

遠方に住む友人や親戚などのお祝いごと、またはビジネスで言えば、お詫びや謝罪の際の支払いで振り込みではなく、現金で行ったほうがいい時など。最近ではキャッシュレス決済が主流になり、電子マネーで送金するという方も多いと思いますが、まだまだ直接お金を送りたい場面はあると思います。

そこで今回は、意外と迷いがちなお金を安全に送金するためのマナーをご紹介。お金は送り方を間違えてしまうと、罰則が科せられることもあるので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

そもそも現金って郵送できる?

“送金”という行為自体が簡単にできる現在では、そもそも郵便でお金を送っていいんだったっけ…?とあやふやに感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。また大人世代の方にとってはこの答えを当たり前に思う方もいるかもしれませんね。

ズバリ、お金を定形郵便などの普通郵便で送るのはNG!郵便事業に関する基本事項を定めた「郵便法」という法律で禁止されています。では、振り込みや電子マネーでなく現金を送りたい場合はどうすればいいのでしょうか。

1.現金書留

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出典:PIXTA

現金を郵送で送りたい場合、基本的には「現金書留」を利用するといいでしょう。書留は普通郵便と違い、追跡番号がついているので配達状況を確認することができますし、相手に書留が到着しなかったり、途中で破損してしまったりした時に損害要償額の範囲内で補償が受けられたりもします。

現金書留の送り方は、以下の通り。

1.郵便局窓口で現金書留用封筒を購入(2サイズあり、ともに21円)
2.封筒に受取人と差出人の住所・氏名を記入
3.封筒に現金を入れて封をし、封じ目に割印もしくは署名をする
4.窓口で料金を支払い発送する

発送すると「受領書」と「領収書」がもらえるので、現金書留が相手に届くまで大切に保管しましょう。

2.為替証書

お金を送るときに使えるサービスとして「為替証書」で送るという方法もあります。ゆうちょ銀行もしくは郵便局の貯金窓口にて発行できるもので、この証書が現金の代わりとなり、証書を受け取った相手は、それと引き換えに現金を受け取れます。

為替証書には「普通為替」と「定額小為替」の2種類があり、普通為替は自由に額面を設定でき、1枚につき金額は10万円以下、定額小為替は50円~1,000円までの12種類を発行可能とそれぞれ特徴が異なるので、まとまった金額を送りたい場合は普通為替、少額の場合には定額小為替と、状況に合わせて使い分けるといいと思います。

具体的には以下の流れで送ることができます。

1.送りたい額と為替証書発行料金分の現金を持って、ゆうちょ銀行もしくは郵便局の貯金窓口にて申し出る
2.発行された為替証書を受け取る
3.受取人欄に証書を送りたい相手の氏名を記入する
4.為替証書を封筒に入れ、郵便で送る

適切かつ安全に送ろう

現金を送る際は普通郵便でなく、現金書留または為替証書を利用しましょう。少額だからといって、普通郵便で送金するのは絶対にNGですよ。現金そのものを送るのに抵抗がある方は、為替証書を利用するのがおすすめです。最近ではあまり現金を郵送で送るという場面は少ないと思いますが、覚えておくと便利だと思うので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です
※記事内の画像はイメージです
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。


監修:能美黎子(のうみれいこ/Instagram
新卒で入社した最大手保険会社で約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。