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「各位」と「御中」の違いって?メールの宛名の書き方マナー

  • 2024.2.6
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出典:PIXTA

ビジネスメールを送る際に、頭を悩ませることのひとつに宛名の書き方がありますよね。「個人宛に使えないのってなんだっけ…」「複数人に送るときは各位?御中?」など、意外と迷ってしまう点が多くて、苦手意識がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、ビジネスメールの基本的な宛名の書き方をご紹介。社会人として恥ずかしいメールを送らずに済むよう、ぜひチェックしてくださいね!

「御中」と「各位」の意味って?

まずは「御中」「各位」それぞれの意味をおさらいしましょう。

「御中」とは、会社・団体の誰か分からない方に宛てて送る場合に、会社・団体名の後に付ける敬称です。会社・団体名の後に担当者者の方の個人名がある場合には使用できません。

「各位」はメール文面でもよく目にすると思いますが、「みなさま」「みなさまがた」といった意味を表す言葉。地位や役職などとは関係なく、大勢の人に向けているものに使用します。

実際に送るときの使い方は?

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基本となる意味をおさらいしたら、実際に送るときの使い方をみていきましょう。

社内に送る場合

個人や会社によって考えが異なると思いますが、個人宛で社内にメールを送る場合は、「名前+役職名」「部署名+名前+役職名」のような形が一般的かと思います。役職名は敬称となるため、役職と「様」などの敬称を重ねて書くのはNGです。先輩や同僚宛に送る場合は「名前+様(さん)」の形で送るといいでしょう。

部署や課全体に宛てている、または複数名宛の場合は、「各位」を使いましょう。「各位」は対象となる方たちすべてを敬う言葉なので、上司が含まれていても失礼にはあたりません。しかし「経理部各位様」「担当者様各位」などは誤用になるので要注意です。

社外に送る場合

社外のお客様や取引先にメールを送信する場合は、「会社名+部署名+役職名(肩書き)+氏名+敬称」の形が一般的でしょう。関係が浅いうちは、お客様の会社名や名前は省略せずに、フルネームで書くようにすると、より丁寧な印象を与えられますよ。

また宛名が2~3名になる場合は、名前を横並びまたは縦並びで書けばOK。ただし、役職者が複数名含まれている場合は、役職が高い順に書きましょう。宛先が4名を超える場合は、社内と同様に「取引先各位」「関係者各位」といった形で「各位」を使い、送る相手先に合わせて書くといいでしょう。

例:
○○株式会社
第1営業部部長
山田太郎様

○○株式会社
田中様、山田様、佐藤様

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特定の部署宛の場合や担当者がどなたか明確にわからないときは、会社名や部署名の後に「御中」を付けるといいでしょう。「○○部署様御中」「○○センター様御中」は二重敬語となり誤用なので、注意してくださいね。また社内メールでも、部や課に宛てる時に利用されることがあるので、覚えておくといいかもしれません。

例:
〇〇株式会社 御中
〇〇株式会社 第1営業部 御中

ビジネスメールをよりスムーズに

ビジネスの基本のキであるメールのやり取り。宛名の書き方をマスターすれば、より円滑にビジネスメールを扱えるようになれると思います。ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です
※記事内の画像はイメージです
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。


監修:能美黎子(のうみれいこ/Instagram
新卒で入社した最大手保険会社で約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。