1. トップ
  2. 大人も意外とわからない数学「4、√12、3√3→小さい順に並べよ」《中学生で習う》

大人も意外とわからない数学「4、√12、3√3→小さい順に並べよ」《中学生で習う》

  • 2023.12.28
undefined

√は中学校の数学で習いますが、大人になると使う機会はほとんどないため、忘れてしまったという方も多いのではないでしょうか。

今回は√を含んだ数の大小関係を考える問題です。

この問題は、中学数学の復習としても、大人になってからの新たな発見としても、面白い問題ですよ。

問題

4、√12、3√3
小さいものから順に並べてください。

√が含まれているものと含まれていないものが混ざっており、そのままでは比較できません。

ここでは、具体的な数値を考えるために、平方根の大小比較を使ってみましょう。

答えはわかりましたか?

 

正解は「√12<4<3√3」です!

解説

この問題を解く鍵は、平方根の大小比較を理解することです。

「平方根」というのは、「2乗すると、その数になる」というものを表します。

例えば、「4の平方根」は「+2とー2」です。どちらも2乗すると、4になりますね。((+2)²=4, (-2)²=4)

しかし、「4の平方根」のようにきれいに整数で表せるものだけではありません。「3の平方根」となると「2乗すると3になる数」のことですが、これは整数では表すことができません。

そこで、「ルート(√)」という記号を使って、数を表します。

「3の平方根」は「±√3」です。

今回の問題にある「√12」は「2乗すると12になる数」ということができます。(そのうち正の数)

また、「3√3」は「3×√3」という計算式です。

それでは、それぞれの数値を順に見ていきましょう。

1. √12の大きさ

まず、√12はどれくらいの大きさかを考えます。

√12は√9と√16の間にありますね。

√9は3、√16は4 なので、√12は3と4の間にあることがわかります。

つまり、3< √12<4です。

2. 3√3の大きさ

次に、3√3の大きさを考えます。

3=√9なので、3√3は次のように計算できます。

3√3
=3×√3
=√9×√3
=√27

そして√27は、√25と√36の間にあります。

√25は5、√36は6なので、√27(3√3)は、5と6の間にあることがわかります。

つまり、5<3√3<6です。

3. 数値の比較

これらの情報をもとに、4、√12、3√3の大小関係を考えます。

3< √12<4と、5<3√3<6を組み合わせると、√12<4<3√3ということがわかります。

まとめ

この問題では平方根の大小比較を使って、数値の大小を比較しました。

数学では、このように具体的な数値がわからない場合でも、大小比較を用いることで論理的に問題を解決することができます。

大人になってからの数学の学び直しは、新たな発見や楽しさをもたらすことでしょう。

興味を持った方は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてください。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。