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【今年は最多のクマ被害】もしも遭遇したら…あなたが“絶対にやってはいけない行動”

  • 2023.11.23
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写真:PIXTA

2023年は、クマによる人身被害が過去最多を記録しているのをご存知ですか?今まで最も多かったのが2020年度(158人)でしたが、今年はすでに180人の方が被害を受けています。(2023年10月時点)

以下は、環境省ホームページに掲載されている被害件数のデータをグラフ化したもの。圧倒的に今年の件数が突出していることがわかりますね。

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TRILL作成

まだ冬眠前で全国各地から目撃情報が寄せられている今、万が一の事態に備え、クマに関する知識や身を守るための対策手段を確認しておいた方が良いでしょう。今回は環境省の資料を参考にしながら、クマの生態や遭遇してしまった際に取るべき行動を確認していきます。

1.恐るべきクマの生態

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写真:PIXTA

テディベアや「くまのプーさん」などから、クマに対して「かわいい」「愛らしい」動物であるというイメージを抱いている方もいらっしゃると思います。しかし動物園等で実物を目にしたことがある方なら、とても危険な動物だとご存知のはず。

たとえば、ツキノワグマやヒグマの手にはするどい爪があり、口には大きな歯が生えています。また、ツキノワグマの嗅覚は犬並みに優れており聴覚は人並みかそれ以上。さらに、皮下脂肪が厚く有刺鉄線もお構いなしに行動します。

大きな身体から動作は緩慢であると先入観を持ってしまいそうですが、実は走るスピードはとても速く時速40〜50キロにのぼるそう。「クマに遭ったら木の上に登る」という行動は絶対NG。爪のたつものであれば、垂直な壁さえ登ることができるんです。

2.クマに遭遇した時に取るべき行動

それでは、クマに遭遇してしまった場合、どのような行動を取るべきなのでしょうか?

環境省の資料では、5種類の行動が紹介されています。

・遠くにクマがいることに気が付いた場合は、落ち着いて静かにその場から立ち去りましょう。

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制作:TRILL

・近くにクマがいることに気が付いた場合は、クマを見ながらゆっくり後退するなど、落ち着いてクマとの距離をとりましょう。

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制作:TRILL

・至近距離でクマと突発的に遭遇した場合は、クマによる直接攻撃など過激な反応が起きる可能性が高くなります。顔面・頭部が攻撃されることが多いため、両腕で顔面や頭部を覆い、直ちにうつぶせになるなどして重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめることが重要です。クマ撃退スプレーを携行している場合は、クマに向かって噴射します。

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制作:TRILL

 

・親子連れのクマと遭遇した場合は母グマが攻撃行動をとることが多いため注意が必要です。子グマが単独でいるような場合でもすぐ近くに母グマがいる可能性が高いため、速やかにその場から立ち去りましょう。

 

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制作:TRILL

・クマ撃退スプレーはクマを十分引き付けてから顔に向かって噴射することが重要です。事前に使い方を練習し、いざという時にすぐ使える場所に携帯することが必要です。

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制作:TRILL

3.クマに遭遇したら絶対にやってはいけないNG行動

本来、クマは臆病な生き物。遭遇した際には、こちらは危害を加えるつもりがないと認識してもらうことが大切です。

そのため、NG行動を一言で表すとしたら「刺激すること」。具体的には、以下のような行動を指します。

・大声を出す

・走って逃げる

・子グマに近づく

・木の上に登る

あえて挙げませんでしたが、「クマに遭遇したら死んだふり」というのも避けた方がよさそうです。「死んだふり」では急所を守るポーズは取りにくいでしょうし、クマにとっては突発的で不審な行動に見える可能性もあり危険です。

4.持っておくだけで安心感が違うかも「クマ対策グッズ」

落ち着いて行動すべきと頭ではわかっていても、実際に行動に移せるかどうかはまた別の話。そもそも遭遇しないための対策や、いざという時の最終手段を持っておくと安心です。

環境省の資料でも挙げられていた「クマ撃退スプレー」はクマ対策グッズとして有効的。実はAmazonで購入することができます。

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出典:Amazon

POLICE MAGNUM 熊撃退スプレー 中型 (全国の複数の国公立機関・地方自治体正式採用品/JSDPA認定品) B-609
8,500円(税込) ※2023年11月14日時点価格

「思っていたよりお高い…」と感じる方には「クマよけ鈴」や「クマよけ笛」などのグッズもおすすめ。これらは、そもそも遭遇しないための対策になりますね。

製品の説明や購入者のレビューなどを参考に、自分の目的に適したクマ対策グッズを購入してみてはいかがでしょうか?



出典:「環境省」ホームページ
イラスト:たまちゃん(TRILL)