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天井に設置された"奇妙すぎる点検口" → 1級建築士にそのワケを聞いてみた。「開閉が大変そう」「5秒考えた」と驚きの声多数

  • 2023.11.27

世の中には、さまざまなデザインや設備の建物がありますよね。独創的で圧倒されるデザインや、驚く設備の建物などを見たことはありませんか?

一級建築士でもある☆★モチコ★☆(@mochicco69)さんが、珍しい場所にある「天井点検口」をX(旧Twitter)上に投稿すると、「開閉が大変そう」「五秒考えてしまった」「裏からビス止めされている?」などのコメントが寄せられ話題になっています。

珍しい天井点検口はいったいどこにあったのでしょうか。

なぜここに?と考えてしまう天井点検口がこちらです。

天井点検口が化粧梁をまたいでいます!!

天井点検口とは、天井裏の配管・配線の点検や構造体の確認をする際の開口部です。建物内部の状態をチェックするためには欠かせない設備なのですが、なぜここに?と思ってしまいますよね。

天井点検口がかかっている梁は「化粧梁」と呼ばれ、デザイン上のアクセントとしてあえて見えるようにされているのに、これではせっかくの化粧梁も何だかもったいないですね。

なぜここに天井点検口が…?

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出典:☆★モチコ★☆(@mochicco69)さん

こちらの天井点検口について、モチコさんに詳しいお話を伺いました。

---モチコさんは、なぜこの場所に天井点検口を開けたのだと思われますか?

「横にあるエアコンの配管点検用の点検口だと思います」

---点検口と化粧梁のどちらが先に作られたのでしょうか?

「化粧梁の設置の後から点検口を開けたのかと思いましたが、どうやら点検口が先で後から化粧梁を設置したのではないかと思います。店舗内装の場合、設備工事はビル側が先にして、その後にテナント側が内装工事に入ることが多いので」

---担当業者が異なるのですね。点検するときは化粧梁のこの部分を取り外すのでしょうか…?

「よく見ると点検口の左側に取っ手みたいな出っ張りがあるので、おそらく右側に丁番がついてて、右側吊元で開くんだと思います。点検口の化粧梁部分はフタにくっついてるので、一緒に開かれる感じです(シュールな絵ヅラですが。笑)」

---開けたところを見てみたいですね。こちらはどういった場所で撮影したお写真なのでしょうか?

「某駅ビルに入っているコーヒーチェーン店の内装です。そのチェーン店でよくある、ログハウスっぽい内装のお店でした。建築関係者なので、お店に入ると内装や設備のいろんなところをついつい眺めてしまうので…」

---この設置の仕方は気になってしまいますよね!

寄せられたさまざまな考察

こちらの投稿を見た人からは、驚きとともに構造についてさまざまな考察が寄せられました。

「化粧梁の方が後からという可能性?」
「切断した梁は天井材の裏からビス止めされてるのかな?なんか見てると不安な気持ちになるな」
「手前や奥に開いたら梁が邪魔で引っ掛かるんだがどうやって開くんだと五秒考えてしまった…そうか右側が蝶番なのか…(開けるスライド金具に気づいた)空調屋さんが欲しかったのかなぁあの位置に」
「完全にイミテーションの化粧梁でしょうね。側面の木目が切断部分の左右で全然違いますもの」
「エアコン付けるのにどうしてもそこじゃないとダメだったんでしょうね」

点検をする際に訪れる業者の人もきっと驚くでしょうね。点検口が開いているところも気になります!



取材協力:☆★モチコ★☆(@mochicco69)さん