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1日5分で姿勢美人になれる!? 正しい●●のやりかた

  • 2016.1.14
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待ち合わせをするために入った喫茶店で、こんな光景に出会いました。

窓際の席で、着物姿のおばあさんが、椅子の上に正座しているのです。冷たく、かたい木の椅子に、ひざを折って座る姿は、なんだか痛々しくみえました。

ところが、そのおばあさんの表情は、おだやかで、不自然なところがありません。むしろ、くつろいだ表情をしているように思えます。

(c)paylessimages - Fotolia.com

■正座をすると頭がスッキリする理由とは

正座に慣れていない私たちには、正座をすると、すぐにしびれが切れるため、正座はつらいものというイメージがあります。

しかし実際に正座してみると、足の痛みはともかく頭がスッキリしませんか? 目の疲れや、肩こりが楽になるような爽快感があります。

その理由は、下半身にしっかりと力が入り、逆に上半身の余分な力が抜けるためです。

ダンスやゴルフなど、どんなスポーツでも、下半身で体を支えながら肩の力を抜くことは基本。正座は力の入れ具合がつかめるため、美しい姿勢に自然と近づけるのです。

正しく座るから正座なのではなく、楽に座っても正しい姿勢を保てるため、正座と呼ぶのかもしれません。

■日本人の生活と相性がよい

最近の住宅は畳のある部屋が減り、正座をする機会はほとんどありません。椅子の生活を続けていると、ふんばらなくても、立ったり、座ったりする動作が楽におこなえます。

これは一見便利なようですが、前かがみになる時間が増えるので、かえって疲労がたまってしまいます。

農耕民族の日本人は、前傾姿勢の傾向が強いそう。和服をまとい、帯を締める生活をおくっていた時代は、美しい所作や、立ち居振るまいに、世界中から定評がありました。

服を着て、洋風の家で暮らしはじめて、まだわずか100年ほどしかたっていません。戦後、急速に文化の近代化が進みましたが、身体面ではまだ追いついていないのではないでしょうか?

しっとりとした気候がはぐくんだ、伝統的な住宅や生活様式は、日本人の遺伝子に、深く息づいているのでしょう。

■楽に座るコツは、体軸を意識すること

とはいうものの、やはり「正座はしんどいもの」と思っていませんか? 長時間でなくても、毎日たった5分間だけでも、正座は充分に効果があります。

正座初心者のために、楽に正座するコツを紹介しましょう。

まず、鼻筋がへその上にくるような感覚で、腰を落とします。そして、ひざを折り曲げるときに、両ひざは、少しだけ離してください。

女性はひざを閉じて座るのが、エレガントだといわれていますが、空間を持たせることで体軸を意識しやすくなります。この状態で、胴体に、まっすぐ細い軸が通るのがわかります。

この1本の軸を意識すると、足がしびれにくく、楽に長い時間、正座を続けることができます。

また、立ち上がるときは、反動をつけず、ゆっくりと片方ずつ、ひざを立てます。そして、つま先をのばしながら、徐々に体を起こすと、転びにくいのでおすすめです。

毎日の生活で正座を取り入れるなんて面倒と思う人は、たとえばメイクをするときや、髪を結うときなどに取り入れてみてください。

正座をすると、体が安定して、不自然に力むことなく作業ができます。日常のなかで、無理なく、楽しみながら、正座を実践してみてください。

(有朋 さやか)

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